【競馬予想Vol.61】第71回安田記念

GI9勝のアーモンドアイですら2回負けた難攻不落の一戦。そのアーモンドアイを蹴散らしたグランアレグリアが、アーモンドアイと同じヴィクトリアマイル楽勝のステップで連覇に挑む。

2021安田記念過去10年上位3頭人気・単複配当一覧

1番人気に推された馬は5連敗中で、伏兵評価の馬も度々勝利している。ストロングリターン、グランプリボス、ショウナンマイティ、モーリス、ロゴタイプ、アエロリット、インディチャンプ、アーモンドアイと複数年度で同じ名前が散見されるように、伝統的にリピーターが強い。

2021安田記念過去10年ラップタイム一覧

このレースは前半突っ込み気味に入って終いを要する傾向があり、過去10年で前後半の600Mで前半が速かった(前傾ラップだった)年が8回ある。逃げ馬が連対した3回のうち2回は前後半の600Mで後半が速かった(後傾ラップだった)2016年と2019年で、その他の年は概ね差し馬が台頭している。

トーラスジェミニの出脚が速く、ギベオンを抑えてハナ。ダイワキャグニー、カラテ、ダノンプレミアム、ラウダシオンが続いて前は賑やか。ハイペースとまではいかなくてもある程度突っ込んだ流れになりそう。リピーターを中心に、単純な上がりだけの競馬ではなく終いを要するハイペースで差してきた経験のある馬を狙い撃ちたい。

GIにつき全頭コメント。

【-】サリオス
毎日王冠は楽勝とはいえ54kgの軽量。マイルCSは大外枠から追い込む競馬で5着、前走の大阪杯は重馬場をラチ沿い先行して力尽きての5着。ここに向けての上積み材料に乏しい。

【-】ギベオン
マイル戦は3歳時にNHKマイルC2着、前走マイラーズCもコンマ4秒差の7着、一昨年のダービー卿CT5着の3回しか走っていないが大負けはしておらず、内枠を活かした立ち回りで通用しなくもない。西村騎手の乗り方一つ。

【-】ダイワキャグニー
マイラーズCでケイデンスコールにコンマ2秒差の4着、得意の東京に替わる今回は上積みがありそうな感じだが、57kgを超える斤量を背負ったレースで6戦全敗とカンカン泣きの傾向があり見送りが妥当。

【-】カラテ
4コーナーで外を捲り切って楽勝した若潮Sの余勢を駆り、東京新聞杯もカテドラルの強襲を凌いで快勝。ただそこからレースを使えていないのは痛い。今回も直前まで出走するかどうか迷ったというのでは厳しい。

【◎】グランアレグリア
中2週がどうなのか、この中間の一頓挫(左前脚の蹄の違和感)の影響はあるのか、最終追いがコース(ウッド)ではなく坂路だったのはどうなのか。そして雨が降ったらどうなのか。今回は結構落とし所が多い。

【-】ダノンプレミアム
ここ2年はテンションが異常に高く、勝手に掛かって自滅。逆の言い方をすれば弱くて負けたわけではないということ。休み明け【4・1・1・2】、ブリンカーを装着した天皇賞秋で4着。とにかく折り合い次第。パドック注視。

【-】ラウダシオン
京王杯スプリングCは前が手薄かつ高速馬場で、2番手から自在に立ち回っての楽勝。ただ昨年も富士Sで唯一前で立ち回って2着好走した後のマイルCSで不可解な大敗を喫したように、詰めて使う今回は微妙。

【△】インディチャンプ
昨年のマイラーズC以来5連敗。以前より反応が鈍くなってきた感じがするが、外を回らされた阪神Cはともかく、ここ2走は距離不足を思わせるような負け方。過去2戦好走の舞台で見直し妥当。多少の雨なら問題無し。

【-】トーラスジェミニ
重馬場の東風Sで58kgを背負って逃げ切り勝ち。速さ比べだと勝ち目が無いので雨は必須。わざわざテン乗りの戸崎騎手を配してきたのは不気味。馬場が渋って後続が牽制し合ってくれれば。

【-】カデナ
いつでもどこでも追い込み一本。レース振りが不器用過ぎて、大抵は届かずで終わり。マイル戦は3年前の東京新聞杯(14着)以来。やはり付いて行くだけで精一杯なのでは。

【-】ダノンキングリー
昨年の天皇賞秋は馬場の悪いところを通らされて失速。時計の出る馬場であることは好走の必須条件。今回は戸崎騎手ではなくダノンプレミアム主戦の川田騎手を配してきた辺りに現状打破の意気込みを感じる。

【○】ケイデンスコール
京都金杯は内前マジックの恩恵に与っただけかと思いきや、中山記念でも右回りを克服して2着、前半突っ込んだ流れのマイラーズCでも着差を付けての快勝。相手強化で58kgと条件的には厳しくなるが、勢いに期待したい。

【▲】シュネルマイスター
NHKマイルCは前後半で後半の時計を要したパワー優位決着で、勝ち時計1分31秒6は翌週のヴィクトリアマイルにおける2着相当。時計面だけに注目すればここでも通用する計算。ただ雨が降ると時計面の優位が消えるので微妙。

【☆】カテドラル
2年前のNHKマイルCでケイデンスコールと共にグランアレグリアに先着。朱鷺S、ダービー卿CT(2着)で終いを要する流れで差してきているだけに、前半突っ込んだ流れになりやすい今回も流れに乗って差してきそう。

◎グランアレグリア
○ケイデンスコール
▲シュネルマイスター
△インディチャンプ
☆カテドラル
3連単F◎→○▲△→○▲△(6点)、3連複◎1頭軸流し(6点)

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