【競馬予想Vol.319】第73回安田記念

今回のテーマ

リピーターを買え!

過去10年だけでもこれだけいる(漏れていたらごめんなさい)。
ショウナンマイティ(2013年2着、2014年3着
グランプリボス(2012年2着、2013年10着、2014年2着
クラレント(2014年11着、2015年3着
モーリス(2015年1着、2016年2着
フィエロ(2015年4着、2016年3着
ロゴタイプ(2016年1着、2017年2着
サトノアラジン(2017年4着、2018年1着
アエロリット(2018年2着、2019年2着
インディチャンプ(2019年1着、2020年3着
アーモンドアイ(2019年3着、2020年2着
グランアレグリア(2020年1着、2021年2着
ダノンキングリー(2020年7着、2021年1着
シュネルマイスター(2021年3着、2022年2着
サリオス(2021年8着、2022年3着

強ければ初出走でも勝ち負けできるが、過去にこのレースに出ていた経験は翌年以降に活かせる。


トラックバイアス分析・展開予想

  • 今週は週末に災害級の大雨が降り、金曜に162.5ミリ、土曜も99ミリの雨を記録。土曜朝時点のクッション値は5.4ととんでもないことになっていた。芝刈り、散水は共に未実施。含水率は4コーナー17.8%、ゴール前17.5%、日曜朝時点のクッション値は8.7。日曜は快晴の予報で、そこそこの南風(4~5m/s)も吹くことから一気に回復してきそう。良馬場での実施も視野に入る。

  • Cコース使用2週目。先週は中団からの差しが目立っていたが、土曜のレースも概ね外差し。ただ馬場が悪くて内を避けただけのようにも見えた。バイアスは外差し判定だが、馬場が乾いて内が使えるなら内が盲点になるかもしれない。

  • ペース想定:やや速い(1,000M通過58秒台)

  • ジャックドールは距離短縮のここで引く競馬をすると追走一手になりそうだし、内枠を引いたので包まれるまでにハナへ行くと予想。隣枠のソダシ、外からウインカーネリアンも前へ。緩むところがなく、速いままで直線を迎えての地力勝負。


