【競馬予想Vol.321】第40回エプソムC

今回のテーマ

これといったものが見当たらなかったので省略。


トラックバイアス分析・展開予想

  • 今週は月曜以外ぐずついた天気で、金曜は18ミリの雨を記録。火曜に芝刈り実施、散水は無し。含水率は4コーナー17.0%、ゴール前17.7%、日曜朝時点のクッション値は8.8。日曜は朝方から弱い雨が降る見込み。ただ降水量としては大したことが無さそうで、稍重までを想定しておきたい。

  • Cコース使用3週目。そろそろ外差しに触れてきても良さそうだが、土曜のレースでは内を通った馬の頑張りが目立った。8レース(3歳上1勝C/芝1,600M)のM.デムーロ騎手(ピピオラ)は明らかに外を通っていたように外が伸びるのは間違いないが、内も普通に使える馬場。バイアスはフラット、やや外伸びという判定。ただ当日の雨で外差しに触れてきそう。

  • ペース想定:平均(1,000M通過59秒台)

  • 前走4コーナーを4番手以内で通過していた馬が3頭しかいないというほど前が手薄。逃げ候補はマテンロウスカイかショウナンマグマだが、枠順と近走の行き脚からしてマテンロウスカイが先制。ショウナンマグマとレインフロムヘヴンが続いて、他は追走に専念。平均ペースで抜きどころが無く、中団より前に付けた馬で決しそう。真後ろからでは間に合わない。


全頭分析

【-】エアロロノア

(+)前走は中団付近から競馬出来ていた。相手弱化のここはチャンス。
(-)東京は3戦全敗。終い強力だが前が止まってくれないと届かない。

【◎】マテンロウスカイ

(+)ハナ奪ったレースは3戦3連対。持ち時計速く内枠引けたのも良い。
(-)前走完璧なレース運びで差される。ここで目標にされると辛い。

【-】インダストリア

(+)ダービー卿CTは中団外から差し切り勝ち。再び好位付けなら通用。
(-)前走ペースも時計も平凡。東京重賞では差し不発気味で過信禁物。

【-】カワキタレブリー

(+)前走NHKマイルC激走の東京マイルで快勝。嵌った時の末脚強烈。
(-)1,800Mは初出走。前々走湿った馬場で完敗しているのも気になる。

【○】レインフロムヘヴン

(+)府中Sはラスト瞬発力勝負から1馬身半抜ける。前々での競馬評価。
(-)重賞では4戦全て掲示板外。相手強化で自分の競馬できるかどうか。

【-】ショウナンマグマ

(+)1,800Mは5戦4連対の得意距離。前走は馬場悪過ぎで度外視妥当。
(-)折り合い付かず行くしかない弱点持ち。ここ他に明確な同型いる。

【-】ピースワンパラディ

(+)京都金杯でコンマ3秒差4着。器用さ発揮なら通用しなくもない。
(-)長期休養明け5戦消化も変わり身無し。前走度外視しても苦しい。

【-】フィアスプライド

(+)ここ2戦鋭く追い込んで勝ち負け。東京でも2回差し切りあり注意。
(-)前走は出遅れての決め打ち。ここで同じ手通用するとは思えない。

【-】ガロアクリーク

(+)昨年の重たい馬場のエプソムC2着。外差しなら喰い込み余地あり。
(-)順調に使えていないのが問題。昨年のパフォーマンスに期待は酷。

【-】ヤマニンサンパ

(+)この距離に特化した戦績。レース間隔こそ開いたが追切量は豊富。
(-)飛び級で3勝クラス勝った後は平凡。久々でこの相手では厳しい。

【-】ヤマニンサルバム

(+)白富士Sで後の重賞勝ち負け級と接戦。前走は馬場悪過ぎで参考外。
(-)前走はともかく金鯱賞が案外。重賞で勝ち負けのレベルには遠い。

【△】エアファンディタ

(+)都大路Sは雨降りの中で外から加速して差し切り。まだ余力あり。
(-)元々差し損ね常習犯。東京では2戦2凡退で勢い続くか半信半疑。

【-】トーラスジェミニ

(+)3年前のこのレースで最低人気で3着激走。今回ブリンカー装着。
(-)このところ前に行くことすら叶わず。ここも変わらず完走目標。

【-】レクセランス

(+)ダイヤモンドSは早めの競馬試みる。新馬以来の距離で一変狙い。
(-)現役屈指のズブ馬。今回一気の距離短縮で助走距離が足りない。

【▲】ジャスティンカフェ

(+)毎日王冠は外差しでGI級と互角の勝負。重賞制覇は時間の問題。
(-)昨年は横山父が後方ポツンで差し損ね。展開や馬場に左右される。

【-】ラストドラフト

(+)今回のコースは新馬勝ちの舞台。実績上位だけに距離短縮嵌れば。
(-)既に終わった感。行きがけの駄賃のような使い方も感心しない。

【△】ルージュエヴァイユ

(+)メイSは直線内で挟まれる不利。大外から外差し一本で巻き返し。
(-)オープンクラスでは結果出ず。新馬戦以来牡馬相手の好走無し。


結論

マテンロウスカイの単騎逃げからの前残りに期待するレース。この馬が強い弱いを論ずるまでもなく前が手薄過ぎるので、コース取りすら自由に選べそうな感じ。直線で外に持ち出せば差されようがない。どうやったらこの馬が沈むのか、そっちを予想するほうが難しい。

レインフロムヘヴンはマテンロウスカイの単騎逃げを前に見ながら、直線で外に持ち出すだけでお手軽重賞ゲットの公算大。スタートが少々怪しいので一枚割り引くが、スタートさえ決まれば好位付け確定、マテンロウスカイと共に行った行ったを演じそう。

ジャスティンカフェは展開に左右される馬で、今回のように前が手薄なレースは苦手。但し苦手と言っても差し損ねるといった程度には来る。同じコースの毎日王冠でサリオスやダノンザキッド、レイパパレと互角の勝負をした馬がGI翌週のGIIIで3着以内に来れないならそれは事件レベル。

エアファンディタはこのところポジションを上げて勝ち負けしているのが好感で、都大路Sは手応えを残しながらの差し切りで見栄えがした。ハイペースだと差し損ねるケースが多いだけに、今回のように速くなりそうにない状況は歓迎。東京コースにおける外差し事情は安田記念を制した名手・戸崎さんにお任せ。

ルージュエヴァイユはメイSで戸崎さんが内で豪快に詰まらせて10着。戸崎さんは外差しは上手いが内突きは大の苦手。おそらく現役騎手の中で一番下手。勿論力負けではない。東京の外差し一気は2回やっているし、大外枠を引いたここは中団付近に付けた上で外差しに徹すれば着は拾えそう。

◎マテンロウスカイ
○レインフロムヘヴン
▲ジャスティンカフェ
△エアファンディタ、ルージュエヴァイユ
馬複◎or○流し(7点)、3連複F◎○-◎○▲-◎○▲△△(7点)

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