【競馬予想Vol.343】第43回小倉2歳S


今回のテーマ

これといったものが見当たらなかったので省略。


トラックバイアス分析・展開予想

  • 今週は週半ばから天気が崩れ、木曜に14.5ミリの雨を記録。金曜も雨が降ったが2.5ミリで無視できるレベル。月曜に芝刈り、月曜から水曜にかけて連日散水を実施。含水率は4コーナー11.4%、ゴール前10.8%、土曜朝時点のクッション値は8.9。

  • 開催最終週ということで内より外が伸びる馬場。中距離戦は最短距離となる内を通っての粘り込みも見られたが、短距離戦は内から3~4頭分外からの差し込みが目立った。一貫して内を通るとラスト失速は必至。

  • ペース想定:速い(テン3ハロン33秒台)

  • 内からテイエムチュララン、セイウンデセオ、ドナヴィーナスが飛び出しての先行争い。いずれもレース振りからハナは譲らないタイプでガリガリやり合いそう。これを前に見る位置を追走し、4コーナーで被せていけそうな馬を狙いたい。


全頭分析

【-】テイエムチュララン

(+)ひまわり賞はデビュー戦以上に行き脚付いて完勝。小倉2勝評価。
(-)直線外にヨレまくる。この最内枠は他の馬にとっても危ないかも。

【▲】フォルテローザ

(+)4コーナーから勝ちに行ってゴール前も脚余す感じ。伸び代ある。
(-)未勝利という事実が重い。良い脚使っても届かずでは意味が無い。

【-】セイウンデセオ

(+)スタート・行き脚共速く楽逃げ完勝。内枠引いたここも行くのみ。
(-)開幕週で内前行った行った&女性騎手減量。今回はいずれも無し。

【-】ドナヴィーナス

(+)前走は馬体重増&更に行き脚アップ、直線しっかり追われて完勝。
(-)隣枠のセイウンデセオと競合。開催最終週で逃げ一辺倒は不安。

【◎】キャンシーエンゼル

(+)行き脚強めで直線2番手から完勝。翌日古馬1勝Cと遜色ない時計。
(-)今回はテンから速い小倉で勝手違う。周りも変わって戸惑い懸念。

【○】パッシングシャワー

(+)馬群の後ろを付いていって直線持ったままで抜け出す。余力あり。
(-)スタートで置かれたのが気になる。ここで後手踏むとしんどい。

【-】ビッグドリーム

(+)好スタートから引いて番手追走、4コーナーで前に並んで大楽勝。
(-)テンのスピード平凡、負かした相手も激弱。見た目ほど強くない。

【-】メイプルギャング

(+)デビュー戦は距離不適&ハイレベル。前走は前付けから競り勝つ。
(-)距離は合うにしても芝の速さ比べでは不安。今回は追走一杯か。

【△】ミルテンベルク

(+)スタートで前に出ながら2番手追走、直線で前を捉えて突き放す。
(-)余りに楽過ぎたのが逆に不安。今回はテンから全開で厳しくなる。

【△】アスクワンタイム

(+)デビュー戦は若干出負け&4角外回し。前走は番手追走から楽勝。
(-)何となくスタートが怪しい。終始外を通らされて詰め切れず懸念。


結論

キャンシーエンゼルはハナを奪える行き脚を示しながら他の馬(ニシノミニョンヌ)に行かせて自らは2番手追走、直線半ばで余裕を持って先頭に立って完勝。勝ち時計1分8秒7は翌日の古馬1勝クラス(1分8秒3)の4着相当。2馬身半負かした2着アートフォームは次走小倉で2馬身半勝ち。坂路・コースの双方でしっかり時計を出しているのも好感が持てる。

パッシングシャワーはスタートがイマイチで置かれかかりながら4コーナーでは先行集団の真後ろまで押し上げ、馬なりのまま先頭に立つ余裕があった。抜け出した後は強めに追っており抜かり無し。小倉にしてはテン3ハロンが34秒5と緩めだったのが気になるが、2戦目で行き脚が付くようなら楽勝もあり得る。

フォルテローザは未勝利という時点で論外のように思えるが、デビュー戦は脚を余しての負けで上積みがありそう。先着を許したセイウンデセオとミライハーモニーは開幕週の行った行っただった上にいずれも女性騎手が騎乗しており、斤量面で3~4kgのハンデがあった。同斤量なら団野騎手の腕が上。そもそも団野騎手は重賞で人気薄をバンバン持ってくるので侮れない。

ミルテンベルクは今回出走のドナヴィーナスを行かせて2番手追走、直線馬なりで並びかけて3馬身離した。交わすところだけ軽く追った以外は何もしていない。テン3ハロン35秒1が示す通りかなりゆったりした流れで楽過ぎるのが気になるものの、一回使った上積みがあればといったところ。追い切り内容は今回のメンバーの中では一枚抜けている印象。

アスクワンタイムは初戦こそ4コーナーで外を回し過ぎて届かなかったが、2戦目は早めに前に取り付いて外から交わして突き抜ける好内容。テン3ハロン34秒0は十分速い。全兄ファンタジストは5年前の勝ち馬で中京芝1,200Mを経由して勝利、全姉ボンボヤージは昨年の北九州記念勝ちを含む同コース3勝。小倉で能力全開。

◎キャンシーエンゼル
○パッシングシャワー
▲フォルテローザ
△ミルテンベルク、アスクワンタイム
馬複5頭ボックス(10点)、3連複◎1頭軸流し(6点)

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