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【競馬予想Vol.390】第40回フェアリーS



トラックバイアス分析・展開予想

  • 前日の3歳OP・ジュニアC(芝1,600M)が1分32秒5で決着。昨年との比較で1秒2も速い。中山金杯(4歳以上GIII/芝2,000M)も1,000M通過60秒5で流れた割に1分58秒9と速い時計で決着。例年より速い時計が出る馬場であることに疑いの余地はない。

  • 中山金杯は内枠有利傾向だが、このレースでは外枠も普通に来ている。過去10年の連対馬数は1~4枠が11頭、5~8枠が9頭とほぼ互角。ちなみに6枠は1番人気馬3頭を含む20頭が出走して3着すら無い死に枠。

  • 前走逃げ切り勝ちのメイショウヨゾラが行くか。短距離戦勝ち上がりのマスクオールウィンが行くかもしれない。最内に入ったラヴスコール、ゲートを出ればエリカリーシャンも前へ。スティールブルーやティンクはスタートが上手く、キャットファイトやテリオスサラも前に行きたい。結構前が賑やかになりそうで差しが有効。


全頭分析

【△】ラヴスコール

(+)デビュー戦はスタート好発から好位付け、直線外に出して快勝。
(-)前走下げて競馬するも伸び切れず。距離と時計双方に課題残す。

【-】エリカリーシャン

(+)デビュー戦はゲートをスルっと出て楽勝。前走は出遅れが全て。
(-)デビュー戦は何も来ずスローの凡戦。スタート決めてもしんどい。

【-】マスクオールウィン

(+)デビュー戦は無理ゲーの4着。黒松賞は4角外前から捻じ伏せる。
(-)ダリア賞は2着馬にも並びかけられずの完敗。距離延長が課題。

【-】メイショウヨゾラ

(+)デビュー戦は直線終始前が壁。前走は自らハナ奪って逃げ切る。
(-)前走はコーナー4つでゆったりペース。マイルで前付けは微妙。

【△】ティンク

(+)スタート上手く前付け可能。福島未勝利戦の直線外差しの脚評価。
(-)内から伸びそうで伸びずの前走がイマイチ。マイルは忙しそう。

【▲】スティールブルー

(+)アルテミスSは4角外前から見せ場作る。重賞実績で一歩リード。
(-)前走は勝ち馬にあっさり交わされる。位置を取ると詰め甘くなる。

【-】メジャーデビュー

(+)前走は離れたところからきっちり差し切る。末脚に勢いあり。
(-)芝のマイルは勝手が違い過ぎる。馬場が渋っても通用は疑問。

【-】カレンナオトメ

(+)前走は直線外で待って差しの快勝。前がやり合うならチャンス。
(-)馬体が小さく非力。中山での2戦はパワー不足を露呈した負け方。

【○】キャットファイト

(+)阪神JFは何故か控えて惨敗。アスター賞快勝の中山で仕切り直し。
(-)勝ったレースはいずれも時計の出る野芝。今回もオーバーシード。

【-】キャプテンネキ

(+)スタート・行き脚速く前付け容易。前走は周りが速過ぎで度外視。(-)大型馬らしく動きが鈍い。後ろから一気に来られるとしんどい。

【-】テリオスサラ

(+)中山で勝ち上がり。赤松賞ではステレンボッシュとコンマ1秒差。
(-)追い上げる脚は平凡。前から離され過ぎるとデビュー戦の二の舞。

【-】ジークルーネ

(+)スタート好発から番手取り付き、直線半ばから追い出して完勝。
(-)時計も負かした相手も平凡。レースセンス非凡だけに上積み次第。

【◎】イフェイオン

(+)前走は外から差してラスト持ったまま。まだ本気を出していない。
(-)デビュー戦はモタれて脚余す。加速に手間取る面あり揉まれ不安。

【-】ニシノティアモ

(+)デビュー戦は直線内捌きミス。前走は2番手の外から難なく完勝。
(-)前走はテン緩い前残り展開。同型揃うここは一筋縄ではいかない。


結論

イフェイオンの前走の勝ち時計1分33秒3は同日の3歳以上2勝クラスの勝ち時計にコンマ1秒遅いだけの超抜時計。それをラスト流して叩き出したというのだから恐ろしい。今の中山は速い時計が出るので狙ってみたい。被される心配が軽減される外枠も良い。問題があるとするならこのレースにおいて関西馬が殆ど勝っていないという点。このレースが1月のマイル戦として行われるようになった2009年以降、関西馬の勝利は2009年ジェルミナルのみ。

キャットファイトは前走の乗り方が謎でしかなく、坂井騎手に乗り替わるのは必然。ただみんなが「大野さんの乗り方はけしからん!坂井さんなら安心」と考えているので、大敗後でもしっかり人気している。そもそもこのレースは冬場にメイチで仕上げた後で好調維持が難しいためか、阪神JFを使った後の馬の成績が芳しくない。昨年こそキタウイングが阪神JF経由で勝利したが、11番人気の伏兵評価だった。

スティールブルーはアルテミスSで直線先に動いての3着で、勝たれた馬のレベルを考えると今回のメンバーなら1番人気も頷けるところ。ただ裏返せば強調材料はこれだけ。ルメール騎手は新年の中山では信頼性が低く、このレースでは過去10年で3番人気以内に推された馬に4回乗って、2021年にファインルージュを勝たせた以外は掲示板外に散っている。

ラヴスコールはアルテミスSが残念過ぎる内容だったが、大外枠から下げての競馬が合わなかったということで度外視。スタートは悪くなく、最内枠を引いたここは前に出してくるはず。デビュー戦はラスト3ハロン12.2-11.6-11.3の加速ラップで勝ち切っていて、前付けで脚を溜められれば巻き返しがありそう。

ティンクはキャットファイトと同じく大野騎手からの乗り替わり。赤松賞は最内から最高のスタートを決めながら何故か下げていった。キャットファイトばかり注目されているが、実は赤松賞も酷い。重賞しか買わないので佐々木騎手の手腕が分からないが、昨年のリーディング12位なので鞍上強化まである。ちなみにこのレースはロイヤルチャージャー系×ネイティヴダンサー系のニックス馬が毎年のように来ていて、今年の該当馬は本馬とメジャーデビューのみ。

◎イフェイオン
○キャットファイト
▲スティールブルー
△ラヴスコール、ティンク
単勝◎・○(2点)、馬複◎or○流し(7点)、3連複F◎○-◎○▲-◎○▲△△(7点)

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