【競馬予想Vol.130】第71回日刊スポーツ賞中山金杯

今年から予想のテンプレートを一新。

・レースの性格を踏まえて「テーマ」(≒傾向分析)を考察する
・トラックバイアス分析・展開予想は引き続き継続
・全頭分析は「+」と「-」の両面からコメントを付す

昨年はあっちこっちにブレた。今年はレース毎に視点を変えることはせず、同じリズムでシステマティックに予想する。全頭分析はどんな馬も長所と短所をそれぞれ1つ以上見出す。


今回のテーマ

先行~中団差し中心、外枠は割引

過去10年の連対馬20頭は全て4コーナーで8番手以内に付けていた。過去10年、13番枠より外に入った馬は【0・1・1・37】。

毎年のように内前で競馬をした馬が勝ち負けして、後方から外を回した馬が飛ぶレース。ジャスタウェイですら4コーナー13番手から3着に来るのがやっとだった。外枠は無理とまでは言わないが物理的にしんどい。

実績馬重視

過去10年、前走より負担斤量増の馬は【8・4・4・12】、単回値153、複回値116。3kg以上減の馬は【0・0・0・14】。

来る馬、来ない馬はハンデキャッパーが教えてくれている。重ハンデ馬(実績馬)重視のスタンスで良いが、今年は前走より斤量を課された馬が不在。


トラックバイアス分析・展開予想

前開催Aコース、今回Cコース使用。例年通り内前優勢。エリザベス女王杯で前に行って共倒れしたロザムール、シャムロックヒルがどう出るか。いずれも逃げ以外で勝ち鞍があり、競り合いは回避してくるはず。ただどちらかが引いても緩むところはなく、1,000M通過は60秒台を想定。前で流れに乗った者勝ち。


全頭分析

【-】オウケンムーン

(+)2,000M以下で3勝、今回距離短縮。このレースでたまに穴を開けるナスルーラ系。
(-)最後の勝ち鞍は4年前の共同通信杯。

【-】タガノディアマンテ

(+)中山でステイヤーズS2着。皐月賞は外枠から押し上げて6着。
(-)スタート後が遅く後手踏みやすい。距離も足りない。

【-】コスモカレンドゥラ

(+)中山で先行好走実績あり。負担斤量55kg以下【4・2・2・4】。
(-)オープン入り後は関門橋S3着が最高。

【○】ヒートオンビート

(+)重賞3戦はいずれもスロー。今回は行く馬明確で差し頃。
(-)エンジンの掛かり遅めで差し損ねが多い。距離も若干短い。

【-】アドマイヤアルバ

(+)目黒記念は内枠先行で3着健闘、今回距離短縮。
(-)そもそも前に行けることのほうが稀。

【△】ヴィクティファルス

(+)中山でスプリングS勝ち、セントライト記念は4コーナーから直線半ばまで詰まり気味。
(-)好走パターンは外差し。この枠からだと馬群の捌きが課題。

【◎】トーセンスーリヤ

(+)同距離重賞で2勝、GIIIなら主役級。中山で先行実績あり。
(-)前半に溜めが入る流れになると脆い。

【▲】レッドガラン

(+)勝ち切れないが大負けしない。中団付近から差せる脚がある。
(-)距離、関東圏の競馬に不安あり。

【-】ロザムール

(+)昨年ハナ切って惜しい4着。軽ハンデで前残り実績豊富。
(-)同型シャムロックヒルの存在。番手追走だとあっさり沈む。

【-】ブレステイキング

(+)中山で2勝、セントライト記念4着。芝2,000M【3・1・3・1】。
(-)気難しく鞍上とコンタクト取れない。ブリンカーも効果無し。

【-】シャムロックヒル

(+)内前先行。前走より負担斤量4kg減。
(-)同型ロザムールの存在。ピンパー傾向で捕まったら終わり。

【-】サトノクロニクル

(+)チャレンジC勝ち、GII2着2回。
(-)最後の連対は3年前の小倉記念2着。5走前からブリンカー着用も効果無し。

【-】アトミックフォース

(+)メイS、エプソムCと前付けで健闘、近走も先行できている。
(-)中山4戦全て圏外、右回り8戦未勝利。

【-】ジェットモーション

(+)全13走中9戦で上がり3位以内。今回叩き2戦目で軽ハンデ。
(-)後ろからだと詰め切れない。好位を取れるか疑問。

【-】アールスター

(+)昨年上がり最速の脚で5着、前走も内前決着を追い込んでコンマ5秒差7着。
(-)中山4戦全て圏外が示す通り、後ろからでは間に合わない。

【△】ウインイクシード

(+)一昨年2着、昨年も16番枠から先行して3着。外枠できついペースだった中山記念でも3着、トーセンスーリヤに先着。
(-)とにかく勝ち切れない。

【-】スカーフェイス

(+)岸和田Sは力の要る馬場で差し切り勝ち。捲り上げの脚もある。
(-)オープン実績不足。大外枠で距離ロス覚悟。

結論

ロザムールとシャムロックヒルの出方次第でペースは流れる。しかし新春中山は内前ジャスティス。ならば無事に内寄りの枠を引いた◎トーセンスーリヤで順当。○ヒートオンビートは内枠を引いたことで好位付けが容易になったが、スッと反応しないだけに距離短縮がどう出るか。▲レッドガランはマイル戦からの臨戦で流れるペースに順応、中団から差し込めそう。△ウインイクシードは内枠ならもっと厚い印を打ったが、昨年も同枠から3着しただけに期待。△ヴィクティファルスは馬群を捌けるなら通用する。

◎トーセンスーリヤ
○ヒートオンビート
▲レッドガラン
△ウインイクシード、ヴィクティファルス
馬複◎流し(4点)、3連複◎1頭軸流し(6点)

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