【競馬予想Vol.95】第55回スプリンターズS

下半期GI戦線の開幕を告げるスプリント戦。当然のことながら快速自慢が多数参戦してくる。

中山競馬場コース平面図

中山競馬場芝コース高低断面図(外回り)

中山芝1,200Mは外回りの2コーナーからスタートして下り、トップスピードに乗った状態で直線を迎え、ラスト200Mに高低差2Mの坂が待ち構えるコース形態。平坦に慣れたローカル系快速馬はラストの坂で脚が止まる。

2021スプリンターズS過去10年ラップタイム一覧

新潟で行われた2014年を除く過去10年のラップタイムと上位3着以内馬の脚質一覧。勝ち馬が4角5番手以下に付けていた馬で占められているのは偶然ではなく、前述のコース形態から説明が付く。要するに前でぶっ飛ばした馬はラストで差し・追い込み馬に捕まるということ。毎年このパターンなのだから、前提条件として予想の軸に据えておきたい。

引くことを知らないモズスーパーフレア、去勢してから逃げに集中できているビアンフェ、とにかくハナに立たないと気が済まないメイケイエールがそれぞれ競合。人気の中心レシステンシアとダノンスマッシュも前付けで、ファストフォースも前に行きたい。人気どころが総じて前。テン3ハロンは32秒台が濃厚で、間違いなく差し有利。但し外を回すと距離ロスで苦しい。好位差し、若しくは内を捌けそうな差し馬に注目。

【△】シヴァージ
毎回外差しに向けて届かず連発。シルクロードSも4コーナーから外に持ち出しての差し切りだった。この内枠は捌ければ絶妙だが果たして。

【△】ミッキーブリランテ
スプリント戦では序盤に置かれてしまい、追い上げるのに脚を使ってしまう。ただ今回は展開が向くし、函館スプリントSぐらい走れば面白そう。

【-】ラヴィングアンサー
後方決め打ち型で嵌り待ち。北九州短距離Sは好時計の差し切り勝ちだったが、中山で内を割って出て来れるかと言われれば疑問。

【△】ピクシーナイト
ここ2戦の内容からしてスプリント適性の高さは疑いなし。但し今回は速い馬だらけで内を締められ、位置取りが悪くなりそうなのが気になる。

【-】ファストフォース
ここ2戦はブリンカーで集中できていることともう一つ、内枠を引けているのが大きい。今回も内枠でやることは同じだが、急坂で止まるとみる。

【-】メイケイエール
「競馬」を全力で拒否する困ったお馬さん。控えると周りに危険を及ぼすので行かせるしかないが、今回は快速馬多数で早々に失速しそう。

【-】タイセイビジョン
CBC賞は直線半ばで前が塞がる不利があって4着。セントウルSは位置取りが絶望的ながらコンマ5秒差。展開一つで何とかなりそうではある。

【-】ビアンフェ
函館スプリントSは開幕直後の平坦高速馬場で行った行った。控えて味が出るわけでもなく、今年もモズスーパーフレアと喧嘩して終わり。

【▲】クリノガウディー
岩田騎手とのコンビであっさり連勝、セントウルSもスタートを決めて前付けで健闘。昨年は外枠から差して5着、距離ロスを抑えられれば。

【-】エイティーンガール
キーンランドC勝ちから臨んだ昨年は外枠から見せ場なく11着。オーシャンSも何も出来ずで、前半から飛ばす中山コースは合っていない。

【-】ジャンダルム
2戦続けて出遅れが響いて差し届かず。今回はブリンカーを外す荒療法もこれでスタートが決まる保証はどこにもない。展開は向くが取捨微妙。

【○】レシステンシア
セントウルSはテンから飛ばす展開でラスト苦しくなった。正直中山コースが合っているとは言い難い。高松宮記念のように差し向ければ通用。

【-】アウィルアウェイ
モズスーパーフレアが飛ばす展開は走り慣れており、昨年は大外強襲で3着。今年も展開は向くものの、外に振られるのは必至。

【◎】ダノンスマッシュ
ここ2年は叩き台を使って2戦目で取りこぼし。今年は前哨戦をスキップしてここ一本の調整。外前取り付きから差し向けて無難に勝ち負け。

【-】ロードアクア
オープン入りしてからの実績はTVh賞のみで、重賞では掲示板にも挙がれていない。ここで勝ち負けするには実績が無さ過ぎる。外枠も厳しい。

【-】モズスーパーフレア
大外からぶっ飛ばしてハナを奪うのみ。ビアンフェもメイケイエールに譲る気無し。ただこれでタダで済むとは思えない。

◎ダノンスマッシュ
○レシステンシア
▲クリノガウディー
△ピクシーナイト、ミッキーブリランテ、シヴァージ
馬複◎流し(5点)、3連複◎1頭軸流し(10点)

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