【競馬予想Vol.45】第18回福島牝馬S

今年は京都金杯が中京で行われたり、京都記念が阪神で行われたりと色々ややこしいのだが、この福島牝馬Sは新潟で行われる。前者2つは京都競馬場改修工事に伴う代替開催で予め分かっていたことだが、後者は2月に起きた地震の影響を受けて急遽決まったことで想定外。通常より1か月前倒しで開幕して今週で3週目。

新潟は年中野芝で速い時計が出やすく、最後の直線が平坦で長い(外回りコースは659M)のでとにかく速い上がりが出やすい。先週強い風と雨に見舞われたものの、月曜以降はずっと晴れで馬場は回復。先週日曜朝時点の含水率は4コーナー16.4%、ゴール前14.7%だったが、土曜朝の時点の含水率は4コーナー14.0%、ゴール前10.1%。水曜と木曜に散水して以降湿り気無し。先週のイメージは捨てて、軽い馬場向きの馬を狙ってみたい。

2021福島牝馬S2018年~現時点新潟芝外回りコース種牡馬別成績

2018年以降先週までの新潟芝1,600~2,000M外回りコースにおける種牡馬別成績一覧。ディープインパクトは出走数が多いのでトップになるのはある意味必然。馬券回収率的には2位ロードカナロア、5位ハービンジャーのほうが良い。

新潟外回りがプラスに働きそうな馬をピックアップ。

1位ディープインパクト:サンクテュエール、ドナアトラエンテ
3位ハーツクライ:クラヴァシュドール(出走取消)、アフランシール
4位ルーラーシップ:パッシングスルー、ディアンドル、パラスアテナ
5位ハービンジャー:フィリアプーラ
8位エピファネイア:ムジカ

この中ではこのコースで実際に速い上がりを繰り出したことがあるドナアトラエンテ、1年前の東京で上がり3ハロン最速の脚で勝ったパラスアテナ、良馬場で6戦連続3着以内&上がり3ハロン3位以内のムジカが有力。シゲルピンクダイヤ(12位ダイワメジャー)も重賞で再三上がり3ハロン33秒台の脚を使っているのでこれも外せないところ。

逃げて好走中のロザムールがここもハナを主張するが、テンの速さからすれば短距離を中心に使われているカリオストロのほうが上。絡まれるか、先に行かれそうな感じ。1,000M通過は59~60秒台、それでいて上がりも速いとなると単純に持ち時計の速い馬、上がりの速い馬を買っておけば良いのでは。

◎ドナアトラエンテは軽い馬場で末脚を伸ばす量産型ディープインパクト産駒。実績的には足りないが、今回と同じコースでデビュー勝ちして両津湾特別でも2着、東京で少々速い流れで勝ち負けしているので、ワンターンで速い時計が出る舞台なら十分戦えるはず。

○シゲルピンクダイヤはチューリップ賞2着(上がり3ハロン33秒6=最速)、桜花賞2着(32秒7=最速)、ヴィクトリアマイル6着(33秒2=2着)とワンターンコースでの切れ味抜群。前々走はスローで前に出て2着、前走はハイペースで失速。今回は少し速いぐらいで十分巻き返せそう。

▲パラスアテナはカーネーションC1着(上がり3ハロン33秒3=最速)が秀逸。その後は馬場が渋ったり2,000M戦だったりで詰め切れていない。重賞では4着、2着、4着ともう一歩のところまで来ている。ワンターンで高速上がりコースのここで能力全開となるか。

△ムジカはローズS2着(上がり3ハロン34秒0=2位)、元町S2着(33秒8=最速)と速い脚を使っているものの、高速持ち時計・上がりという観点からは少々評価が落ちる。秋山騎手【0・3・0・1】、1,800M【1・3・3・1】と悪くはないだけにここでどこまでやれるか。

△サンクテュエールは桜花賞以降全くダメで早熟の可能性もあるが、桜花賞は重馬場、オークスは内伸び馬場で大外枠(距離も長かった)、秋華賞は休み明けで力の要る馬場、ターコイズSは内前馬場で後方外回し。ワンターンで高速上がりが求められるここでダメなら今後買う必要なし。

◎ドナアトラエンテ
○シゲルピンクダイヤ
▲パラスアテナ
△ムジカ、サンクテュエール
馬複◎or○流し(7点)、3連複◎or○1頭軸流し(9点)

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