【競馬予想Vol.43】第26回アンタレスS

元々は京都で行われていたが、2012年より阪神で行われるようになって今年で10年目。ちなみにレース名の「アンタレス(Antares)」はさそり座のα星で、直径は太陽の約700倍もあるらしい。デカすぎ。

2021アンタレスS過去9年上位3頭人気・単複配当一覧

ただこのレースではさほどデカい馬券は出ていない。阪神で開催された直近9年において、上位3人気のうち2頭以上が4着以下に敗れたのは2017年しかない。人気どころを軸にして点数を絞りたいところ。

2021アンタレスS過去9年ラップタイム一覧

阪神ダート1,800Mは直線坂下からスタートしてすぐに急坂を上り、300Mほど走って最初のコーナーへ。最後の直線は352.5Mで、また急坂を上るというコース形態。2ハロン目が速いのは最初のコーナーまでに先行争いが起こること、3ハロン目でガクッとペースが落ちるのは隊列が定まった後はポジショニングの変動が無いこと、そしてラスト1ハロンでガクッとペースが落ちるのは2回目の坂が堪えることを示している。

2021アンタレスS過去9年前走距離別成績

2021アンタレスS過去9年前走レース別成績

求められる適性は「タフさ」。長めの距離を使われてきた馬が強く、阪神で開催された直近9年において前走から距離短縮となる馬が8勝、連対率27.7%と同距離組(1勝、5.1%)を圧倒。名古屋大賞典(Jpn3/名古屋ダート1,900M)、仁川S(OP/阪神ダート2,000M)、ダイオライト記念(Jpn2/船橋ダート2,400M)といった長めの距離からの転戦馬が幅を利かせている。この一方でマーチS(GIII/中山ダート1,800M)を経由した馬は延べ56頭が出走して1頭も勝てていない。

メイショウカズサにグリムが加わってのハナ争い。内からレピアーウィット、テーオーケインズ、アナザートゥルースも早めの立ち回りが予想され、1コーナーまでの主導権争いは激しくなりそう。全体的に前に行く馬が多く差しが優勢。前で粘るには長距離実績・急坂実績に裏付けされた「タフさ」が必須。

◎ヒストリーメイカーは阪神ダート【2・1・0・0】、仁川Sで2,000Mもこなしている。いずれも2ハロン目が速く、ラスト1ハロンで落ち込むラップで好走しており、マーチSで後塵を拝したレピアーウィットにはここで逆転できるはず。

○テーオーケインズはスタート直後に躓いて大きく出遅れた鳳雛S(6着)を除けば好位差しで安定。ベテルギウスSでオーヴェルニュにアタマ差、東京大賞典でヒストリーメイカーにクビ+ハナ差ならここでも普通に通用するレベル。長距離実績が無いのは単に走った経験が少ないだけで気にしない。

▲ロードブレスはこのレースと相性の良い名古屋大賞典からの臨戦組。浦和記念ではダノンファラオのハナ差2着、ヒストリーメイカーに先着。阪神や中山のダート経験が無いので急坂適性は不明だが、1,800Mを超える距離実績は十分なので注目しておきたい。

△ダノンスプレンダーは2,000MのカノープスSで差し優勢の流れを先行して3着でタフさを確認。前走は中1週の強行軍でドロンコ馬場を付いて回っただけで度外視可。阪神ダート実績、距離実績は申し分無し。持ち時計が心許ないのがどうかだけ。

△アナザートゥルースは一昨年・昨年といずれも距離短縮ローテで連対していて、今年もダイオライト記念からの距離短縮。前付けで残れるタフさがある。東海Sではハイペース追走から追い上げて2着しており、7歳とはいえ速さ負けも無さそう。

△レピアーウィットは前走こそスタートを決めてすんなり前に行けたが、今回は同型が多く包まれる懸念がアップ。度々意味不明な大敗をする馬で、マーチSを勝ったことでマークされ、関西圏への輸送も入る今回は疑いの目を向けておきたい。

◎ヒストリーメイカー
○テーオーケインズ
▲ロードブレス
△ダノンスプレンダー、アナザートゥルース、レピアーウイット
3連複◎1頭軸流し(10点)

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