【競馬予想Vol.90】第39回関西テレビ放送賞ローズS

昨年に引き続き今年も中京で代替開催。昨年はオークス4着馬リアアメリアが内ピタ先行で完勝、2・3着に格下の差し馬が突っ込んできて波乱決着。ちなみに1着リアアメリアと3着オーマイダーリンはディープインパクト産駒、2着ムジカ(父エピファネイア)も母父ディープインパクト。

中京競馬場芝コース(立体図)

中京競馬場芝コース(高低断面図)

中京芝2,000Mはスタートから向こう正面まで緩やかに上り、そこから4コーナー出口にかけて断続的に下り、ゴールまで約340Mの地点から100Mで一気に2M駆け上がる。ラスト200Mはほぼ平坦。

後半にペースが上がりやすいコース形態で、求められる適性は速い上がりと長い直線・急坂実績。東京や阪神外回りで速い上がりを繰り出したことのある馬に注目してみたい。事実、昨年の上位3頭は東京か阪神外回りで上がり最速で連対の実績があった。

気になるのは馬場状態。前日はクッション値7.1、不良馬場でスタートして午前中は時折激しい雨が降っていたが午後にかけて回復。今朝はクッション値9.8、良馬場という発表。野芝のみの開催で、洋芝との混成時と比べて水分の吸収・発散が早い。春先の金鯱賞時は今回と同じような天候推移だったが、当日も重馬場のままだった。決め手が活きる馬場という見立てで良さそう。

エイシンヒテンの単騎逃げ。ストゥーティは2番手。内からスパークル、クールキャット、メイショウオニユリらが加わって先頭集団を形成。アンドヴァラナウトがこの後に続き、アールドヴィーヴル、タガノパッションのオークス上位組は後ろからの競馬。1,000M通過は60秒前後の平均ペース、隊列も標準的で展開的にはフラット。力関係で決まりそう。

【-】イリマ
前走は4コーナーで外に振って余裕で突き抜けたが、単に相手が弱過ぎただけ。速い上がりの脚を使って勝ち切るというイメージが湧かない。

【◎】エンスージアズム
フラワーCは外回しで2着、桜花賞はハイペース、オークスは距離と不利あり。今回初ブリンカー、前半スローの上がり勝負なら巻き返しがあっても。

【-】アイコンテーラー
ラジオNIKKEI賞は道中好位につけながら4コーナーで外に振られて終了。内目の枠を引けたのはプラスだが、肝心の速い脚が無く苦戦必至。

【-】スパークル
唯一圏外に飛んだNZトロフィーは中山の外枠。好位を取れたレースは概ね好走している。多頭数の経験が浅く、捌きが課題。

【-】クールキャット
フローラSは外枠から先行させたルメール騎手の好判断。今回は前走逃げの手に出た後の休み明けで内枠、前半スローで揉まれた時に不安が残る。

【-】メイショウオニユリ
前走は自己条件8着馬が1番人気、9か月振りの馬が3番人気になる位の超の付く低レベルメンバー。この中に入ると明らかに見劣る。

【-】ストゥーティ
春先はチューリップ賞3着、桜花賞7着とまずまず。ただ小倉でタガノディアーナに敗れるなど上昇度はイマイチ。速い上がり勝負も適性疑問。

【-】オータムヒロイン
基本的に後ろからの馬でアテにならない。ここで後手を踏むようだと前の馬が止まってくれない限り出番無し。

【△】タガノパッション
スイートピーSはハイペース差し、オークスは距離で前がバテたところへの差し。直線ヨーイドンに対する適性は不明で、差して届かず懸念。

【-】エイシンヒテン
白菊賞はスローに落としての瞬発力逃げ。これが出来ればここでも面白そうだが今回は団野騎手が乗らない。松若騎手も悪くはないが魅力は下がる。

【-】プリュムドール
前々走同コースで上がり最速勝ち。2連勝でここ挑戦も前走から3kg増、単純に相手強化で厳しいのでは。

【○】アンドヴァラナウト
前走はハイペースの差し決着を前目で押し切り。前々走も後方勢が上位を占める中先手を奪って2着。溜める競馬に対応できれば勝ち負け。

【-】コーディアル
前走は4コーナーで内から上手く抜け出しての勝利。捲る脚もあり器用さが武器。同コースでも3着があるが、どちらかといえば小回りコース向き。

【▲】アールドヴィーヴル
桜花賞は直線で内にモタれ通しの5着、オークスもギリギリの馬体で5着。華奢な馬で、ここで大外一気の芸当ができるかどうか不安が残る。

【-】オパールムーン
前走は横山典弘騎手が最後方まで下げて自滅。真後ろからしか競馬が出来ない時点で論外。ここも後ろを付いて回るだけ。

【△】タガノディアーナ
ここ2走は前半スローの上がり勝負で善戦。ただ2,000Mの忘れな草賞が案外な内容で、今回は終始外を通らされそうなのが気掛かり。

【-】オヌール
フローラは馬体減があったにせよ完敗の内容。全姉デゼルは昨年のこのレースで外枠から追い込んで4着。瞬発力適性は高いがそれだけでは。

【-】レアシャンパーニュ
前走は4コーナーで外を捲り上げ、直線大外を通っての差し切りも相対的に内が止まっただけの感。展開面フラットの差しだと苦しい。

◎エンスージアズム
○アンドヴァラナウト
▲アールドヴィーヴル
△タガノパッション、タガノディアーナ
単勝◎、複勝◎、馬複◎流し(4点)、3連複◎1頭軸流し(6点)

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