【競馬予想Vol.37】第53回ダービー卿チャレンジトロフィー

1969年に東京競馬場と京都競馬場で英国騎手招待レースが行われた際、その一つのレースに第18代ダービー卿エドワード・ジョン・スタンリー伯爵からトロフィーの寄贈を受けたことを記念して創設されたのが始まり。ちなみに英ダービー創設者の一人、エドワード・スミス=スタンリー伯爵は第12代ダービー卿。

2021ダービー卿CT過去19年1番人気馬一覧

'02年にハンデ戦となってからの1番人気馬の成績は上表の通り。たった2勝しかしていない。最後に勝った1番人気馬は'15年のモーリス。

2021ダービー卿CT過去9年上位3頭人気・単複配当一覧

中山で行われた直近9年の結果を見ても分かる通り、ハンデ戦らしく適度に荒れている。3~5番人気から9番人気辺りへ流せば当たるような感じ。

2021ダービー卿CT過去9年上位馬通過順一覧

中山マイルは内枠先行を買っておけば当たるイメージがあるが、このレースは意外と差しが効いている。特に3着は差し・追い込みしか来ていない。

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中山は今週からBコース(Aコースから3メートル外に内柵を設置)を使用。3コーナー付近は最内こそ荒れているが、外側は概ね良好な状態。

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4コーナー付近はさほど掘れていないものの、やはり外が綺麗。

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直線走路。ラチが外に張り出したことで、相対的に大外を通る差し馬が台頭しそう。当日のトラックバイアスは要チェック。

【出所】JRA「中山競馬場馬場状態(2021年4月2日)」

スマイルカナが最内を活かしてハナを窺うも、外からトーラスジェミニがやってきてペースアップ。ボンセルヴィーソが3番手、他にもマイスタイル、アトミックフォースも外から競りかけてきそうでいかにも前掛かり気味。テン3ハロン34秒台前半、道中先行集団の直後に付けそうな差し馬に向く流れ。

◎ソーグリッタリングは前過ぎず後ろ過ぎずの位置に付けられて、かつ決め手もあるのでここは絶好の狙い時。中9週以上【3・3・1・2】と本来休み明けは走る馬。前走の不可解な負けを受け、この中間は坂路主体に切り替えて2週連続4F51秒台、チークピーシズ着用。ピースワンパラディ故障回避で川田騎手を確保できたことも僥倖と捉えたい。

○カテドラルはキャピタルSで強硬策に出て直線失速した後、東京新聞杯で本来の差しに戻して僅差の2着。小回り中山に対する適性は怪しいが、強烈前傾ラップだった朱鷺Sを後方一気で貫いた経験があり、差しが利く流れなら引き続き好走が期待できる。Bコース替わり、外の良いところを通れば。

▲レイエンダは京都記念で3コーナーから上がって行ったものの直線ガス欠。ただ内前バイアスの平均ペースで外から動かして勝負に行っての結果で已む無し。今回は距離短縮、昨年3着時に騎乗していた丸田騎手に手替わり、ペースアップで差し向きの流れと条件好転。

△ルフトシュトロームはNHKマイルCが強力向かい風を後ろから行った上に直線前が壁。京成杯オータムハンデは平均ペースの内前行った行った決着で後ろから外を回す自爆騎乗。器用さが無いのでこの内枠は不安だが、前傾ラップのニュージーランドトロフィーで外差しを決めているのでそこに期待。

△ボンセルヴィーソは中山マイルで先行させると本当に渋太い。昨秋の京成杯オータムハンデは2着スマイルカナより3kg余分に背負ってハナ差負け、今回は斤量差無し。ハイペース見込みで展開的にはしんどいが、内枠を引けたので見せ場は作れそう。

△スマイルカナは差し優勢のターコイズSでも先行して押し切るぐらいなので抑えには必要なのかもしれないが、今回はこれまで以上の激流が予想されるだけにアタマまでは厳しそう。シーズンズギフトが絡んできて共倒れした富士Sの二の舞は避けたいところ。

◎ソーグリッタリング
○カテドラル
▲レイエンダ
△ルフトシュトローム、ボンセルヴィーソ、スマイルカナ
馬複◎流し(5点)、3連複◎1頭軸流し(10点)

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