【競馬予想Vol.347】第68回京成杯オータムハンデ


今回のテーマ

※新潟で施行された2014年を除く。

ディープインパクト産駒は黙って買え

過去10年、ディープインパクト産駒は【2・7・1・11】、単回値38・複回値172で、毎年1頭以上が3着以内に入り続けている。目下6年連続連対中。

昨年は唯一の該当馬ファルコニアが勝利、ディープインパクトの子・ディープブリランテ産駒のミッキーブリランテ(12番人気)が2着。2015年2着エクストラエンド(11番人気)、2017年2着ガリバルディ(11番人気)、2021年2着コントラチェック(12番人気)など、人気薄でもガンガン来る。


トラックバイアス分析・展開予想

  • 今週は金曜に100ミリ超の雨が降ったものの、翌日には稍重まで回復。含水率は4コーナー15.2%、ゴール前15.2%、日曜朝時点のクッション値は8.5。土曜はこれに近いコンディションで好時計が連発した(後述)。

  • 秋開催はオール野芝で例年速い時計が出る。土曜は稍重ながらアスター賞(2歳1勝C/芝1,600M)が1分33秒1のレコード、紫苑S(3歳牝GII/芝2,000M)が1分58秒0のレースレコードタイで決着。良だともっと速い時計が出そう。

  • ペース想定:速い(テン3ハロン34秒台、1,000M通過57~58秒台)

  • 逃げ候補はシャイニーロックとグラニットだが、テンのスピードはシャイニーロックのほうが上。枠もグラニットより1つ内のシャイニーロックが先制。グラニットが軽量を活かして付いて行ってペースアップ。人気どころを含めて大半が後ろからの馬で、隊列は縦長を想定。馬場が良いので前は簡単には止まらない。4コーナーまでにある程度詰めておかないと届かないのでは。


全頭分析

【-】ミッキーブリランテ

(+)昨年は禁断の2角捲りで2着。中山では他にも穴提供あり不気味。
(-)今年は流れ緩く嵌った感アリアリ。漫然と前に行くだけではダメ。

【○】ソウルラッシュ

(+)マイルCS4着&GII勝利の実績断然。GIIIは初参戦で当然勝ち負け。
(-)当然ながら重ハンデ。今回後ろから差す競馬だとしんどいのでは。

【-】ミスニューヨーク

(+)昨年はゴール前狭くなって4着。末脚フルに活かせればまだやれる。
(-)このところ4角の手応えに陰り見られる。56kg背負って好走無し。

【△】メイショウシンタケ

(+)中京記念は内突きが仇、関屋記念は前残り。差し効く流れで復活。
(-)後方一気脚質でアテにならない。前の馬に速い脚使われると辛い。

【-】インダストリア

(+)中山マイルはダービー卿CTを含む3戦全勝。4角捲り差しに期待。
(-)中山の勝利はどれも緩い流れ。58kg背負ってハイペースだと不安。

【▲】シャイニーロック

(+)マイラーズCでハナ奪って寸前まで見せ場作る。無欲逃げで一発。
(-)グラニットの存在厄介。番手でも競馬可能だが展開利は無くなる。

【-】グラニット

(+)サウジアラビアRCは大逃げで2着残す。軽量活かした大逃げ警戒。
(-)勝ったのは相手緩い福島未勝利戦のみ。捕まると即座に終わり。

【-】アスクコンナモンダ

(+)前々走は京都開幕週を快勝。白川郷Sは直線内で2回詰まるも勝利。
(-)アーリントンC9着完敗以来の重賞挑戦。スタート緩く置かれ不安。

【◎】ラインベック

(+)米子Sは内から差し返して2着。開幕週の高速決着は望むところ。
(-)瞬時に速い脚がないので交わせず交わされる。詰めの甘さ課題。

【△】ウイングレイテスト

(+)ここ2走は堂々勝ちに行って惜敗。ブリンカー装着で粘り増せば。
(-)決め手皆無で後ろから一気に来られると脆い。前付けでどこまで。

【-】トーセンローリエ

(+)前走大外から内に入れて6着。叩き2戦目2戦2勝で上積み見込む。
(-)アネモネS勝ちも時計平凡。桜花賞シンガリ負けで時計面が不安。


結論

ラインベックは昨秋に去勢して距離短縮してから徐々に上向き始め、東風Sで次走ダービー卿CTで3着に入ったゾンニッヒを下して初のオープン勝ち。六甲Sは馬場、米子Sは差し決着で内から伸び返して2着、関屋記念は内伸びで内を通った牝馬2頭にやられながらもコンマ1秒差。今回は前付けしてチョイ伸ばすだけでOK。今回唯一のディープインパクト産駒でもあり期待。

ソウルラッシュは富士Sでセリフォス相手に3kg余分に背負ってクビ差2着、マイルCSでソダシとハナ差の4着、シュネルマイスターにはハナ差先着。今回のメンバーに入ると完全に抜けた存在であることに疑いはない。問題はここがハンデ戦であるということ。賞金を上積みしたい意図があるのだろうが、夏競馬を使ってきた馬相手だと簡単な競馬にはならない。

シャイニーロックは緩い流れだったとはいえリゲルSでラインベック相手に逃げ切り勝ち。洛陽Sも完全差し決着でハナ奪って3着、マイラーズCもGI好走級相手に果敢に逃げて波乱演出寸前まで粘った。米子Sはノルカソルカに行かれて沈没した後の今回はまた空気扱い。逃げ馬は人気薄でこそ買い。単純にハナを奪って、マイラーズCの時計で走るだけで良い。

メイショウシンタケはテン3ハロン33秒7と流れた米子Sを差し切り勝ち。中京記念は後ろから行き過ぎな上に伸びない内を通って凡退、関屋記念も内前有利馬場で大外後方から行って届かず。今回は11頭立てかつハイペースで縦長想定、動きたいところで動けるはず。このレースに強いディープインパクトの子・ワールドエース産駒で自慢の決め手を活かす競馬に期待。

ウイングレイテストは米子Sでメイショウシンタケとラインベックに差されて4着、中京記念も積極的に勝ちに行ってゴール前でキレ者牝馬2頭に交わされて4着。決め手皆無で差され弱いという致命的な弱点を抱えている。しかし今回は超高速馬場で後ろから差すほうがしんどい。ここ2戦キツい流れで頑張った成果をぶつけてもらいたい。

◎ラインベック
○ソウルラッシュ
▲メイショウシンタケ
△シャイニーロック、ウイングレイテスト
馬複5頭ボックス(10点)、3連複◎1頭軸流し(6点)

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