【競馬予想Vol.366】第61回アルゼンチン共和国杯
トラックバイアス分析・展開予想
先週の天皇賞秋に引き続き、京王杯2歳Sもレコード決着。昨年よりも馬場状態が良いのは間違いない。
内に入ったアフリカンゴールドが抵抗しそうだが、ディアスティマが振り切って単騎逃げ。アーティット、セファーラジエル、テーオーロイヤル辺りも前へ。どちらかと言えば後ろから行く馬が多く、展開的には中団より前にいたほうが良い。
全頭分析
【-】プリュムドール
(+)長距離戦で確実に追い上げる脚あり。岩田父十八番の内突き炸裂。
(-)長期休み明けかつ大幅距離短縮。ステイヤーズSへの叩き台の感。
【▲】レッドバリエンテ
(+)秋の阪神で終始外を回しての勝利評価。このハンデなら狙い目。
(-)今回は相手のレベルが違う。この枠から捌けるかどうかも怪しい。
【-】ヒュミドール
(+)ダイヤモンドSは内を立ち回って勝ちかける。内枠の今回不気味。
(-)速い上がりの脚が無い。前が飛ばす等の展開面の助けが欲しい。
【-】チャックネイト
(+)六社Sは内から差し返しての勝利。ハンデ優遇され通用余地あり。
(-)前走4角外前の楽な競馬からギリギリ勝利。重賞で即通用は疑問。
【△】アーティット
(+)ケフェウスSは早仕掛け分の負け。距離延長&待って差しで妙味。
(-)目黒記念は特に見せ場無しの完敗。差し構えても微妙に届かない。
【-】アフリカンゴールド
(+)京都大賞典は逃げて見せ場作る。4年前のこのレースは差して3着。
(-)京都記念を逃げ切った時は56kg。他に同型いる上にハンデも重い。
【-】セファーラジエル
(+)目黒記念は外に壁作れず上がっていって失速。溜め作れれば一発。
(-)重馬場とはいえ前残り決着の前走で完敗。単純に力が足りない。
【-】アリストテレス
(+)別定GIIで連対ある実績馬。上村厩舎に転厩、環境変えて一変狙い。
(-)目黒記念は2年連続で惨敗。ハンデは軽くなるが焼け石に水か。
【◎】ゼッフィーロ
(+)オールカマーは直線狭くなりながらも3着。広い東京で末脚全開。
(-)東京では3戦全て差し損ね。末脚依存型で前に粘られると苦しい。
【-】ジャンカズマ
(+)丹頂Sは積極策で押し切る。引き続き空気扱いで気軽に乗れる。
(-)前走は51kgの超軽量。今回もハンデ優遇も相手のレベルも上がる。
【-】グランオフィシエ
(+)メトロポリタンSでゼッフィーロらに先着。先行策で一発ある。
(-)前走内から伸びかけるも結局失速。重賞では物足りなさ拭えず。
【-】ハーツイストワール
(+)ジャパンCは攻めた結果で度外視妥当。田辺騎手とは7戦7連対。
(-)昨年2着も斤量55kg、今回は57kg。その上久々では半信半疑。
【-】ディアスティマ
(+)目黒記念はハナ奪って居残りかける。スタミナ面は全く問題無し。
(-)前走よりは目立ってしまう。アフリカンゴールドの出方も心配。
【△】ヒートオンビート
(+)京都大賞典は馬場重く度外視。今回のコースは3戦全て3着以内。
(-)59kgのハンデは相対的にしんどい。追い上げ切れるかどうか。
【-】ユーキャンスマイル
(+)新潟記念は内残りバイアスで外差しの2着。決め手は未だ健在。
(-)前走は格下げ戦で相対的に浮上。外差し特化でアテにならない。
【△】テーオーロイヤル
(+)GIでも前に行ける先行力あり。新たに浜中騎手を迎えて勝負気配。
(-)ほぼ1年振りの実戦。内前天国の昨年、最内突いて6着も物足りず。
【○】マイネルウィルトス
(+)京都大賞典は後ろからでは厳しい展開。今回コース実績あり注意。
(-)展開に注文付くタイプ。早めに上がっていく等の工夫は欲しい。
【-】アサマノイタズラ
(+)昨年の目黒記念は上がり2位の脚でコンマ6秒差。末脚勝負で一考。
(-)行き脚皆無で付いて回るだけ。これでは前が止まっても厳しい。
結論
ゼッフィーロは目黒記念が後ろ過ぎで届くはずもなく、コンマ2秒差なら上出来。器用さが無いので小回りの中山(オールカマー)では厳しいだろうと思ったら3着。それも直線狭くなって追えずの場面があってコンマ2秒差。鞭を打てるだけのスペースがあれば突き抜けていたかもしれない。まあ、雷神モレイラさんならヘグらないでしょ。勝ってジャパンCへGO。
マイネルウィルトスは一昨年のこのレースと昨年の目黒記念で2着。それもスローを見越して早めに動いてのもの。コース相性の良さに疑いの余地は無い。今年の京都大賞典は内前御用達のインチキレースで後ろからではノーチャンスだった。そこで上がり3ハロン最速の脚を使って空振りに終わった分の爆発に期待したい。
レッドバリエンテは内しか来ないことで知られる秋の阪神開幕週(ムーンライトハンデ)で終始外を通って差し切り。弱い相手にクビ差勝ちは物足りないものの、55kgという優しめのハンデ設定で決め手が活性化されるならここでも通用の余地がある。永野騎手がこの枠から捌いて出て来れるのかというのは甚だ疑問だが、そこは馬のパフォーマンスに期待したい。
ヒートオンビートは一昨年の目黒記念2着、昨年のアルゼンチン共和国杯3着、今年の目黒記念勝ちでコース相性は抜群。今年の京都大賞典は特殊(前述)だった上に重馬場で、ヒートオンビートにとって厳しい条件だった。59kgは耐えてくれと言うしかない。石川騎手については友道師の友情起用だと思うが、人気が落ちるのでむしろプラスと思いたい。
テーオーロイヤルは内伸びだった昨年のこのレースで、キングオブドラゴンラチ接触の煽りを受けたとはいえ最内を通って負けというのが気に入らないが、コンマ2秒しか負けていない。今回はジャパンC以来の競馬だが、連日コースに入れて6F84秒台、直前は6F81秒6-1F11秒2。同じジャパンCからのぶっつけでも坂路でしか調整していないハーツイストワールよりは上に来ると思う。
アーティットは内枠から前に行けそうな馬という観点でチョイス。ケフェウスSは4コーナーで前を行く2頭を無理に交わしに行こうとして失速、結局差しのワンツースリーになったがアーティット自身もコンマ4秒差に踏み留まった。今回は距離延長ローテでスロー濃厚、相手は強くなるがレース質は緩くなる。目黒記念(10着)よりはまともな競馬になると思う。
◎ゼッフィーロ
○マイネルウィルトス
▲レッドバリエンテ
△ヒートオンビート、テーオーロイヤル、アーティット
馬複◎流し(5点)、3連複◎1頭軸流し(10点)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?