【競馬予想Vol.35】第28回マーチS

ダートのハンデ重賞はこのレースとシリウスS(阪神ダート2,000M)しかない。重いハンデを嫌って一線級は出てこず、どんぐりの背比べのような実力伯仲の面子が多く集まる結果…。

2021マーチS過去10年上位3頭人気・単複配当一覧

荒れる。過去10年で1番人気は僅かに2連対、3連複は4年連続万馬券、3連単ミリオンも2回。人気が割れることで荒れている印象がある。言い換えればどの馬にもチャンスがある。

2021マーチS過去9年上位馬通過順一覧

中山ダート1,800Mはスタート直後と最後の直線で2回急坂を駆け上がるコース形態。直線距離は中央4場の中で最短、ローカル競馬場並みの308Mしかない。追い上げるにしても直線に向いてからでは遅く、3コーナー過ぎから捲り上げるぐらいでないと間に合わない。過去に捲って上がってきたことのある馬は穴で狙ってみても良いかもしれない。

今年はダート転向後に前付けで圧勝続きのアメリカンシードが登場。GI開催の裏でルメールさんを確保してガチで勝ちに来ている。ここも圧勝するのか?それとも飛んでしまうのか?今回はこの馬がどうこうというより、この馬に仕掛けていく馬がいるかどうかを見るレースだと思う。

◎アメリカンシードは前付けの馬なので、自らのリズムを崩されなければ普通に勝ち抜け。他の馬が何もしない(何も出来ない)なら平穏な前残り、他の馬がこの馬を潰しに行くなら3コーナーからペースアップ、先行勢は壊滅して捲り上げ組が席巻。

○レピアーウィットは昨年のこのレースで出遅れて後方からレースを進め、4コーナーで捲り切れず後方のまま直線に向いての3着。ラジオ日本賞は先行して1分51秒6、前受け・捲りの両面で構えられる。軽い東京でへこんだ後の中山で条件好転。

▲ダノンファストは3歳時にこのコースで1分51秒0(重)で楽勝がある。前走はスタートを決めながら控えに回り、4コーナーで外を回して凡退。これは石橋脩騎手の下手乗りで度外視。今回は前に強いのがいるし、ある程度の時計勝負になるとみて注目したい。

△マイネルユキツバキは前々走のアルデバランSで捲り上げを実践して3着。前走の仁川Sは内を通ってポジションを上げ、直線先抜けで押し切り。このレースは距離短縮ローテとなる仁川Sとの相性が良く、調子を上げてきている今なら通用していい。

△スワーヴアラミスは昨年このレースを順当勝ちした後、平安Sは平坦コースの速さ比べで脱落の5着。ブラジルCは休み明け+距離延長でバテ、みやこSは中1週で進んで行かず、ラストは追わずに流していた。追い切り気配は悪くないし、内枠から前に行ければ普通に居残るのでは。

△メモリーコウはここ2戦差しに回って連続好走。前走にしても緩い流れで後ろからでは厳しい流れながら差し込んできた。地方競馬で捲りの経験があるし、小回りの中山は本質的に合っている。ただ相手なりに走るタイプで、アメリカンシードを負かしに行けるかと言われれば疑問。

◎アメリカンシード
○レピアーウイット
▲ダノンファスト
△マイネルユキツバキ、スワーヴアラミス、メモリーコウ
馬複◎流し(5点)、3連複◎1頭軸流し(10点)

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