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【競馬予想Vol.359】第26回富士S


トラックバイアス分析・展開予想

  • 先週日曜はクッション値8.4、含水率13~14%台にしては時計が出ていて、11RのオクトーバーS(3歳以上OP/芝2,000M)で1分58秒0、12Rの鷹巣山特別(3歳以上2勝C/芝1,600M)は1分33秒2と標準以上の時計が出た。軽くて時計が出る馬場継続。内も外も使えている。

  • 速い逃げ馬不在。ユニコーンライオンがハナを務めそうだが、先頭に立つというだけで優位性は認められない(スピードが無いので捕まる)。これを2番手で追った組が直線先に抜け出して、差しがどれだけ迫れるかといったところ。2番手~中団辺りに付けそうな馬に注目したい。


全頭分析

【-】ユニコーンライオン

(+)ここ同型不在で先手可能。離し気味に行ければワンチャンある。
(-)マイルではスピード不足明白。溜めて直線二の脚発動でも厳しい。

【-】マテンロウオリオン

(+)走破時計だけ見れば通用の余地はある。内突く等の工夫で一撃。
(-)後ろから行き過ぎな上に届かず連発。前が止まらないと苦しい。

【△】エターナルタイム

(+)多摩川Sの勝ち時計はかなり優秀。積極的前付けで通用余地あり。
(-)強い相手と手合わせ無し。速い時計をマークしたのは前走だけ。

【▲】ソーヴァリアント

(+)昨年のチャレンジCの時計評価。今回は前がスカスカで展開向く。
(-)理想は息を入れられる周回コース。直線一気に来られると苦しい。

【△】ジャスティンスカイ

(+)米子Sは内前超高速馬場の大外で度外視妥当。得意の東京で反撃。
(-)マイラーズCは力負けの感あり。今回さほど相手強くないが微妙。

【○】ナミュール

(+)ここ2戦揉まれまくって消化不良。東京新聞杯ぐらい走れば通用。
(-)行き脚緩く馬群の後ろに置かれ易い。後ろからだとまた詰まる。

【◎】イルーシヴパンサー

(+)マイル重賞2勝はこの中に入ると格上。中団より前なら勝ち負け。
(-)後ろから行って届かずもそこそこある。今回も位置取り次第。

【-】タイムトゥヘヴン

(+)一昨年の3着馬。コンスタントに速い脚使っており突っ込み注意。
(-)行き脚皆無で基本的に後ろに置かれる。前に楽されると届かない。

【△】レッドモンレーヴ

(+)上がり3ハロン33秒台連発の末脚魅力。格下げ戦のここは手堅く。
(-)毎回外差ししかしていない。内前の馬に先抜けされるとしんどい。

【-】キラーアビリティ

(+)新潟大賞典は59kg背負って不良馬場は無理ゲー。今回状況好転。
(-)速さの裏付けが取れない。ポジショニングも不器用でしんどい。

【-】ダノンタッチダウン

(+)ここ2戦渋った馬場で伸び切れず。良馬場では3戦全て上がり最速。
(-)巨漢馬らしく加速鈍い。決め手上位だが他に同型多く埋没する。

【-】ステラヴェローチェ

(+)クラシック皆勤&上位の実力馬。久々だが坂路の量・質共に上々。
(-)サウジアラビアRC勝ちあるが不良馬場。今回付いて行けるか心配。


結論

安田記念はソングライン強ぇー!シュネルマイスターはあそこから届きかけるんかい!ってレースで、後ろのほうで起こっていた不利は些細なことだった。しかし当事者はたまったものではない。加害馬シャンパンカラー、被害馬イルーシヴパンサーとナミュール。

安田記念の直線、シャンパンカラー(白矢印)が外へ斜行。
今まさに伸びようとしていたイルーシヴパンサー(赤矢印)の進路をカット。
その横のナミュール(青矢印)も波状的に外に押し遣られる。

・シャンパンカラー号の騎手内田博幸は,最後の直線コースで外側に斜行したことについて過怠金10,000円。(被害馬:11番・12番)

安田記念・競走中の出来事等(JRA発表)

イルーシヴパンサーはこの不利が無かったらどうなっていたか。不利が無かったバージョンを想定してここで買えるかどうかジャッジするのが予想だとするなら、頭数が減って相手も軽くなるここは勝ち負けじゃないの?というのが正直なところ。今年の京都金杯を含むマイル重賞2勝なのに1番人気ではないのは安田記念10着だからだろうな。これが5着とかだったら何も知らない大衆が群がって1番人気にしていたと思う。ラッキー。

ナミュールは前述の安田記念だけではなく、その前のヴィクトリアマイルも酷かった。スタートして暫くしたところで左右から挟まれて後退。で、安田記念もアレでしょ?馬がトラウマになっていないか心配。でもまともなら走るんですよこのお馬さん。超高速内前の東京新聞杯で外枠から2着ってだけでご飯3杯はイケる。スタートが甘いので、その辺りはモレイラさん気を付けてね。

ヴィクトリアマイルの先行争い。
左右から押されまくるナミュール(赤矢印)。何やねんコレ。
外の白いお馬さんの鞍上が気まずそう(レーンさんが内を締めたからこうなった)。

・ソダシ号の騎手D.レーンは,発走後まもなく内側に斜行したことについて過怠金50,000円。(被害馬:15番・12番・11番・9番)

ヴィクトリアマイル・競走中の出来事等(JRA発表)

ソーヴァリアントが7番人気(金曜夜時点)で買えるというのは感慨深い。え?マイル初めてだから要らない?いえいえ、前付けして上がり3ハロン33秒台を出せるスキル持ちなら通用するっしょ。やたらと後ろから行く馬が揃ったここは前に行くだけでアドバンテージ。まーそれでも直線一気に来られると分からんけどね。

ジャスティンスカイは初重賞挑戦のマイラーズCで2番人気を集めて飛んだけど、あれだけ外をブロックされたらキツイよねってレースだったので大目に見たい。続く米子Sは超高速の内前TBで、大外枠を引いた時点で終わっていた。こんな見えていた地雷、踏むほうが悪い。東京マイルは2戦2勝、秋色Sではレッドモンレーヴにも勝っている。

エターナルタイムは戦ってきた相手が弱過ぎて、普通ならこんなの余裕で無印だけど、スタート不安や後ろから行く馬が多いここはワンチャンある。東京マイルで速い脚を使って3勝してるし、まー何とかなるでしょ。ちなみに関屋記念回避を決めた時の最終追い切りは6F84秒8-1F12秒0、今回は6F81秒8-1F11秒1。ふーん(察し)。

レッドモンレーヴはバカの一つ覚えのように外差しオンリーで、内前が残る展開だと飛んでもおかしくない。安田記念はあれが天井だとするなら、不利を受けてこれよりコンマ2秒遅れただけのイルーシヴパンサーのほうが伸び代がある。しかも今回は追い切りが怪しい。全体の時計が出ていない上にラスト1Fも12秒台。大丈夫かな?

◎イルーシヴパンサー
○ナミュール
▲ソーヴァリアント
△ジャスティンスカイ、エターナルタイム、レッドモンレーヴ
馬複◎流し(5点)、3連複◎1頭軸流し(10点)

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