【競馬予想Vol.244】第39回マイルチャンピオンシップ
今回のテーマ
※一昨年、昨年と今年は阪神で代替施行。
ここ2年は同年の安田記念出走馬が優勢
2020年(テン3ハロン34秒9、上がり3ハロン33秒5)
1着 グランアレグリア 安田記念1着
2着 インディチャンプ 安田記念3着 ※前年安田記念1着、マイルCS1着
3着 アドマイヤマーズ 安田記念未出走 ※同年のNHKマイルC1着
2021年(テン3ハロン35秒6、上がり3ハロン33秒3)
1着 グランアレグリア 安田記念2着 ※前年安田記念1着、マイルCS1着
2着 シュネルマイスター 安田記念3着 ※同年NHKマイルC1着
3着 ダノンザキッド 安田記念6着 ※前年ホープフルS1着
阪神で行われたここ2年の連対馬はいずれも東京マイルのGI馬。阪神で行われたここ2年は上がりが速くて差し決着。同年の安田記念に出走し、かつ差して上位に来た馬がここでも順当に勝ち負けしている。3着も何らかのGIを勝っており、格下を狙う位ならケンするほうが無難。
トラックバイアス分析・展開予想
先週は日曜に雨が降り、エリザベス女王杯は外差し決着。今週は概ね晴れて馬場回復、土曜朝時点のクッション値は9.7と先週土曜と同水準。土曜の芝は外の伸びが豪快だったが(最終のマイル戦でムーンリットナイトが4角14番手から上がり3ハロン32秒3をマークして2着)、勝ったレベレンシアは内前からの押し切り。メインのアンドロメダSはマテンロウオリオンが終始インを立ち回って完勝しており、トラックバイアスはフラットと判定。今回は逃げ候補のホウオウアマゾンが外枠に入ったというのがポイント。内の先行馬が位置を主張し易く、ウインカーネリアン、ソダシ辺りは楽に前付けできそう。昨年と同様の1,000M通過59秒ぐらいの平均ペースを想定。前が固まりそうなだけに外前からの差しが有効。真後ろからだと間に合わない。
全頭分析
【-】マテンロウオリオン
(+)溜めて伸びる。スワンSは強烈内前TBで最後方外からでは無理。
(-)この枠からでは下げて4角大外ぶん回し。TB・展開の助け欲しい。
【-】ウインカーネリアン
(+)今回のコースでも米子Sで前付け完勝。三浦騎手との相性抜群。
(-)関屋記念はスロー前残りの凡戦。叩き良化型で久々の今回疑問。
【-】ダノンザキッド
(+)昨年は差し向けて3着。前走レコード差し決着で先行3着は評価。
(-)前付け・好位差し共に中途半端。これといった特徴に欠ける。
【○】シュネルマイスター
(+)昨年は絶対女王に迫る2着。マイルGIで常に勝ち負けの実績信頼。
(-)道中些細な不利を受け易いだけに内枠は不安。捌き切れずが怖い。
【▲】サリオス
(+)安田記念で差して3着。毎日王冠は狭い隙間を縫ってレコード差し。
(-)一昨年も同ローテで挑みながら完敗。昨年も力負けで分が悪い。
【-】ソダシ
(+)軽い芝のマイルでは無敵。牡馬相手でも高速前付けで対抗可能。
(-)今回は晩秋の荒れた芝が舞台。過去2年差し優勢傾向も気になる。
【△】ジャスティンカフェ
(+)常時上がり3ハロン33秒台の末脚強烈。外差し一気で飲み込むか。
(-)毎日王冠はこの上なくスムーズに運んで負け。多頭数の内枠不安。
【-】ロータスランド
(+)スワンSは休み明けで反応一息。距離・コース共に良績あり注意。
(-)富士Sを叩いた昨年も12着完敗。マイルGIでガチ勝負はしんどい。
【-】ピースオブエイト
(+)富士Sは道中溜めて直線伸びる。マイル2戦目で上積みありそう。
(-)前走は上位3頭と差を感じる内容。短期間で逆転までは難しそう。
【△】セリフォス
(+)富士Sはノーステッキで抜け出し完勝。阪神マイルは2戦2連対。
(-)前哨戦マスター中内田厩舎。毎回GIで成績落とすのが気掛かり。
【△】ソウルラッシュ
