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【競馬予想Vol.446】第91回東京優駿



トラックバイアス分析・展開予想

  • 今週の東京は月曜に17.5ミリの雨を観測した以外はほぼ降雨無し。火曜から金曜まで連日散水を実施、木曜に殺虫剤と殺菌剤を散布。土曜朝時点のクッション値9.7は先週土曜朝時点の9.8とほぼ同じ。馬場コンディションは先週と同等。

  • 先週の時点で内が使えていたが、今週はCコースを使用するので尚更内が有利。ただ土曜のレースを見る限り内前の行った行ったよりも中団外からの差し込みが目立っていた。バイアスはフラット。4歳以上2勝クラスのマイル戦で1分32秒4の時計が出たように、開催最終週でも速い時計が出ている。軽い馬場に対する適性は必須。

  • 今年は皐月賞で爆逃げを打ったメイショウタバルが出走を取り消して明確な逃げ馬不在。内枠に入った馬は軒並みスタートが遅いか行き脚の遅い馬ばかりで、何も行かないならシュガークンがハナ?シックスペンスも何もせずこれに付いて行って、ジャスティンミラノも馬なりで前へ。GIにしては緩い流れで、前で立ち回った者勝ち。スローで一団の競馬になるなら、外フリーの差し馬にも出番あり。


全頭分析

【-】サンライズアース

(+)デビュー戦は逃げ切り、すみれSは3角前スパート。自在性不気味。
(-)勝ったレースは少頭数でやりたい放題。この最内枠は逆に足枷。

【△】レガレイラ

(+)皐月賞は4角で外を回らされる。ルメールは東京で絶賛無双中。
(-)4戦全てで出遅れ。スタート遅れて包まれる展開で差し損ね懸念。

【-】ジューンテイク

(+)京都新聞杯は内前キープから直線先抜け。内枠引いてもう一丁。
(-)前走はキャリア1戦馬が1馬身差で逃げ粘る。レースレベル疑問。

【-】ビザンチンドリーム

(+)きさらぎ賞は大外最後方から差し届く。息の長い脚は東京向き。
(-)ゲート出緩く前走も大出遅れ。内枠を引いた今回も同様の結果か。

【-】ダノンデサイル

(+)京成杯でアーバンシックの追撃凌ぐ。出るか横山親父の前ポツン。
(-)京成杯は終始外から4角被せ差しの平凡な勝ち方。上積み期待薄。

【-】コスモキュランダ

(+)皐月賞は後方から勝ちに動いて着差無し。早め進出の器用さあり。
(-)人馬共にスタート怪しい。逃げ馬不在のスローでキレ負け懸念。

【-】ミスタージーティー

(+)皐月賞は直線内突くも時計速過ぎで埋没。改めて内枠先行妙味。
(-)スロー上がり勝負の共同通信杯で完敗。東京適性の低さ否めず。

【○】アーバンシック

(+)百日草特別はラスト5ハロン加速ラップ差し。東京で末脚全開。
(-)従姉のレガレイラと同じくスタート下手。また差し届かず懸念。

【▲】ダノンエアズロック

(+)プリンシパルSは直線外から余裕の手応えで楽勝。東京3戦3勝。
(-)前走の2着馬はすみれSで4馬身半負け。DDSP持ちで距離延長不安。

【-】サンライズジパング

(+)ホープフルSは前カットされながらも3着。緩い流れで仕切り直し。
(-)ここまでの上がり3ハロン最速35秒3。軽い馬場の東京では厳しい。

【-】シュガークン

(+)前々でレース運べる。メイショウタバル出走取消で逃げもアリ。
(-)裏街道の弱い相手の勝ち上がり。ここを押し切るには迫力不足。

【-】シックスペンス

(+)スプリングSはほぼ追うところなく3馬身半差。スロー前付け妙味。
(-)前走は前スカスカで相手も激弱。競馬は上手いが実力は半信半疑。

【△】シンエンペラー

(+)東京のデビュー戦を先行加速ラップで勝利。前に行ければ面白い。
(-)前走直線であっさり置かれる。トップスピード不足で苦戦免れず。

【△】ゴンバデカーブース

(+)NHKマイルCは一線級とコンマ5秒差。外フリーなら決め手脅威。
(-)前走は着拾いの競馬。揉まれる競馬未知数で長距離適性も微妙。

【◎】ジャスティンミラノ

(+)皐月賞は速い流れに対応しレコード勝ち。2戦2勝の東京で盤石。
(-)内を固められて外々追走が濃厚。最短距離突く伏兵に掬われ懸念。

【-】メイショウタバル

※出走取消(左後挫跖のため)

