【競馬予想Vol.50】第69回京都新聞杯

天皇賞春が終わったところでまた開催替わり。この京都新聞杯は中京、それも開幕週での施行。今年初めの中京開催は強烈内前バイアスが掛かっていて、とりあえず内前にいれば勝ち負け出来ちゃうぐらいの極端さがあった。

京都金杯は内前を立ち回ったケイデンスコールが勝ち、人気薄のエントシャイデンが3着に粘って大波乱。内が有利だったカラクリは直前の中京開催(2020年第3回)が1~4日Aコース、5・6日Bコースで内にグリーンベルトが出現したということが作用したのではないかということをレース回顧で下記ツイートと共に書いた。

今回直前の中京開催コース使用状況は次の通り。

3月13日 Aコース
3月14日 Aコース
3月20日 Aコース
3月21日 Aコース
3月27日 Bコース
3月28日 Bコース

今回使用するコースはAコース。A~B~Aのコース変遷。京都金杯と同じシチュエーション。『アバの法則』発動か?

馬場状態をチェック。

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1コーナーの俯瞰。年初から使い込んできた分をしっかり戻してきている。

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正面直線。最内の芝が薄いような感じがするが、最内から2~3頭目は外と変わらない。

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4コーナー付近も直線と同じような感じ。内の芝の色が黒っぽいが、芝の量は問題無さそう。

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3コーナー付近。外側の緑に対して内側はくすんで見えるが、芝の量は問題無い。

第2回中京競馬終了後、3コーナーから4コーナーの傷みが生じた箇所を中心に約4,800平方メートルの芝張替作業を実施し、約2週間保温効果のあるシートで養生を行いました。その他の箇所も蹄跡補修、洋芝の追加播種を行い、芝の生育促進に努めました。張替箇所の洋芝が生育途上であり、部分的に不揃いの箇所が見られますが、全体的には概ね良好な状態です。

【出所】JRA「中京競馬場馬場状態(2021年5月8日)」

内側にグリーンベルト出現!と言えるほど良い状態には見えない。むしろ外のほうが良く見えてしまう。トラックバイアスは内外フラットとみておくことにする。展開面からの考察を進めたい。

明確な逃げ馬不在。前走逃げの手を打ったブレークアップがここも行きそう。スタートが決まればワイドエンペラーも前に行く。ルペルカーリア、ゲヴィナーも前へ。1,000M通過は61~62秒台のスローを想定。展開的には前が止まる要素に乏しいが、速い上がりの脚は必須。

◎ヴェローチェオロは札幌2歳Sでソダシにコンマ5秒差、百日草特別でエフフォーリアにコンマ4秒差、梅花賞でディープモンスターにコンマ2秒差で、1勝クラスの寄せ合いのようなこのメンバーに入れば力上位。中団より前で決め手勝負に対応できるし、内枠を取れたここは勝ち抜けに期待。

○マカオンドールは京都2歳Sでワンダフルタウンとラーゴムに次ぐ3着、重馬場とはいえ前走で今回のコースを勝っている。水仙賞では前付けで2着に入っているし、脚質は自在。少頭数のここはどこから競馬をしても上位に来れそう。

▲ブレークアップは前走に引き続きハナに立てそうな状況。『アバの法則』発動なら前残り筆頭。中京&格下(ショウリュウイクゾ)、逃げ馬(ディアンドル)のいずれでも重賞を勝った団野騎手の手腕にも期待したい。

△ルペルカーリアは高速馬場の毎日杯でラスト止まっての4着だったが、ハイペース追走後のここは楽に前に行けそう。但し距離が延びての瞬発力勝負だと分が悪いとみて評価は下げる。

△レッドジェネシスの前走・ゆきやなぎ賞は2着リーブルミノルを除いて未勝利を脱出するのがやっとという雑魚メンバーで、そのリーブルミノルも青葉賞10着。少頭数のレースは合っていそうなので抑えには入れておく。

◎ヴェローチェオロ
○マカオンドール
▲ブレークアップ
△ルペルカーリア、レッドジェネシス
馬複◎or○流し(7点)、3連複F◎○▲-◎○▲-◎○▲△△(7点)

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