【競馬予想Vol.196】第58回CBC賞

今回のテーマ

京都競馬場改修工事の影響で一昨年は阪神、昨年と今年は小倉で代替施行。コース形態が似ても似つかないため、テーマ予想は無し。


トラックバイアス分析・展開予想

夏の小倉開幕週は超高速で、昨年はスプリントの条件戦でいきなり1分6秒台が出た。今年もスプリントの1勝クラスで1分7秒0をマーク。この中間は降雨が無く、散水のみの実施で土曜朝時点のクッション値は9.4。日曜は雨模様の予報だが雨量は大したことは無さそうで、引き続き超高速の見立てで考えたい。小倉芝1,200Mはスタートから下って直線平坦という高速リンク。時計が速くて前が止まらない。こうなると展開以前の問題で、直線に向いたところで前のほうにいないと間に合わない。大外のファストフォースが内を締めながらハナに立つとすると、外寄りの枠に入った馬はレースがし易い一方、内枠に入った馬は積極的に出していかないとポジションが悪くなりそう。


全頭分析

【-】レインボーフラッグ

(+)差し脚自体は悪くない。今回は前が速いので展開自体は向く。
(-)行き脚無く後ろに置かれる。速さも足りず前崩れても出番無し。

【△】アネゴハダ

(+)前走は直線追い出し待つ余裕あり。これで今回更に軽量は反則。
(-)ベストパフォーマンスは1,400M。ここは追走で一旦置かれそう。

【-】レジェーロ

(+)前走は外枠も影響。タンザナイトSは内枠でナランフレグの2着。
(-)ここ最近外枠ばかりとはいえ負け過ぎ。状態の戻り具合次第。

【-】シホノレジーナ

(+)障害帰りで再びダートを使って今回ブリンカー外し。激変待ち。
(-)直近5走で最下位3回。基礎能力が低過ぎてどうしようもない。

【-】テイエムスパーダ

(+)小倉でナムラクレアの2着あり。前走勝っても裸同然の超軽量。
(-)同世代相手の重賞2戦がサッパリ。単純に相手強化で苦しい。

【-】メイショウケイメイ

(+)北九州記念は上がり最速でコンマ5秒差。前止まればチャンス。
(-)丸3年連対すら無し。昨年も軽量で後ろから行って8着止まり。

【-】スナークスター

(+)久々を使って軽ハンデ見込んでここ挑戦。失うものは何もない。
(-)芝はデビュー当初に2回走っただけ。付いていくだけで精一杯。

【○】タイセイビジョン

(+)昨年は直線で前が狭くなって4着。春雷Sは大外ぶん回しで2着。
(-)後ろから行って不利を受けやすい。強いが勝ち抜けまではどうか。

【-】ロードベイリーフ

(+)韋駄天Sはラチ頼らず馬群の中から突っ込み。差しの勢い侮れず。
(-)開幕直後の高速馬場で後ろからはキツい。いい脚使って届かずか。

【-】メイショウチタン

(+)初勝利がレコード勝ち。阪急杯6着ぐらい走れば通用していい。
(-)昨年好位追走も4角で一杯。スプリント適性怪しい上に久々では。

【-】カリボール

(+)芦屋川Sは直線半ばまで構えての差し切り。この軽量は嵌りそう。
(-)序盤は置かれ気味。この枠からだと4角外に振られそうで苦しい。

【△】スマートリアン

(+)安土城Sは直線前が壁。ハイペース追走は問題無く番手追走妙味。
(-)スプリント戦は初出走。極端に速い時計に対応できるかどうか。

【-】モントライゼ

(+)小倉でメイケイエールの2着あり。実績はこの中に入ると上位。
(-)高速馬場適性が怪しい。ここは付いて回らされる形になりそう。

【-】タマモティータイム

(+)小倉で3勝目まで勝ち上がり。ダートカマシ&軽量で一発狙い。
(-)未だ自己条件の身。基礎スピードが足りず軽ハンデでも厳しい。

【▲】スティクス

(+)小倉でハナ奪って2勝。韋駄天Sも内枠から外ラチに寄せてハナ。
(-)並ばれてしまうと全く抵抗出来ない。今回他にも速い馬沢山いる。

【-】アンコールプリュ

(+)外枠時に人気薄で突っ込み2回あり。今回は展開自体は向きそう。
(-)開幕週の平坦高速馬場で後ろから行くのはしんどい。前崩れ待ち。

【◎】ファストフォース

(+)昨年はハナ奪ってレコード勝ち。小倉なら先制すれば止まらない。
(-)このところ他に先んじられている。付いて回らされると危ない。


結論

ファストフォースは昨年初ブリンカー&軽量&内枠でそのまま居残ったが、今年はこれらのアドバンテージが一切無い。それでも全速で行っても残れてしまう超高速リンクの小倉なら中心視せざるを得ない。同型スティクスの抵抗が気になるが、番手追走切り替えでも北九州記念2着があるし問題無い。

タイセイビジョンは毎回無駄があり過ぎる。春雷Sはあんな大外ぶん回しでよく2着に来たなと逆に感心した。昨年のこのレースも後ろから行って届きそうな感じだったが、ラストでヨカヨカに寄られてブレーキ。昨年は1番枠だったが今年は中ごろの枠。愚直に外に振って差し込み希望。

スティクスは昨夏の小倉開幕戦で逃げ切り勝ち。初勝利も小倉で18頭フルゲートの大外枠から逃げ切り勝ち。いずれも時計が速く、ここはファストフォースと張り合ってでもハナに行くはず。行き切れば勝ち負け、馬場が渋るか並ばれたら終わり。

スマートリアンは外にファストフォースとスティクスがいて、これらの出方を見ながら追走できそうなのが良い。ハイペース追走力は前走を見る限り問題無さそうで、むしろ直線で前が塞がる不利があった分、今回の外枠は吉と出そう。

アネゴハダは完全差し決着のフィリーズレビューで前付けして3着。桜花賞は距離延長&外枠で詰み。距離短縮&軽ハンデの前走を楽勝して、更に距離短縮&軽ハンデ。シチュエーション的には勝ち抜け妥当だが、外から締めてくる展開でポジションを落としそうなのが気になる。

◎ファストフォース
○タイセイビジョン
▲スティクス
△スマートリアン、アネゴハダ
馬複5頭ボックス

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