【競馬予想Vol.136】第62回京成杯

今回のテーマ

重賞経由がアドバンテージにならない

過去10年、重賞を経由した馬は【1・4・1・34】、単回値18・複回値37。新馬または未勝利戦を経由した馬は【4・4・5・34】、単回値88・複回値84。

重賞を経由して勝ったのは2014年プレイアンドリアル(朝日杯FS7着)が最後。前走のレース格がアテにならないのは新馬戦を勝っただけのキャリア1戦馬が【3・1・3・13】、単回値145・複回値97となることからも明らか。


トラックバイアス分析・展開予想

概ね4コーナーで内前に付けた馬による争い。ペースにより外差しもあるが、内も簡単には止まらない。真後ろは論外。レースを使う毎に行き脚が付くようになったタイセイディバインの逃げ。ニシノムネヲウツが内から抗うことも考えられる。この2頭が雁行してヴェールランス、オニャンコポン、テンダンス辺りが前へ。1,000M通過は例年並みの61秒前後を想定。基本内前優勢。外差しなら4コーナー外前が必須。


全頭分析

【-】ニシノムネヲウツ

(+)行き脚上々、前走は後続を引き付けて離す味な勝ち方。
(-)ここ2戦展開恵まれ過ぎ。今回は他にも同型がいる。

【-】トゥーサン

(+)新馬戦は終始外を通り、直線半ばから追い出して快勝。
(-)スタート遅い。稍重とはいえ超ドスローの特殊な競馬。

【-】フジマサフリーダム

(+)新馬戦は直線内を割って抜け出す。大柄で力強い。
(-)使える脚が一瞬。競り合いに持ち込まれた時に不安。

【△】ヴェールランス

(+)新馬戦でテンダンスを下す。エリカ賞も内から勝ちに行って2着。
(-)エリカ賞の勝ち馬はホープフルSで惨敗。レコード駆けの反動懸念。

【△】アライバル

(+)新潟2歳Sはセリフォスの2着。直線追えば追うほどに伸びる。
(-)今回右回りでコーナー4つの2,000M。加速に手間取るだけに中山は?

【-】ルークスヘリオス

(+)前走は4コーナーから早めにスパートして押し切る。自在性あり。
(-)スタートは速くない。今回は見習い騎手特典無しで負担斤量4kg増。

【-】タイセイディバイン

(+)レースを重ねる毎にスタート改善、前走はハナ奪ってすんなり。
(-)前走はドスローで残れて当然。直後を張られると苦しい。

【-】ヴェローナシチー

(+)前走久々ながら直線外から渋太く伸びる。いい脚を長く使う。
(-)スタートは緩め。ここでも外を回すようだとしんどい。

【-】オディロン

(+)初勝利はダートながら直線二枚腰で差し切り。根性ある。
(-)芝のデビュー戦が負け過ぎ。ここは付いて行けそうにない。

【▲】オニャンコポン

(+)デビューから2連勝。前付けで安定した立ち回りが魅力。
(-)2連勝はいずれもドスロー。ホープフルS惨敗で地力に疑問。

【○】テンダンス

(+)東京スポーツ杯2歳Sは早め抜け出しで3着。中山が向きそう。
(-)2,000Mは新馬戦で競り負けた距離。差し込みに耐えられるか。

【-】サンストックトン

(+)前走は中団で脚を溜め、直線スパートして弾ける。加速性能抜群。
(-)横山武史騎手騎乗停止で乗り替わり。前走の再現は微妙。

【-】トーセンヴァンノ

(+)レースを使いつつコスモス賞勝ち。使い詰めでもへこたれない。
(-)ジュニアCは4コーナーを捲ってラスト止まる。距離延長懸念。

【-】ホウオウプレミア

(+)百日草特別は上がり最速の脚で追い詰めるも2着。溜めて伸びる。
(-)道中後方に位置する追い上げタイプ。前の馬に押し切られると辛い。

【◎】ロジハービン

(+)ラスト怒涛の加速力。前走も抜け出してから流していた。
(-)スタートは良いが構え過ぎ。ここも構えるようだと間に合わない。

【-】テラフォーミング

(+)新馬戦は前付けで難なく勝利。東京スポーツ杯2歳Sでも先行。
(-)東京スポーツ杯2歳Sが案外。時計短縮に課題を残す。


結論

上位クラスでの経験がアテにならないのであれば、新馬戦や未勝利戦で素質の片鱗をみせた◎ロジハービンの素質開花に期待。新馬戦も未勝利戦も加速が付いてから凄い伸び。スタートも上手く、ここは外から位置を取りに行って4コーナー外前から差し向けたい。近親にエフフォーリアやアドマイヤムーンがいる血統で、ここでの結果次第で一気にスターダムへ。

内前先行勢では○テンダンスの先行力が強力。東京スポーツ杯2歳Sで前に付けて残ったのはこの馬だけ。弥生賞勝ちのカデナを兄に持つだけに中山は合うはず。▲オニャンコポンはホープフルSの中間で熱発しており万全ではなかったとして度外視すれば、先行して2勝の手際の良さを見直す手。

△ヴェールランスは新馬戦でテンダンスを破っているし、前走も内から勝ちに行っての惜敗で失点は殆ど無い。ただ中1週だったとはいえサトノヘリオスが輸送の入った中山で豪快にぶっ飛んだのをみると、レコード駆けの反動は考慮に入れておくべき。△アライバルは内枠が美味しいものの、距離延長や右回り、加速の付きが鈍いなどクリアすべき課題が多く、ルメール騎手がこのところ冬眠中で絶望的に乗れていないことを考えると押さえ評価で十分。

◎ロジハービン
○テンダンス
▲オニャンコポン
△ヴェールランス、アライバル
馬複◎流し(4点)、3連複◎1頭軸流し(6点)

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