【競馬予想Vol.79】第56回関屋記念

よく「関谷記念」と間違えられる真夏のマイル重賞。レース名ぐらい正確に表記しろよと思う。まあ当たればどうでもいいか。

20210815関屋記念過去10年枠順別成績

20210815関屋記念前日芝出目

このレースは外枠に入った馬がよく来ていて、過去10年全てで7枠より外に入った馬が1頭以上必ず連対している。土曜日の芝のレースでも6枠より外に入った馬が上位を形成しており、外枠有利は揺るぎない。

土曜日の芝のレースについて映像で確認しておく(11Rは直線競馬で定石通りの外枠決着だったため割愛)。

20210814新潟2R

2R2歳未勝利(芝1,800M)は直線で外に持ち出したラーグルフ(黄)が差し切り勝ち。断然人気のラクスバラディー(緑)は一旦前に出たものの、内で粘るミスボニータ(青)に差し返されて3着。

20210814新潟4R

4R3歳未勝利(芝2,000M)は4コーナーまでに内前に取り付いた3頭によるワンツースリー。但し1,000M通過64秒3のドスローということで参考外。

20210814新潟5R

5Rメイクデビュー(芝1,600M)はミント(黄)が外から一気に伸びて3馬身半差の快勝。遅れて伸びてきたティーライトニング(青)が2着、内前で粘ったヒメゴゼン(緑)が3着。内も頑張っているが、勝ち負けするなら外。

20210814新潟6R

6Rメイクデビュー(芝1,400M)はガトーフレーズ(黄)が直線再三フラつきながらも外のクランプ(青)の追撃を振り切って勝利。ハナを奪って内ラチ一杯に粘ったカルーナブルガリス(緑)が3着。ここも外差しが勝ち負けして、前で勝負した馬が3着。

20210814新潟9R

9R湯沢特別(3歳以上1勝C/芝1,800M)は内前決着。白い帽子のアランチャアミーゴは沈んだが、4コーナーで4番手以内にいた馬が上位を独占した。少頭数で参考外。

20210814新潟10R

10R新発田城特別(3歳以上2勝C/芝1,400M)はテンハッピーローズ(黄)が大外から持ったままで進出、直線半ばで満を持して追い出して快勝。そのすぐ内でこれを追ったサルビア(緑)が3着。ドゥラモンド(青)は内から抜け出して外に進路を採ったがテンハッピーローズの差し込みに抗えず2着。

土曜の芝のレースの結果から導き出されるトラックバイアスは「外差し優勢、内前の居残り注意」。外から軽く差してこれる馬と内前のハイブリッドで獲れる、はず。

20210814新潟芝上位3頭種牡馬&BMS一覧

血統傾向も一応見ておく。湿った馬場でパワー型が優勢。モーリスやエピファネイアといったロベルト系種牡馬が活躍。母父にもブライアンズタイム、タニノギムレットといったロベルト系の名前がある。その他ではキングカメハメハとその直系の種牡馬の産駒が走っている。

今回の出走馬で5代前までにロベルトの血が入っているのはロータスランド(ロベルトの3×4持ち)、アンドラステ(母父父)、ソングライン(母父父父)、パクスアメリカーナ(父方の5代前)の4頭。キングカメハメハ系はグランデマーレ、ブランノワール、カラテの3頭。

アトミックフォース、クリスティ、マイスタイルとハナを窺いそうな馬が3頭いる。テンのスピードと抑えが効かない状況からマイスタイルがハナ、クリスティとアトミックフォースがこれに続く形。グランデマーレ、ロータスランドがこの直後に入り、アンドラステも前めの競馬。テンがそこそこ速く差しが効きそうな感じ。トラックバイアスからして外から差せる馬に注目したい。

人気どころは減点法、人気薄は加点法で拾う努力をしよう。

【○】グランデマーレ
半年のリフレッシュ期間を経てワンターンのマイル戦を連勝。前付けし易い内枠ゲット、内前から伸びてくるとすればこの馬が一番イメージに近い。

【-】ベストアクター
久々なのはさておき、行き脚が付かないのでこの内枠は厳しい。1,400Mを3連勝した馬でスピード偏重、馬場悪化でマイル戦では狙い辛い。

【-】シャドウディーヴァ
近走は休み明けで好走した後の叩き2戦目で飛ぶパターン。今回は内で包まれて末脚を伸ばす前にレースが終わりそう。

【-】ラセット
末脚は強力だが真後ろからしか行けないのがネック。上がりが速い新潟では周りも同じような脚を使うので相対的に埋没して終わり。

【-】アトミックフォース
新潟では昨年の新潟大賞典で逃げて2着がある。前付けで渋太いが他にテンが速い馬がいるここは付いて回るだけになりそう。

【△】ロータスランド
中京記念は勝負どころで手応えが怪しくなって完敗。今回は距離短縮でワンターンのマイル戦、湿って力の要る馬場と条件は上向く。

【-】ハッピーアワー
常に出遅れて後ろに置かれて届かずの繰り返し。マイル戦も2歳時に3着が1回あるだけで、距離短縮でも厳しいのは変わりない。

【△】アンドラステ
中京記念は上手く壁を作って乗り切ったが、掛かり癖のある馬で乗り難しい。昨年の3着馬でここに適性があるのは間違いないが何となく怪しい。

【-】ソッサスブレイ
関越Sは外枠から差しに向けてまさか(失礼)の激走。中1週のここでも再現を狙うべく参戦。普通に考えれば相手強化のここは切りだが…。

【△】ブランノワール
京都牝馬S、安土城Sと高速決着で差し込んで善戦。決め手だけならここに入っても遜色無い。上手く外に持ち出せれば多少はチャンスがある。

【◎】ソングライン
先に抜け出して勝ちに行ったNHKマイルCがハイパフォーマンス。勝ち馬は次走安田記念で僅差の3着。3歳牝馬というだけで51kgで出られるのは反則。

【-】サトノアーサー
昨年は大外最後方付近から上がり最速の脚を使って突き抜け。加速に手間取るタイプで、休み明け3連続凡退中の今年はズブさが出そう。

【-】カラテ
安田記念は久々で58kgを背負わされて付いて回るだけの13着。前受けして凌ぎ切った東京新聞杯の再現狙うも、この枠からだと中途半端に終わりそう。

【-】クリスティ
ハナを奪って勝ち上がり、ヴィクトリアマイルでも果敢に逃げの手を打ったが撃沈。ここは他に同型がいるし、番手追走では物足りない。

【-】ミラアイトーン
エプソムCは出遅れて終了。昨年のこのレースは2番手追走から5着と善戦。マイル戦では大きく負けていない。良馬場で内枠ならといったところ。

【-】プールヴィル
(出走取消)

【-】マイスタイル
新潟大賞典はバスカヴィルのハナ主張に対抗して火が付いて暴走して惨敗。今回も内に同型がいるだけに再度暴走して終わる予感。

【▲】パクスアメリカーナ
骨折明け、2年4か月振りの実戦。終い重視の調教で一応仕上がっているが、今回そこそこ速い流れ想定で息が持つかどうか。

◎ソングライン
○グランデマーレ
▲パクスアメリカーナ
△ロータスランド、アンドラステ、ブランノワール
馬単◎流し(5点)、3連複◎1頭軸流し(10点)

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