【競馬予想Vol.42】第30回アーリントンC

1987年に創設されたペガサスS(第2回勝ち馬はオグリキャップ)を源流として、1991年に阪神競馬場がアーリントンパーク競馬場(当時はアーリントン国際競馬場)と提携を結んだのを機に現名称に変更、改めて第1回として施行されて今年で30回目。ちなみにアーリントンパーク競馬場では交換競走として「Hanshin Cup Stakes(阪神カップステークス)」が行われている。

2021アーリントンC過去3年上位3頭人気・単複配当一覧

2017年までは春の阪神開催初日に行われていたが、2018年にNHKマイルCのトライアルレースとして現行の4月中旬に移設された。ここ3年の勝ち馬のNHKマイルC成績はタワーオブロンドンが12着、イベリスが16着、タイセイビジョンが4着と結果を残せていないが、ここで負けていたレッドヴェイロン、カテドラル、ギルデッドミラーがいずれもNHKマイルCで3着に入っており、ここで出走権を掴んだ馬が本番でも手堅く入線している。

2021アーリントンC2021阪神芝良馬場以外時逃げ馬成績一覧

残念で仕方無いのは天気。当日は朝から雨が降り続く見込みで馬場渋化は避けられない状況。今年の阪神開催は良馬場だと超高速でとんでもない時計が出るのだが、馬場が渋ると前が残る。上表は今年の阪神芝で良馬場以外で行われた22レースでハナを奪った馬の一覧。ハナを奪った馬は7勝、4コーナーで4番手以内に付けていた馬に範囲を広げると17勝。前付けは必須の状況。

ハナ候補は最内に入ったトーホウディアス。ホウオウアマゾン、ジュリオ、バルドルブレイン、レイモンドバローズ辺りも差がなく続き、ピクシーナイトは周りの出方を窺いながら前付け。有力どころを含めて全体的に前掛かり気味。1,000M通過は58秒台で展開的には差し有利の状況だが、馬場が重いので追い上げは困難とみて前付けの馬を中心に見立てておきたい。

◎グレイイングリーンは2戦目に出遅れて詰め切れなかった以外は完璧。掛かるところがある位で、本質的に前付けの馬。今回は前で強い馬が引っ張ってくれそうなだけにレースはし易そうではある。距離延長で大外枠というのはキツいが、枠入りが最後になるということでポジっておく。

○ホウオウアマゾンは朝日杯フューチュリティSのレース中に故障していたようで、着順はさほど気にしなくて良さそう。2戦目の未勝利戦で川田騎手を背に重馬場で詰める競馬をして勝っているので、ここも無難に乗り回してきそうではある。

▲ピクシーナイトはシンザン記念が超絶内前バイアス馬場で、上手く前に誘導した福永騎手のファインプレイ。そこで負かしたルークズネスト、バスラットレオンがその後重賞を制したことで俄然注目が集まるが、超絶内前バイアス馬場の恩恵を受けたこの馬の評価はこのレースの結果を見てから。

△ショウリュウレーヴはグレイイングリーンと同じデビュー戦で4着に敗れた後、積極策で初勝利。一息入れた前走は好位から差す競馬で勝ち上がってきた。元々追い切りで時計を出す馬とはいえ、今週も栗東坂路で4F51秒5-1F11秒9と中2週にしては破格の時計をマークしており要注目。

△ワールドバローズもグレイイングリーンと同じデビュー戦で2着に敗れ、3戦目の中京マイル戦で初勝利。基本的に前付けの馬で、直線が長いコースで差の無い競馬をしているのも評価できる。唯一の勝利が稍重で力の要る馬場での差しで、相手は揃うが善戦可能。

△サトノラムセスは前走スタート直後に挟まれる感じで後ろに下がってしまい、4コーナーでもまだ後ろ。しかし直線大外から飛んできて差し切り勝ち。レース振りが破天荒過ぎてアテにならないが、阪神外回りで3戦3連対なので強ち無理な狙いではない。従兄にキセキがいて渋った馬場は得意かも。

◎グレイイングリーン
○ホウオウアマゾン
▲ピクシーナイト
△ショウリュウレーヴ、ワールドバローズ、サトノラムセス
ワイド◎流し(5点)、3連複F◎○-◎○▲-◎○▲△△△(10点)

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