【-】ショウナンラプンタ

(+)青葉賞は直線大外から詰めてアタマ差。広いコースで末脚活きる。
(-)前走外フリーの楽な競馬。スロー濃厚&外に壁無しで掛かり懸念。

【-】エコロヴァルツ

(+)朝日杯FSは大外最後方から2着に喰い込む。決め打ちで一撃狙い。
(-)前走も決め打って7着止まり。現状では力差があり過ぎて厳しい。


結論

ジャスティンミラノは共同通信杯でラスト3ハロン11.4-10.9-10.8という衝撃の勝利。ジャンタルマンタルを1馬身半も離した。皐月賞は一転してハイペースになりながら、難なく対応して1分57秒1のレコード勝ち。今回はシックスペンス@川田とシュガークン@武豊のダービージョッキーコンビの存在が気になるが、ブロックするにも相手が内なので壁になることはない。奇を衒わず安全運転に徹し、外前を回ってきて力でねじ伏せれば良い。

アーバンシックは百日草特別がラスト5ハロンから加速する瞬発力戦。京成杯もスローの前残り決着を後方から馬群を捌きつつ差し込んでの2着で、4角外前から直線フリーで差してきたダノンデサイルの10倍は強い競馬をした。スタートが下手で、中山のような狭いコースだと差している途中でレースが終わってしまうイメージ。ベタだが東京でこその馬。今年は挑戦者の立場で臨める横山武史騎手の思い切りに期待したい。

ダノンエアズロックがコケたのはボコボコ馬場の中山・弥生賞。しかもレース後に故障発覚。プリンシパルSは相手がショボかった(2着がすみれS完敗のメリオーレム)とはいえ、大外不利の東京芝2,000Mで大外から楽にブチ抜き。アイビーSでテン3F37秒7-上がり3F33秒1の瞬発力戦でレガレイラを簡単にあしらったように、逃げ馬不在のスローの状況なら出番あり。喉鳴り(DDSP)持ちの中2週・距離延長がどうかだけ。

レガレイラはスタート下手で損している。ホープフルSも出遅れて外を回して突き抜けるという大味な競馬で、皐月賞でもこれと全く同じ競馬をして届かなかった。母ロカは大事なところでやらかす馬だったが、娘にもしっかり遺伝している。このレースだけスタートが決まるなんて、そんなに上手い話ってある?無理に押して前に出せば末を失くすだろうし、構えて後ろから行くにも前が壁になるだけの内枠。ルメールさん、どうする?

シンエンペラーは凱旋門賞馬ソットサスの全弟で日本の競馬が合うはずがないのだが、意外と大負けはしていない。皐月賞は直線外から上がっていくところでジャスティンミラノとコスモキュランダに置き去りにされたが、アーバンシックとレガレイラの間の5着に踏み留まった。東京はデビュー戦で上がり3ハロン11.9-11.1-11.0の加速ラップで制した舞台。スタートや行き脚の不安は少なく、スローなら前に行って着を拾えそう。

ゴンバデカーブースはデビュー戦でコスモキュランダに4秒6差を付けて楽々逃げ切り勝ち。サウジアラビアRCは真後ろに下げてボンドガールとシュトラウスをまとめて交わして突き抜け。NHKマイルCで復帰早々厳しめの流れを経験して、逃げ馬不在で緩い流れが濃厚なここ使い。人気も無く、外フリーで差せる気楽な立場。同一厩舎の二頭出しは・・・。

◎ジャスティンミラノ
○アーバンシック
▲ダノンエアズロック
△レガレイラ、シンエンペラー、ゴンバデカーブース
単勝◎(1点)、馬単◎1着流し(5点)、3連複◎1頭軸流し(10点)

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