【競馬予想Vol.413】第42回ローレル競馬場賞中山牝馬S
トラックバイアス分析・展開予想
中山は良馬場でも芝が跳ねるほど緩い馬場。木曜から金曜にかけて雪が降り、金曜朝時点のクッション値は6.2と激渋。土曜朝時点のクッション値は8.1と幾分持ち直したが、冷たい北西からの風ではこれ以上の良化は望めそうにない。軽い芝の実績はアテにならずパワー重視。
前走が消化不良、矢作厩舎所属の古川騎手が乗るグランスラムアスクがハナ。ターコイズSでハナを奪ったフィールシンパシーはこの枠から逃げはしんどく2番手まで。緩い馬場想定で内前の行った行ったは否定。外が使える馬場なら緩い流れで脚を溜めての4角捲りが妙味。
全頭分析
【-】タガノパッション
(+)愛知杯は差し向きの流れにしっかり対応。捲り可能で中山も合う。
(-)基本的に差し届かず3年近く勝っていない。展開面で注文が付く。
【-】ルージュリナージュ
(+)東京新聞杯は内前決着で出番無し。差脚自体は悪くなく嵌り待ち。
(-)スタート下手な上に毎回大外ぶん回し。中山で差し届くか疑問。
【-】クリノプレミアム
(+)小倉大賞典は流れが速くて追走一杯。ゆったりペースで巻き返し。
(-)中山金杯でもポジション取れず。ここも追走に回るとしんどい。
【-】キタウイング
(+)中山金杯は1角大混雑、直線追うスペース無し。進路確保で一撃。
(-)後ろから行く分不利や展開の影響受け易い。自力だけでは苦しい。
【-】シンリョクカ
(+)日経新春杯は前半速く先行馬に向かない流れ。距離短縮は良い。
(-)高望みし過ぎな路線選択。牝馬同士のGIIIでも依然として苦しい。
【-】グランスラムアスク
(+)ダイヤモンドSは番手選択の時点で論外。ハナに立って巻き返し。
(-)自己条件ですらハナ奪ってギリギリ。展開向いても押し切り疑問。
【-】コンクシェル
(+)行き脚強く好位付け容易。軽ハンデ貰ってまんまの押し切り期待。
(-)前走は単独2番手の位置取り嵌る。周りに付いてこられると脆い。
【○】ヒップホップソウル
(+)ターコイズSは出負け&内前馬場で外差し。緩い馬場は問題無し。
(-)このところ後ろ過ぎるのが気になる。後方から外差しだと苦しい。
【-】ファンタジア
(+)前走は初の長距離輸送の影響か。51kgの軽量活かし居残り狙い。
(-)3勝クラスを負けての格上挑戦。この中に入ると速さが足りない。
【▲】アレグロモデラート
(+)愛知杯は突っ込んだ流れで4角先頭の勢い。ペースダウンで妙味。
(-)速い上がりの脚が無い。持久力で残す競馬にならないと苦しい。
【-】コスタボニータ
(+)重賞好走級と再三接戦。愛知杯は差し優勢の中で前付けして3着。
(-)これといった決め手が無い。前付けしても勝ち切るまではどうか。
【△】ルージュエクレール
(+)秋風Sは出遅れ後方、4角内突き、直線外強襲。器用さ発揮で一発。
(-)ターコイズSは大出遅れ。このメンバーで後ろからだとしんどい。
【-】フィアスプライド
(+)ターコイズSは意表突く先行策で完勝。器用さ発揮なら連勝可能。
(-)前走は速い時計が出る硬い馬場。芝跳ねる馬場では信頼度落ちる。
【△】ククナ
(+)中山金杯は馬群捌いて僅差2着。牝馬同士のGIIIなら普通に上位。
(-)自分から動ける割に勝ち切れない。前に止まってもらう必要あり。
【-】フィールシンパシー
(+)ニューイヤーSは56kgと終始外追走堪える。軽量先行で巻き返し。
(-)ターコイズSは内前馬場で内前先行嵌る。緩い馬場の適性も微妙。
【◎】ラヴェル
(+)京都記念は大外ぶん回しで届かず。距離短縮で前付けなら通用。
(-)2歳時にスローの上がり勝負を2つ勝ったのみ。上積みに乏しい。
結論
ラヴェルはここが適条件になりそうな気配。京都記念は古馬初対戦、かつ秋華賞からも距離延長となる2,200M。内一杯に立ち回ったバビットが3着に残る馬場で、4角大外ぶん回しで届くはずがなかった。今回は格落ち戦、牝馬同士、距離短縮に加えて芝跳ね馬場で綺麗なところを優先的に通ることが出来る大外枠。中団付近に付けて4角外前確保なら勝てる。
ヒップホップソウルはデビュー戦で緩い馬場を3角捲りで完勝、フラワーCは不良馬場を4角大外ぶん回しで2着。紫苑Sは勝った馬が異常で実質勝ちの内容。緩い馬場は他が気にする分優位に働きそう。ここ2戦は不必要に後ろから行って出番無しで、前のほうに行ければ何とかなる。武史さんは降ろされたのだろうか。
アレグロモデラートは捲り気味に上がっていける脚があり、愛知杯は直線に向いたところで先頭にいた。テン3ハロン33秒5の前崩れハイペースであんな競馬が出来るのなら、ペースダウンのここは一捲りがありそう。緩い馬場は函館の重馬場で56kgを背負ってコンマ3秒差なので何とかなる。ちなみに未だ3勝クラスの身で弱いのは承知。そのための軽ハンデ。
ルージュエクレールは前付けするとダメ(佐渡S15着)、ターコイズSは内前馬場で最内から大出遅れで即終了。直線で外に持ち出してあっさりと突き抜けた秋風Sの勝ち方を見る限り、末脚だけなら重賞級。近親にソダシやメイケイエール、ママコチャにハヤヤッコがいるシラユキヒメ一族で、緩い馬場もこなせるはず。12番人気なら可能性に賭ける価値がある。
ククナは七夕賞が内捲り、中山金杯が直線で馬群を捌いてそれぞれ2着。機動力があり器用に立ち回れるのが武器。中山は中山金杯を含めて3回走って未勝利だが、いずれも勝ち馬とコンマ1秒以内でコース相性は高いと判断。この馬の場合は外を回し過ぎないほうが期待できる。微妙な人気の戸崎さんというのも買える根拠。緩い馬場がどうかだけ。
◎ラヴェル
○ヒップホップソウル
▲アレグロモデラート
△ルージュエクレール、ククナ
単勝◎・○(2点)、馬複5点ボックス(10点)
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