【競馬予想Vol.291】第70回毎日杯

今回のテーマ

これといったものが見当たらなかったので省略。


トラックバイアス分析・展開予想

  • 今週は火曜にお湿り程度、木曜に12.5ミリの降雨を記録。月曜に散水、火曜に芝刈りを実施。含水率は4コーナー10.7%、ゴール前10.2%、土曜朝時点のクッション値は9.3。良に限りなく近い稍重でスタート。

  • 今週から開催替わりだが、前開催に引き続きAコースを使用。3~4コーナーの内側は傷んできているが、直線は良好な状態をキープできている。先週日曜メインの阪神大賞典もジャスティンパレスが内伸びで制しており、少なくとも外が有利には見受けられない。9レースの山陽特別(4歳以上2勝C/芝1,400M)が1分20秒4で決しており、馬場は軽くて高速。

  • ペース想定:平均~やや遅い(60~61秒台)

  • エマヌエーレの逃げ。シーズンリッチが素早く2番手に取り付き、他は流動的。前走で中団より後ろから競馬した馬が多く、前が楽出来そうな感じ。基本的に速い時計が出る馬場だけに、後ろから差すより前に付けて押し切るほうが楽。


全頭分析

【-】フェイト

(+)前走直線で前が開いてからの反応良好。スムーズに行ければ通用。
(-)前有利のホープフルSで前付けして惨敗。基本的に力が足りない。

【-】セレンディピティ

(+)未勝利戦は4角外前から持ったままで楽勝。阪神で変わり身期待。
(-)ホープフルSはともかく若駒Sも不利無く行けて完敗。普通に弱い。

【-】シーズンリッチ

(+)共同通信杯はスタート決めて前付け。ワンターンコースは向く。
(-)スムーズに位置取れた前走も物足りない。重賞ではしんどい。

【-】オメガリッチマン

(+)ジュニアCは躓いて出遅れ。連闘で臨んだ京成杯で実力誇示の2着。
(-)前走は4角内のコース取り嵌る。前に離されており評価に値せず。

【◎】キングズレイン

(+)ホープフルSは外枠で後ろに置かれる。位置取り修正で勝ち負け。
(-)位置はあまり主張しないタイプ。後ろに構え過ぎて届かず懸念。

【-】ダブルジョーク

(+)前走はラスト外から併せられながら抜かせず。デカくて力強い。
(-)大跳びでいかにもダート向き。スピード皆無で芝では置かれる。

【△】ドクタードリトル

(+)つばき賞は内前馬場で差し届かず。ピッチ寄り走法で反応素早い。
(-)前走だけでなくエリカ賞でも前残り許す。差し込めるが詰め甘い。

【○】ノッキングポイント

(+)サウジアラビアRCは出遅れ。ここ2戦行き脚強めで積極策で通用。
(-)前残り展開で手も足も出ず。前走時は他のレースも芝が高速。

【-】マイネルメモリー

(+)ゆきやなぎ賞は4角から窮屈な競馬強いられる。距離短縮は好感。
(-)こぶし賞は4角フリーから3着止まり。要領は良いが詰め甘い。

【▲】エマヌエーレ

(+)つばき賞はスタート決めて単独2着。スワーヴリチャードの甥。
(-)前走は逃げの手嵌る。3走前は大出遅れするなどスタート不安定。

【-】フルメタルボディー

(+)スタート・行き脚共に速め。3戦全て前付け出来ているのは評価。
(-)前走はラスト外に膨らんで一杯の競馬。上積みないとしんどい。

【△】アドマイヤイル

(+)馬格があり終いの脚力強い。馬場渋っても問題無く差し込めそう。
(-)2戦続けて後方外からの追い込み。展開面の助けがないと苦しい。

【-】ドットクルー

(+)アルメリア賞は直線外で構えて差し切り。引き続き同コース好感。
(-)前走は少頭数でポジショニング楽。ここで再現できるかどうか。


結論

キングズレインは行き脚がさほど強くなく、フルゲート18頭の外枠を引いた前走は元から厳しかった。4コーナーでジュンツバメガエシの後ろを通す羽目になったのも外枠からポジションを取れなかったため。百日草特別は内枠から後半1,000M58秒0の高速上がりレースを先抜けで制しており、内枠を引いた今回は位置を取った上で同様の競馬に期待したい。

ノッキングポイントはここ2戦行き脚強めで位置が取れそうな点、前走で速い時計をマークしている点を評価。今の阪神は馬場が軽くて時計が出ている。上がり偏重型で直線が長いワンターンコースも向く。但しサウジアラビアRC、ジュニアCと逃げ馬が粘った前残り展開に手も足も出ず負けているだけに、前が止まってくれることが好走への必要条件。

エマヌエーレはデビュー戦でリバティアイランドと当たってしまい強制負け、2戦目は前付けで楽々3馬身差快勝。ベゴニア賞は大出遅れ、白梅賞は20kg増の太目残りでそれぞれ参考外。つばき賞はスタートを決めてハナを奪い、勝ったロードデルレイには無抵抗だったが単独2着は確保。今回も前が手薄で、積極的に行けば残れそう。

ドクタードリトルは阪神で【1・1・1・0】、デビュー戦は同コースで後方内から突き抜けての勝利。エリカ賞は流れが緩過ぎて詰め損ね、中京1勝クラスは馬場が重たくて参考外。つばき賞でエマヌエーレを捉えられなかったのは不満も、内前馬場で外から差して内前楽逃げのエマヌエーレに半馬身差なら強い競馬をしたという見方も出来なくもない。

アドマイヤイルは2戦続けてスローで差し込んで勝ち負けしている点に注目。前走はこの馬なりに位置を取ってきて、直線内前で粘る2頭を差し切った。父母共に欧州系の重厚血統で今の軽い阪神芝でスピード負けしないかが心配だが、ジワジワ加速タイプで周回コースよりワンターンコースが向きそう。昇級初戦かつ重賞初挑戦だが2~3着なら十分可能性がある。

◎キングズレイン
○ノッキングポイント
▲エマヌエーレ
△ドクタードリトル、アドマイヤイル
馬単◎1着流し(4点)、3連複◎1頭軸流し(6点)

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