全頭分析

【-】ナランフレグ

(+)高松宮記念は重たい馬場を差してきて4着。前がやり合えば浮上。
(-)常に真後ろからなのがネック。1,400Mでも長くマイルで期待は酷。

【-】メイケイエール

(+)昨年の京王杯SCが強い勝ち方。きっちり折り合えば突き抜けある。
(-)前走は不良馬場とはいえ負け過ぎ。GIでは6戦全敗とパンチ不足。

【-】ジャックドール

(+)マイル初参戦もスピードあり問題無し。内枠引いて逃げ込み態勢。
(-)マイルに対応できるか未知数。スペシャリスト相手で劣勢否めず。

【◎】セリフォス

(+)3歳で参戦した昨年は僅差4着。国内は富士S、マイルCSと連勝中。
(-)マイルCSは展開嵌った感あり。内を捌いて出て来れるかどうか。

【▲】ソダシ

(+)ヴィクトリアマイルは大外から前付け善戦。一度叩いてここ勝負。
(-)今回は同型もかなり強力。直線横並びからの追い比べだと見劣る。

【-】ダノンスコーピオン

(+)京王杯SCは直線前が壁で満足に追えず。直線外に持ち出せば一変。
(-)器用さに欠くだけに内枠は不安。マイルGI馬だが周りも強く埋没。

【△】ガイアフォース

(+)マイラーズCで差して僅差評価。マイル適性高く一気に大物喰い。
(-)マイルGI馬集結のここでは見劣らざるを得ない。素質でどこまで。

【-】ドルチェモア

(+)NHKマイルCは中途半端な位置取りで不発。行き切って巻き返し。
(-)昨年の朝日杯FSで内枠先行した馬は軒並み不振。力が足りない。

【-】シャンパンカラー

(+)NHKマイルCは外から楽に差し上がって完勝。府中マイル3戦全勝。
(-)前走の調教は超絶時計だったが今回は普通。古馬相手では厳しい。

【△】ソウルラッシュ

(+)昨年直線酷い前詰まりで度外視。スタート安定して好位付け可能。
(-)前走外差し図りながら逆に差される。昨年からの上積みに乏しい。

【-】イルーシヴパンサー

(+)昨年上がり最速でコンマ2秒差。内突きの京都金杯勝ちを上積み。
(-)昨年の上位がまだ強い。まともに進路確保しても突き抜けは疑問。

【-】ナミュール

(+)ヴィクトリアマイルは道中進路塞がる不利あり。改めて真価問う。
(-)牡馬相手の好走は東京新聞杯2着だけ。この中に入ると実績不足。

【-】レッドモンレーヴ

(+)京王杯SCは外差しで重賞初勝利。府中マイルは3戦3連対と好相性。
(-)前走は単にガラ空きの外を通っただけ。GIはそんなに甘くない。

【△】シュネルマイスター

(+)マイラーズCは開幕週の馬場を差し切る。府中マイルGI実績断然。
(-)末脚頼みで構えるだけに道中不利を受けやすい。差し損ね懸念。

【-】マテンロウオリオン

(+)マイラーズCはそこそこ位置を取って善戦。鞍上の意外性に期待。
(-)基本的に後ろからの競馬で届かない。決め手自慢は他におり埋没。

【-】カフェファラオ

(+)ダートとはいえ東京マイルGI勝ちあり。渋太さ発揮して激穴提供。
(-)昨年前付けしながらブービー負け。何故ここを使うのか理解不能。

【-】ウインカーネリアン

(+)東京新聞杯は自らハナ奪って好時計勝利。GI級のスピードはある。
(-)今回妙に相手揃う。主導権奪えても直線凌ぎ切るのは至難の業。

【○】ソングライン

(+)ヴィクトリアマイルは直線内から突き抜け。府中マイルは庭同然。
(-)前走勝ったとはいえ僅差。枠順の差、馬場の違いで揺らぎはある。


結論

セリフォスが府中マイルで飛んだのは休み明けぶっつけ、外差し決着で内を通ったNHKマイルCと初めて追い込む競馬になった安田記念。この経験が後に富士SとマイルCSの連勝に繋がったという見方ができる。今回みんながこぞって外差しに向けるなら、この馬の内突きが映えそう。

ソングラインが府中マイルで飛んだのは内枠で序盤から包まれた昨年のヴィクトリアマイルのみ。それでも直線で押し上げて2着争いに加わった。今回は大外枠で、前詰まり王・戸崎騎手でも詰まりようがない。外を通らされて距離ロスを被りそうなのがマイナスだが、馬場が外差しに触れているので却って好都合。

ソダシはマイルで崩れたことがない。先行脚質でタレないというのは一種の才能。ヴィクトリアマイルは直線先に前に出て勝ちに行ったところを内から掬われただけで実質勝ちに等しい内容。今回はジャックドールの2番手で付いて行くだけで勝ち負けに持ち込める。良馬場の時計勝負ならより好走率が高まる。

シュネルマイスターは後ろから行って凄い脚を使う馬で、マイラーズCは開幕週の前残り馬場をあっさり差し切り。実力を出し切れば強いが、この馬はちょっと鈍臭いところがあって不利をよく受ける。中山記念はあからさまだったが、マイルCSでもエアロロノアに幅寄せされて後手に回って差し損ねた。今回は相手がタイトで、少しでもロスがあれば致命傷になる。

ガイアフォースは初マイルのマイラーズCで差し構えて突っ込んできたのが驚きしかなかった。ノーストレスで差してきたシュネルマイスターとコンマ1秒差、マイル重賞の常連ソウルラッシュに先着した馬が弱い訳がない。これでシュネルマイスターと3倍以上のオッズ差があるのは片腹が痛くなる。

ソウルラッシュはこのところスタートが良く、マイラーズCも早めの競馬が出来ていた。昨年は追い込み頼みで壮絶に詰まって負けたが、今年は好位の外を取れば簡単に上がってこれそう。富士Sでセリフォスに3kgあげてコンマ1秒負けなら府中でも普通に買える。

◎セリフォス
○ソングライン
▲ソダシ
△シュネルマイスター、ガイアフォース、ソウルラッシュ
馬複◎or○流し(9点)、3連複◎or○1頭軸流し(16点)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?