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【競馬予想Vol.454】第59回テレビ西日本賞北九州記念



トラックバイアス分析・展開予想

  • 阪神の改装工事に伴い、小倉は中京と入れ替わる形で例年より1か月早い開幕。小倉開催は3月3日以来、Aコースは2月4日以来およそ5か月開いての使用。木曜に29ミリの雨が降ったものの、土曜朝時点の含水率は8~10%、クッション値は9.2と絶好のコンディション。しかし土曜夜から雨が降った影響で日曜朝時点で稍重、含水率10~11%でクッション値8.4に悪化。

  • 土曜の芝8レースは4コーナーで2番手以内に付けた馬のいずれかが勝利。1,200Mはハナを奪った馬が3勝2着1回のパーフェクトで、その相手も4コーナーで4番手以内に付けていた。但し時計は朝イチの2歳未勝利戦の1分8秒2が最速で、馬場は速くない。しかも内ではなく外を立ち回った馬が勝ち負けしていた。開幕週にしては妙な馬場。

  • ジャスパークローネとピューロマジックが隣同士。どちらも控えると味が出ないタイプで、共倒れ覚悟でテンから全開の超ハイペースが濃厚。テイエムスパーダ、サーマルウインド、モズメイメイ、ペアポルックスが離れた3番手になるぐらいの縦長を想定。基本は前だが時計は普通で内前でもないので、外から差してきそうな馬にも注目したい。


全頭分析

【-】ディヴィナシオン

(+)韋駄天Sはラスト全く追えないまま5着。大外ぶん回しで一撃狙い。
(-)オーシャンS2着あるが実力未知数。末脚依存型だけに良馬場希望。

【-】テイエムスパーダ

(+)一昨年に小倉で行われたCBC賞を圧勝。開幕週でハナ奪えば最強。
(-)天敵ジャスパークローネの存在が厄介。久々で逃げられず懸念。

【◎】サーマルウインド

(+)春雷Sはサトノレーヴにアタマ差2着。ハイペース追走はお手の物。
(-)スプリント戦は前走が初出走。今回飛ばす馬多数で脚持つか不安。

【-】グランテスト

(+)下関Sは馬場悪い直線内で脚余し気味。捌ければ通用の脚はある。
(-)前走は外枠で終始ノーストレス。前には行けるが競り合い課題。

【-】メイショウソラフネ

(+)淀短距離Sは道中内を立ち回って2着確保。内枠は純粋に好材料。
(-)スワンSは好位確保も直線に向いて早々と失速。重賞では苦しい。

【-】ヤクシマ

(+)稍重の巌流島Sを大外から一気に貫く。馬場が渋ればワンチャン。
(-)前走は途中で追うのを止めてシンガリ負け。時計速いとしんどい。

【-】モズメイメイ

(+)京都牝馬Sはスタート決めハナ奪取。下げて自爆した前走度外視。
(-)葵Sの超絶ロケットスタート以降冴えない。ここも展開向かない。

【-】トゥラヴェスーラ

(+)昨年のCBC賞は58kgを背負って4着。高齢でも決め手は未だ健在。
(-)時計が速いと物理的に届かない。前残りを交わすほどの脚は無い。

【-】ペアポルックス

(+)葵Sはハイペースを持ったままで追随。軽くて速い馬場は大得意。
(-)今回はピューロマジックの他に快速馬集結。好位取れるかどうか。

【○】エイシンスポッター

(+)真後ろから極限の末脚で突っ込む。今回前が激しそうでチャンス。
(-)基本的に大外ぶん回しスタイル。前の馬に粘られると届かない。

【▲】ジャスパークローネ

(+)国内GIII連勝&GI4着の韋駄天。AQスプリントは外ラチポツン不発。
(-)ピューロマジックとガッツリ競合。ハンデがキツい分ヘバりそう。

【-】ピューロマジック

(+)行き脚は抜群に速い。スタートから下り続く小倉では止まらない。
(-)ジャスパークローネが簡単に譲るとは思えず。スタミナロス懸念。

【△】カンチェンジュンガ

(+)春雷Sは終始外通ってG前の追い上げ急。今回は3勝マークの小倉。
(-)野芝オンリーの夏の小倉は1回走って12着。渋らない限り苦しい。

【-】ナナオ

(+)重のマーガレットSでピューロマジックに完勝。雨予報は追い風。
(-)速い時計で走ったのは前走が初めて。この中に入ると速さ不足。

【-】ショウナンハクラク

(+)テン3ハロン32秒9の醍醐Sを差し切り勝ち。今回ハイペース確実。
(-)毎回終いの脚は悪くないが外枠から終始外を通る競馬だと平凡。

【-】ヨシノイースター

(+)スタート一息もリカバリーの脚は速い。春雷Sも前付けで僅差。
(-)この枠からは内に入れない。距離ロス受け入れどこまでやれるか。

【-】メディーヴァル

(+)韋駄天Sは前年勝った時よりも時計を詰める。速さは問題無し。
(-)淀短距離Sはブービー負け。軽ハンデを考慮しても力が足りない。

【△】バースクライ

(+)オーシャンSは上がり3ハロン最速の脚使い3着。今回も展開向く。
(-)シルクロードSは後ろに置かれて届かず。大外で位置取りシビア。


結論

サーマルウインドは春雷Sでサトノレーヴにアタマ差2着。昨夏の朱鷺Sはテンハッピーローズとルガルの間に入る2着。しかも背には川田さん。これでローカルGIIIでどこにもいないという予想をするのは無理がある。春雷Sもハイペースだったが普通に前付け出来ていたし、ここも内ピタで回ってくればOK。良以外は不良馬場の春興Sで4馬身差圧勝を含む3戦全勝でむしろ歓迎。

エイシンスポッターは完全決め打ちの追い込み馬で小回りでは届かないと思いきや、小倉では2戦2勝。いずれも外を回さず内を突いていたというのが見逃せないポイント。何が何でもハナに拘るジャスパークローネとピューロマジックが隣同士というこの上ないシチュエーションでも勝てないのなら、重賞には一生縁が無いとみて良い。

ジャスパークローネは海外でのレース続きで馬柱が汚れているが、国内はGIII連勝にGI4着の実績持ち。不良馬場の新潟直千勝ちもあり、スピードだけではなくパワーも併せ持つ。ピューロマジックと隣同士だがピューロマジックより内に入ったので、スタートを決めれば易々と先行は許さないはず。ハナに拘れば居残る資格は十分にある。

バースクライは南総S勝ちとオーシャンS3着がいずれも内からの進出で、外を回したシルクロードSは普通に負けていたのでこの大外枠はマイナス、と思ったが、今開催の小倉は超高速内前でない上に初日から外が使える馬場状態。バースクライ自身も良以外で【1・1・1・0】と悪くない。前が崩れるならエイシンスポッターと共に飛んできそう。

カンチェンジュンガは春雷Sで終始外を通ってサトノレーヴやサーマルウインドとコンマ2秒差。直線追われてからジリっぽかったのは中山の急坂の影響かもしれない。実際、坂を上り終えてからの伸びは悪くなかった。小倉で3勝、渋った馬場も3勝と適性面は申し分なし。人気も無いし、これは手を出しておきたい。

◎サーマルウインド
○エイシンスポッター
▲ジャスパークローネ
△バースクライ、カンチェンジュンガ
単勝◎・○(2点)、馬複5点ボックス(10点)、3連複◎○2頭軸流し(3点)

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