【競馬予想Vol.15】第114回京都記念

今週より阪神開催スタート。例年の京都開催は第1回と第2回の前半を中京、第2回の後半を阪神が受け持ち、京都記念と来週の京都牝馬Sは阪神で行われる。

例年の京都記念は開催が進んで馬場が傷んだところに冬の雨が降り注ぎ、時計を要す馬場で行われることが多く、昨年のクロノジェネシスや'16年・'17年と連覇したサトノクラウン、その後ダート戦線に転じた'18年のクリンチャーなど、概ね力の要る馬場を得意とする馬が活躍している。

今年の京都記念は開幕直後に行われる。馬場状態をチェックしてみよう。

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1コーナーの俯瞰。見た目はキレイ。

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直線。うっすらと茶色が見える。オーバーシードで緑を保っている状態。

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外回り4コーナー(京都記念は内回りを使用)。内目が回復していない。

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内回り3コーナー。ここは張替えを行っているようでフサフサ。

昨年の第6回阪神競馬終了後、特に傷みの激しかった向正面直線の3コーナー側、内回り4コーナーにて約600平方メートルの部分的な芝張替を行い、併せてコース内側に洋芝の追加播種を実施し、1月中旬より約2週間保温シートで養生しました。厳冬期のため、洋芝の生育は鈍く、一部不揃いな箇所も見られます。また、向正面直線・内回り3コーナーから4コーナーの芝張替を行っていない箇所、外回り3コーナーから4コーナー・正面直線においてはベースとなる野芝が休眠期に入っているため、昨年末の競馬による傷みが残った状態です。

【出所】JRA「阪神競馬場馬場状態(2021年2月13日)」

例年より厳冬で2週早く開幕する割に綺麗な状態を保っている。水曜までは開幕週でも力の要る馬場を想定していたが杞憂だった。

2021京都記念20210213阪神芝決まり手一覧

上記の杞憂を裏付けるかのように、土曜の阪神芝は例年通りの前残り天国だった。ただ10レースの飛鳥S(3勝クラス)、11レースの洛陽S(リステッド)はいずれもスローでレースの上がり3ハロンが33秒台と極限の決め手比べになった。基本は前、速い上がりがあれば前に迫れるといった感じ。

展開予想。ダンビュライトの逃げにジナンボー@岩田康が絡んでいくかどうか。阪神芝2,200Mは最初のコーナーまでの距離が長く、ペースが読み辛い。ただいずれが逃げるにしてもスロー、3コーナー過ぎからのロンスパ合戦。長く良い脚を使う馬を上位に採りたい。

◎ラヴズオンリーユーの前走はミルコのボーンヘッド。内枠でスタートを決めながら控えた意味が分からない。対抗に推して期待していただけにガッカリ。これは降ろされても文句は言えない。川田騎手ならソツなく先行させそう。関西圏【3・1・2・0】のここは普通に巻き返し。

○ダンビュライトは新馬とGIを除いて最終追い切りで栗東坂路ラスト2ハロンを24秒9以内にまとめると【2・1・2・1】と堅実駆けしている(「調教捜査官」井内利彰氏)。実際に3週続けて好時計をマークしていて調子は良さそう。開幕週の馬場を味方に付けた前残りに期待したい。

▲ダンスディライトの前走は内前に陣取って脚を溜めた福永騎手の好騎乗。乗り替わりで再現性に乏しいが、決め手だけならこの中に入っても見劣りしない。トラックバイアスが前なので、勝ち負けまで持って行くならせめて中団より前に付けていたいところ。

△ステイフーリッシュは3コーナー過ぎから手が動き出した前走の内容がいかにも悪い。年を重ねてズブくなってきているのかもしれない。速い上がりを求められそうな今回はキレ味不足を露呈しそうだが、前有利のトラックバイアスで内枠を引けたので仕方なく抑え。

△ワグネリアンは軽い芝のここは巻き返しが効きそうだが、喉鳴り手術明けでどう転ぶか分からない。3歳秋から成長がみられないのはワグネリアン自身がダービーをピークに仕上げられた馬であり、「競馬は農業である」(「血統予想家」亀谷敬正氏)証左なのかもしれない。

◎ラヴズオンリーユー
○ダンビュライト
▲ダンスディライト
△ステイフーリッシュ、ワグネリアン
馬複◎or○流し(7点)、3連複◎or○1頭軸流し(9点)

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