【競馬予想Vol.424】第56回ダービー卿チャレンジトロフィー
トラックバイアス分析・展開予想
中山は今週からBコースを使用。今週は月曜に弱い雨、火曜にまとまった量の雨、そして金曜に再び雨が降って金曜朝時点のクッション値は6.9。土曜朝時点のクッション値は8.5、この後は終日晴れの予報が出ているものの、どこまで乾くかが焦点。
先週の時点で外差しが効いており、日曜10レースの春興S(4歳以上3勝C/芝1,600M)は中団外からの差しワンツー、勝ったサイルーンと2着コントラポストの上がり3ハロンは共に33秒5、勝ち時計1分32秒9。乾いてくれば速い時計と上がりが出る馬場。
明確な逃げ馬不在。ファイナルSで押しまくってハナを奪ったクルゼイロドスルが再び仕掛けるかもしれない。いずれにしても前付けしたい馬は揃っていてスローは考えにくい。そこそこ流れての外差し狙い。
全頭分析
【-】ダディーズビビッド
(+)オーシャンSは稍重で速さ活かせず。叩き2戦目【2・1・1・1】。
(-)ここ2戦後ろに置かれて凡退。距離延長で折り合い難再発懸念。
【-】パラレルヴィジョン
(+)ニューイヤーSは直線内を器用に捌く。ゴール前流して余裕あり。
(-)スタートは上手くない。前走はスタート決まるも内前優勢馬場。
【-】ラインベック
(+)4角失速の前走はいかにも久々の感。関屋記念ぐらい走れば通用。
(-)前走は馬場悪い内を進んだ影響も大きい。時計出る軽い馬場向き。
【-】タイムトゥヘヴン
(+)一昨年の覇者。ハイペース&外伸びトラックバイアスで一撃狙い。
(-)前走直線内突く奇襲も6着止まり。現状後ろから行って嵌り待ち。
【○】アスクコンナモンダ
(+)東京新聞杯は狭い内で競り合い僅差。馬群に入れても怯まない。
(-)スタート五分でも行き脚遅め。前に止まってもらえないと苦しい。
【▲】インダストリア
(+)昨年の覇者。ここ3戦は稍重、野芝、内前高速戦の外枠で度外視。
(-)このところ行き脚も4角進出の脚も緩い。置かれて届かず懸念。
【△】ディオ
(+)東風Sは4角で外を回しても楽勝。前々で安定したレース運び魅力。
(-)昨秋から使い詰めで今回も中2週。相手も強くなりここは正念場。
【-】アルナシーム
(+)小倉大賞典はハイペース先行で善戦。引き続き前々の競馬に期待。
(-)好走は専ら軽い芝のワンターン。開催進んで荒れた馬場では微妙。
【-】セッション
(+)京都金杯はハイペースを前で残して2着。内ピタ先行でもう一丁。
(-)好走は専ら内前有利馬場。開催進んで適度に荒れた馬場では微妙。
【-】エエヤン
(+)中山マイルでNZT勝ち含む3戦全勝。常に前に行けているのは評価。
(-)阪神Cはラスト失速、前走は4角で外に流れて失速。上昇気配薄い。
【◎】ニシノスーベニア
(+)幕張Sは手応え良く直線に向いて独走V。中山で5戦連続3着以内。
(-)前走はペースも馬場も標準レベル。重賞で即通用するかは懐疑的。
【-】グランデマーレ
(+)一昨年のニューイヤーSでカラテとクビ差2着。前で残す下地あり。
(-)1,400Mを3戦連続で使って今回距離延長。ラストの踏ん張り懸念。
【-】クルゼイロドスル
(+)3走前と前々走は強い相手と接戦。節分Sを順当勝ちして上り調子。
(-)直線一気で来られるとしんどい。ペースが速くなり過ぎると不安。
【-】キミワクイーン
(+)昨年の春雷Sでマッドクールと接戦。直線大外一気の脚もある。
(-)このところ後ろからの競馬が定着。前に止まってもらう必要あり。
【△】レイベリング
(+)戎橋Sは先行集団の直後から抜け出す。ハイペースで終い伸びる。
(-)前走ラスト際どく迫られる。距離延長でも同じ脚使えるかどうか。
【-】ドルチェモア
(+)仮にも3連勝でマイルGIを制した馬。折り合い付けば見せ場作る。
(-)前々走はブリンカー効き過ぎ、前走は出遅れ。現状打つ手無し。
結論
ニシノスーベニアは中山でハイペースの外差し競馬を何度もやって好走している点に着目。幕張Sはラスト馬なり、春分Sでクルゼイロドスルにコンマ2秒負けのニシノライコウをコンマ8秒離した。速い時計決着に難があるだけに水分を含んだ馬場は歓迎、「雨が降ったらハービンジャー」のマイ格言からも推せる。外寄りの枠を引いたここは外差しチャンス。
アスクコンナモンダは馬混みに突っ込んでも怯まないスキル持ち。白川郷Sは重馬場の内を捌いて突き抜け、東京新聞杯も内前高速ゲーの内枠内突きだったとはいえサクラトゥジュールらにコンマ2秒差なら申し分なし。コース替わりで内が使えるならイチ押し。スタートが遅めで取りたい位置を取れるかどうか。
インダストリアは京成杯オータムハンデで1番人気に支持されたが私は無印にした。理由は「オール野芝に対する適性が不明だった」ため。あれで速い時計はダメということがハッキリしたし、スワンSも内前の高速馬場で外を立ち回って当然の負け。ハイペース差し実績に乏しいのが気になるものの、昨年の覇者がディスカウントセールやってるなら黙って買い。
レイベリングはラスト3ハロンが全て10秒台という上がり勝負の秋風Sでブービーに3馬身差の最下位に沈んだ後、距離を1,400Mに替えて好走。いずれも1,000M通過56~57秒台のハイペースを後ろから差してきていた。戎橋Sは負かした相手が弱い上にラスト迫られていて見栄えは良くないが、ハンデ55kgなら外差しで来れなくもない。
ディオは3戦連続好位の外を通って勝利。東風Sは4コーナーで結構外に振られながらも直線で叩く度に伸びて、東京新聞杯3着ホウオウビスケッツを相手にしなかった。気になるのは昨秋から毎月出走、今回は前走に続いて中2週の強行軍という点、前に行く馬が多いだけに差されリスクが高そうな点。前に行ってナンボの馬で、差し構えると微妙。
◎ニシノスーベニア
○アスクコンナモンダ
▲インダストリア
△レイベリング、ディオ
単勝◎・○(2点)、馬複5頭ボックス(10点)
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