【競馬予想Vol.39】第64回サンケイスポーツ杯阪神牝馬S

桜花賞の前日に行われる古馬牝馬限定戦。'16年に従来の1,400Mからマイルに延長された。単なる200Mの延長ではなく、内回りから外回りに替わったというのがミソ。

2021阪神牝馬S’11年~'15年種牡馬別成績一覧

2021阪神牝馬S過去5年種牡馬別成績一覧

上表は距離延長前の内回りコースで行われた'11年~'15年、下表は外回りコースで行われた'16年~'20年の種牡馬別成績。ここ5年はディープインパクト産駒が4勝をマーク。人気どころだけでなく、'18年2着レッドアヴァンセ(11番人気)、'20年3着ディメンシオン(11番人気)といった穴っぽいところも来ている。

今年はマジックキャッスル、リアアメリア、デゼルの3頭を買えば当たり~って、競馬はそんなに簡単じゃないよね。何か見落としてないかな。

2021阪神牝馬S過去5年ラップタイム一覧

マイル戦に改められた'16年以降の脚質傾向をみると、意外と前残りが多いことが分かる。'18年2着レッドアヴァンセ、'20年3着ディメンシオンはいずれも前付けで穴を開けている。今回の人気どころは総じて後ろから。

前走に引き続きイベリスの単騎逃げ。ただ今回は外回りコースということである程度セーブしてきそう。リゲルSでは1,000M通過59秒5の逃げを打って6着、今回は58~59秒ぐらいを想定。人気のデゼルとマジックキャッスルはいずれも後方待機。スローの瞬発力勝負で上がりの脚重視も前残りを警戒したい。

◎デゼルは2戦続けてスローで脚を余した後の初音Sで1,000M通過58秒5の流れを難なく突き抜け。阪神外回りはデビュー戦で勝ち上がりの舞台、他2勝も東京のワンターンコース。絶好調男・川田さんがリアアメリアではなくテン乗りでこちらを取ったということで既に答えが出ている。

○イベリスは高速馬場を押し切った後の距離延長で狙い辛い一方、前が手薄なここは展開利を最大限に受けられる。一応このコースでアーリントンCを逃げ切っているし、距離が長いということはない。ペース配分が肝要。

▲リアアメリアはローズSで内から先に抜け出し、デゼルを含む外差し勢を一蹴。GIでは見どころ無し、前走は不良馬場の内枠で参考外。軽い阪神に替わって前に行けるなら話は変わってくる。

△ドナウデルタはポートアイランドSで内からスルスル抜け出してピースワンパラディ(次走OP勝ち、次々走京都金杯2着)を相手に勝利。ターコイズSは初の長距離輸送、前走は距離延長のハイペースで条件不適。今回は距離短縮、和田さんを乗せて内枠から前付けなら面白いのでは。

△マジックキャッスルは前傾ラップ専門の差し馬で、オークス(5着)や紫苑S(4着)のように前半緩む流れで差し負けているだけに、距離短縮で後半勝負のここは脚を余すのではないかとみている。

ギルデッドミラーはある程度流れてくれないと掛かり癖が出て自滅してしまうので、距離延長のここは心配ではある。リゲルSでは平均ペースで掛かってレースになっていなかった。

◎デゼル
○イベリス
▲リアアメリア
△ドナウデルタ、マジックキャッスル
馬複◎流し(4点)、3連複◎1頭軸流し(6点)

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