【競馬予想Vol.1】第70回日刊スポーツ賞中山金杯

過去10年、前走より負担斤量増となる馬は延べ30頭が出走して【9・4・5・12】、現在8連勝中と圧倒的な強さを示している。今回の該当馬はバイオスパークとヴァンケドミンゴの2頭。該当馬は毎年1頭以上が3着以内に入り続けていることからも、この2頭はまず外せない。

しかしいずれも外寄りの枠に入ってしまった。過去10年、7・8枠に入った馬は延べ43頭が出走して【0・1・0・42】、'19年にステイフーリッシュが2着した以外は馬券に絡んでいない。理由は単純明快、後ろから行くと間に合わないから。7・8枠に入った馬で4コーナーで4番手以内にいた馬は僅か9頭、ステイフーリッシュは後方から捲って4コーナーでは2番手にいた。

また年明けの中山は前開催のAコースから内に仮柵を置いたCコースでの施行で、後ろから追い上げるとより外に膨らんでしまう。4コーナーで後ろにいた馬がどんなレースをしていたか、過去の映像で振り返ると一目瞭然。後ろより前、外より内が基本戦術。

今回逃げそうなのは軽量牝馬ロザムール。しかし前走のテン3ハロンは37秒2、前々走は34秒8の入りを2番手で追走して惨敗と明らかに鈍足。昨年はブラックスピネルが先導して1,000M通過60秒2、今回は平均以下の緩い流れが濃厚。オーソドックスな内ピタ先行に向きそう。

◎テリトーリアルは昨年のこのレース直前の時点で3番枠より内に入った時に【2・2・1・0】の内枠巧者で、1番枠に入った昨年は中団からの差し込みだったとはいえきっちり3着。今年も2番枠を引き当てた。中日新聞杯は3番枠から先行しながら直線伸びを欠いて9着だったが、直線で外に持ち出されていた上に速い上がりを要求されてのもので度外視したい。

バイオスパークもヴァンケドミンゴも外枠を引いたことで相対的に後ろからの競馬を強いられそうだが、毎回決まって大外をぶん回している分、外枠がマイナスにならない○ヴァンケドミンゴに分がある。今回鞍上の藤岡康太騎手は同馬に過去4回騎乗して全て着外だが、昨年はテリトリーアルに騎乗して3着している。

▲バイオスパークは福島記念で4コーナーまで内に張り付き、直線も内から抜け出してヴァンケドミンゴの差し込みを抑えて勝利。ハンデ2kg加算は妥当。しかし今回は最悪の大外枠。前に行ければ即勝ち負け級なだけに、池添騎手の乗り方に注目したい。

△ディープボンドは三冠レース全てで先行して10・5・4着。今回と同舞台で行われた皐月賞は内が伸びない馬場で内を通っての結果で度外視できる。三冠全てで先行した脚力に期待したいところだが、古馬と未対戦の4歳馬が苦戦傾向にあるだけに押さえ評価に留める。

過去10年、斤量54kg以下の牡馬は延べ41頭が出走して【0・1・2・38】とあまり来ていない。3着以内に入った3頭はいずれも8番人気以下で、人気薄なら買ってもいいといった程度。△ショウナンバルディは中日新聞杯で内ピタ先行、直線一旦抜け出すもラスト差されて4着。結果的に仕掛けが早かったのかもしれない。△ヒシイグアスは中山で前付けして安定している。緩い流れでしか走っていないが今回もスロー想定なので丁度良さそう。

◎テリトーリアル
○ヴァンケドミンゴ
▲バイオスパーク
△ディープボンド、ショウナンバルディ、ヒシイグアス
3連複◎or○1頭軸流し(16点)

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