【競馬予想Vol.433】第55回読売マイラーズC
トラックバイアス分析・展開予想
京都は火曜と水曜に弱い雨が降ったがその後は好天に恵まれ、土曜朝時点のクッション値は9.9と絶好のコンディションで開幕。初っ端の未勝利戦で外差しが決まった以外はほぼ内前。外前の差しも効かなくはないが、内が同等に伸びるので内を捌いたほうが効率的。
京都は阪神の改装工事に伴い、宝塚記念まで10週連続開催。これに耐えうるよう「特に傷みの激しかった外回り3コーナーから4コーナーを中心に約2,000平方メートルの芝張替」が行われた結果、前開催のやたら緩かった馬場が超高速に変貌。4歳以上2勝クラスのマイル戦で1分32秒1という超高速時計が出た。日曜は雨予報が出ているが雨量は軽微で無視できるレベル。昨年同様、今年も1分31秒台での決着が濃厚。
最内に入ったトゥードジボンの逃げ。これにビーアストニッシド、セッション、エエヤンが追随して引き締まった流れ。セリフォスもこの枠なら前付け。ソウルラッシュは外枠ということで中団より後ろからの競馬になりそう。高速でも前が止まらないので後ろより前、外より内が基本。
全頭分析
【▲】トゥードジボン
(+)六甲Sは重くて外伸びの馬場で度外視。開幕週内ピタで巻き返し。
(-)京都での連勝はいずれも平均ペース。展開と馬場味方にどこまで。
【-】スパイダーゴールド
(+)スタートは上手いほう。下手に引かず前に出して行ければ一撃も。
(-)外フリーだった白富士Sでも伸び足りず。距離云々より実力不足。
【◎】セリフォス
(+)マイルGIの上位常連。高速決着に強く時計勝負ならまず外せない。
(-)昨年のマイルCSはラスト完全に失速。溜めが効かないと危ない。
【-】リューベック
(+)ここ2戦は直線で前が窮屈。進路を確保した後の伸びは悪くない。
(-)スタートが今一つで揉まれる位置に押し遣られる。マイルも短い。
【-】エアロロノア
(+)末脚全振りスタンスで嵌れば強い。去勢明け初戦で狙うならここ。
(-)行き脚の緩さが位置取りの悪さに直結。追い上げる脚もイマイチ。
【-】ビーアストニッシド
(+)昨年先行してコンマ2秒差6着。超高速の安土城Sで差して2着あり。
(-)行っても差しても善戦止まり。展開と馬場向いてもまだ足りない。
【-】ノースザワールド
(+)東風Sは大外枠から終始外を通りながら2着。息の長い末脚が武器。
(-)スタート下手で行き脚も緩い。今回の相手に後ろからでは厳しい。
【△】トランキリテ
(+)洛陽Sは出遅れて4角最後方から大外ブッ差しの2着。末脚絶好調。
(-)今回は相手の質が格段に上がる。開幕週の馬場で後ろからは不安。
【-】ニホンピロキーフ
(+)スタート早く前付け容易、マイル2戦2連対。前で流れに乗れれば。
(-)ゆったりとしたストライドで中距離向き。時計勝負ではしんどい。
【-】コレペティトール
(+)京都金杯は内前の居残りを止める会心の差し。ここも内突き狙い。
(-)2戦連続で内突き嵌る。別定57kg、速い時計出る馬場では厳しい。
【-】アリストテレス
(+)大阪城Sは久々のワンターン戦で善戦。太目叩いて良化なら怖い。
(-)前走も勝ちに行くのではなく着拾いの競馬。現状は前崩れ待ち。
【-】ソーヴァリアント
(+)ここ2戦は展開も馬場も真逆。初マイルで1分32秒0の速力信頼。
(-)悍性強く乗り難しい。ここもガーッと行って押し切れるかどうか。
【△】セッション
(+)関西圏で走って関東圏でコケるという繰り返し。今回は関西圏。
(-)後方一気で来られると無抵抗。同型馬も揃っており楽は出来ない。
【○】ソウルラッシュ
(+)昨年のマイルCSは実質勝ちの内容。昨年の3着以上の結果に期待。
(-)昨年も外枠で中団に付けて届かず。本番は次で差し損ねあり得る。
【-】フリームファクシ
(+)ここ2戦は内前決着の外枠で出番無し。何とか内を取り付けたい。
(-)また外枠を引いてしまう。今回も付いて回るだけで終わりそう。
【-】ボルザコフスキー
(+)六甲Sは鞍上に初勝利をもたらす末脚一閃。無欲の差し込み一発。
(-)良馬場だとトランキリテ未満の切れ味。ここは掲示板で御の字。
【-】エエヤン
(+)ダービー卿CTはハナ奪って勝ちかける。行き切れば見せ場は作る。
(-)開幕週京都の17頭立て大外枠。時計更新して押し切りは期待薄。
結論
セリフォスはマイルCSで直線外から先に動いたところを差され負け、香港Cは折り合い重視で進んで位置取りを悪くして捌けずの負け。今回はソウルラッシュより内を取れたので前目を取れればスンナリ行きそう。安田記念で1分31秒6をマークしているので速さ負けはない。GI以外では4戦全勝。中内田さんのところの始動戦は基本的に買いでOK。
ソウルラッシュは昨年のこのレースで15頭立ての大外枠に入って外差しから1分31秒6をマーク。京成杯オータムハンデでも59kgを背負って1分31秒6をマークしている。今回はセリフォスよりも1kg軽い57kgで出られる。今年も外枠を引いてしまったが、隣のセッションが出ていくのでこれに付いて行くだけでOK。但しモレイラさんから団野さんへの乗り替わりは能力5割引き。
トゥードジボンはハナを奪ったレースで3戦全勝。京都金杯はドルチェモアの玉砕逃げのとばっちりを受けて追いかける競馬になりながらも3着は確保。昨秋の超高速阪神で前に付けて1分32秒0をマークしているように時計面も充足。圏外に飛んだことがない京都の最内枠からハナを奪って粘り込む。
セッションは関西圏で走って(アーリントンC2着、仲秋S1着、京都金杯2着)、関東圏でコケる(NHKマイルC13着、キャピタルS4着、ダービー卿CT7着)の繰り返しで、今回は関西圏での競馬。坂井騎手とのコンビは4回走って全て3着以内。仲秋Sは前付けから1分31秒9で勝っている。
エアロロノアは昨年のこのレースで8着に終わったが、外枠から終始外を通ってのもので届かなくて当然。今回は内枠を引いただけに、ベタだが内を突く競馬に期待してみる。そもそも明け7歳馬に去勢を施すというのはまだやれるという陣営の意思表示。10番人気なら買って後悔したい。
トランキリテはここでは能力が全く足りないと思う反面、土曜の初っ端の芝のレースで武豊騎手が騎乗した馬が大外一気を決めていたので良い感じでレースに臨めそう。前走は18頭立ての大外枠だったが今回は中央の8番枠。位置を取れればやれなくもない。
◎セリフォス
○ソウルラッシュ
▲トゥードジボン
△セッション、エアロロノア、トランキリテ
単勝◎(1点)、馬複◎流し(5点)、3連複◎○2頭軸流し(4点)、3連単F◎→○⇔▲△△△(8点)
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