【競馬予想Vol.261】第57回日刊スポーツ賞シンザン記念

今回のテーマ

※2021年と2022年は中京で代替施行。

間隔を詰めて使ってきた馬の激走に注意

過去10年、中1週の馬は【3・3・0・16】、単回値273・複回値119と度々穴を開けている。中2週の馬は【1・0・6・30】、単回値9・複回値65と妙味は無いが3着にはよく来ている。

昨年は万両賞から中1週で臨んだマテンロウオリオンが勝利。中2週以内の馬が3着以内に1頭も来なかったのは該当馬が1頭(カバジェーロ9着)だけだった2020年のみ。少なくとも使い詰めは割引材料にならない。


トラックバイアス分析・展開予想

  • 年明け後は降雨無し。含水率は4コーナー13.9%、ゴール前11.9%、日曜朝時点のクッション値は10.4。

  • 京都金杯は例年通り内有利で、直線で内にいた馬が4着までを独占。土曜も内を通った馬が勝ち負けしていて、外を通っての差しは届きそうで届いていない。

  • ペース想定:平均

  • 少頭数で積極的に行きたい馬は不在。短距離戦慣れしているペースセッティングが押し出されるようにして前に出るかもしれない。クファシル、ライトクオンタムのキャリア1戦馬が追いかける競馬に対応できるかが焦点。基本はやはり内前を通っての粘りor差し。


全頭分析

【-】サンライズピース

(+)前走出遅れて脚余した印象。決め手はこの中に入っても通用。
(-)スタート怪しく行き脚も緩め。相当上手く乗らないと届かない。

【▲】ライトクオンタム

(+)スピードの違いからハナに立ち、直線ノーステッキ。普通に強い。
(-)相手が弱過ぎて競馬をしていない。周りと比べて明らかに小柄。

【○】スズカダブル

(+)前走直線で内にモタれる。2戦2連対の左回りで巻き返し余地あり。
(-)並ばれて差し返す脚が無い。時計も平凡で勝ち切るまでは微妙。

【△】トーホウガレオン

(+)スタート上手く前に行ける。前走同様早め押し切りの競馬に期待。
(-)頭が浮く走法でトップスピード緩め。距離短縮の今回は忙しそう。

【◎】クファシル

(+)スタートを決めてそのまま押し切る。跳びが大きい割に素早い。
(-)勝ち時計は平凡。揉まれた経験もなく競られて案外もあり得る。

【-】シンゼンイズモ

(+)前走距離延長で早めの競馬が仇。溜めて伸ばす競馬で巻き返し。
(-)函館の短距離を勝っただけ。4か月振りで通用するとは思えない。

【-】ペースセッティング

(+)前走ゴール前際どく迫る。スピードはこの中に入れば上位。
(-)スパートの反応遅め。上がりの競馬が濃厚なここは合わない。


結論

昨年は1番人気のラスールではなくソリタリオに◎を打ったが、決め手となったのは父モーリス。一昨年がピクシーナイトとルークズネストの父モーリスワンツーで、モーリス買えば当たるんじゃね?の単純思考で当たった。

で、今年もいるやんモーリス。ということで◎クファシル。前走馬なりで何もしていないので評価し辛いが、12月25日にCWで6F82秒4-1F11秒9、年明け4日に栗東坂路4F52秒8-1F11秒7と仕上がりは絶好。イーガン騎手はプレサージュリフト(京都金杯3着)やプロトポロス(1勝クラス1着)の乗り方を見る限り前付け意識が高くて上手い。

京都施行時を含むここ3年は人気を集めた牝馬が期待を裏切っているが、3年前のルーツドールは長距離輸送で発汗、一昨年のククナは後ろから行き過ぎ、昨年のラスールはスタート難&直線前詰まりと馬自身に問題があった。その点、今年のライトクオンタムはスタートに問題無く行き脚も強めで問題無さそう。敢えてケチを付けるとするならば馬格が無い点。周りが軒並み490kg台の牡馬の中で420kgはいかにも小さい。案外あっさり飛びそう。

今回のメンバーでマイル戦を勝っているのは前述の2頭の他ではスズカダブルしかいない。スズカダブルの戦績から右回りの阪神を除けば2戦2連対。朝日杯フューチュリティSで初めて手綱を取った鮫島騎手は「最後の直線で右にモタれていました。左回りの方が走りがスムーズなのかもしれません」とコメント。レースを確認すると、直線で右鞭が入っているのに内に入っていくような挙動が見られた。デビュー戦は中京でダイヤモンドハンズ(次走・札幌2歳Sで3着)の2着。左回りマイルなら十分買える。

今回のメンバーで中京芝の経験があるのは前述のスズカダブルの他ではトーホウガレオンしかいない。中京で行われた直近2年の連対馬4頭のうち3頭に中京芝への出走経験があったことを考えると無印は忍びない。但し勝ち上がりが遅れたのはスパートすると頭が浮いてフワッとする自身の走法に問題があるためで、距離短縮が合うようには思わない。こんな馬が人気してしまうほど今回はレベルが低い。

ペースセッティングは短距離戦にしては流れが落ち着いた前走ですら行きたがっていて、スパートしてからの反応も鈍い。確実に流れが緩むここは自分との戦い。サンライズピースはスタートでハンデを背負うのが確実なので内前馬場のここでは手が出ない。シンゼンイズモはローテーションがいい加減だし、単純に弱い。

◎クファシル
○スズカダブル
▲ライトクオンタム
△トーホウガレオン
3連複◎○2頭軸総流し(5点)

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