(+)マイラーズCは前残りTB無視で完勝。マイルで底見せていない。
(-)後ろから行くだけに展開に左右される。後ろ過ぎると届かない。
【-】ホウオウアマゾン
(+)昨年ハナ奪ってコンマ4秒差と健闘。前走は出遅れで度外視可。
(-)この枠からハナ取れ切れるか不安。行き切れず外なら厳しい。
【-】エアロロノア
(+)安田記念も変わらず後方一気でコンマ2秒差。嵌れば突き抜け。
(-)基本的に後ろから行って届かず。末脚自慢は他にも沢山いる。
【-】ベステンダンク
(+)阪神マイルでハナ奪って4着3回あり。今更失うものは何もない。
(-)前で相当恵まれるか、馬場が極端に悪化しない限り出番無し。
【◎】ダノンスコーピオン
(+)富士Sは五分の仕上げで善戦。実績ある阪神マイルのここ勝負。
(-)古馬の一線級とは初対戦。外を回らされ過ぎるとしんどくなる。
【-】ハッピーアワー
(+)やることは一つなので枠はどこでもいい。愚直に差し込むのみ。
(-)出遅れて真後ろ追走がデフォルト。ここも後ろを付いて回るだけ。
【-】ファルコニア
(+)京成杯AHは外枠から積極前付けで勝利。得意の阪神で大物喰い。
(-)先手を主張しにくい大外枠。相対的に後ろになると追い上げ辛い。
結論
ダノンスコーピオンはNHKマイルCで大外枠から差し切るなど多頭数フルゲートの外枠経験が豊富で、この外枠は変に揉まれない分競馬がし易い。阪神では4戦して全て上がり3位以内をマーク。中団外から差してきそうな馬の中ではこれが筆頭格。初の古馬相手のGIがどうかだが、安田記念でセリフォスが4着しているし、十分足りると判断。
シュネルマイスターはマイルで【2・2・1・0】、このうちGIで【1・2・1・0】と全く崩れていない反面、道中不利を受け易い。昨年のマイルCS、今年の安田記念は進路確保の際にロス、前走も直線で他馬にぶつけられる不利を受けている。しかし抜け出す際の脚は現役屈指の素早さを誇る。進路さえ確保できれば突き抜け。
サリオスは一昨年が大外枠から出遅れて詰め損ね、昨年は内枠先行でラストキレ負け。勝負付けが済んだ感もするが、今年は安田記念で差して3着に来ている上、毎日王冠もスムーズに追えないながらもキッチリ差し切り。今年は昨年より内が使える馬場で、朝日杯フューチュリティS以来のコンビとなるムーア騎手にスイッチ。短期免許の外人騎手が乗ると実力三割増し。
ジャスティンカフェは毎日王冠で外差し一本にかけて実際に伸びてきたがサリオスに逆転負け。上がり3ハロン33秒台がデフォルトの末脚が嵌れば一角崩し可能。ここ2週はコース追いで超抜時計をマークしておりデキは最高潮。但し内枠から馬群の捌きが微妙で、重賞未勝利の身でまとめて面倒を見られるとも思えず、来ても2~3着まで。
セリフォスは安田記念で差して4着ということで、阪神開催のマイルCSなら通用するという見立て。「中内田厩舎の叩き2戦目GIは来ない」ことで知られているが、セリフォス自身がデイリー杯2歳S勝ちから朝日杯フューチュリティSで2着に来ているので気にしない。藤岡佑介騎手が富士Sをノーステッキで勝たせた馬にムーア騎手が乗るのは控えめに見ても実力三割増し。
ソウルラッシュは富士Sで課題の持ち時計を詰めてきたし、普通に狙いが立つ。そもそも安田記念は「直線前詰まりラッシュ」で実力を反映しておらず、前がガラ空きなら勝っていたか2着には来ていたと修正解釈すると阪神マイルのここで走らないとは考えにくい。あくまで想像なので、現時点では半信半疑。
◎ダノンスコーピオン
○シュネルマイスター
▲サリオス
△ジャスティンカフェ、セリフォス、ソウルラッシュ
馬複◎流し(5点)、3連複F◎○▲-◎○▲-○▲△△△(10点)
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