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太陽光発電システムの共同購入スタート

直販がスムーズにできたのは、元々商品の仕入れルートがあったからです。
なぜ見積・相談サイトの運営をしている会社に商品の仕入れルートがあったのかというと、1期目の夏の盛りに、とある有名商社の営業の方が販売会社と勘違いして飛び込みで事務所に来たのがきっかけです。

もちろん当時はサービスを開始してわずか3か月でまだ売り上げが1円も経っていない時ですから、後々直販をすることになるなど微塵も想像がついていない時です。あのエアコンが効かず夏場は30度を超えてしまっていた事務所に突然訪問してきた彼は、沖縄出身と言いながら暑さに耐性がないようで汗をダラダラとかきながら話をしていました。

彼の嘘を絶対につけなさそうな人柄があったからその後も何もないのに情報交換という体でちょくちょくあって話をするようになっていましたので、段々と太陽光発電システムの卸の仕組みが分かってきていました。

そんな折、とある山形の会社さんと話をしていて仕入れ価格の話になり、どう考えてもかなり高い価格で仕入れているのがわかりました。かくかくしかじかな会社があるんだけど、おたくか仕入れて安くしてあげる事はできないのか?と彼に相談してみたところ、うちが間に入るなら卸してもいいという話になりました。

太陽光発電システムは金額が高いので、信用調査がハッキリしないと簡単には取引が開始できないので、うちに卸すという事の方が話が早いと言われました。卸には当時全く興味も無かったのですが、これもまた何か勉強になりそうだと取り組んでみる事にしました。そこからは求められるままに何か色んな資料を提出し、書類にサインをして取引スタート。まさかの卸をすることになってしまいました。

しかし結果として、山形の企業さんは仕入れ価格をかなり下げることができたので大喜び。なぜなら安くしてくれよーと私たちが値切り交渉を頑張ったうえに、私たちが1円もマージンを取らずに右から左に流したからです。

この経験が事前にあったので、直販はスムーズにスタートできたのです。工事をお願いする会社もその商社さんに紹介してもらいましたので頭が上がりません。
そんなこんなで山形の会社さんの継続的な発注と、直販の発注も合わさり仕入量が増えたので仕入れ価格が下がりました。

この時にはじめて、あれ?仕入量増えると仕入れ金額って安くなるんだと気付きました。そして、これはもしかして自分達がマージンが取らなければ紹介先の企業さん達にとって良いサービスになるかもしれないと思いました。
奇しくも販売会社さん達にはお断りを入れ、工事会社さんだけに取引先を変更しており、山形の会社さんもそうでしたが工事会社さんというのは得てして交渉事が苦手です。

値切り交渉をこちらが肩代わりして、その代わり利用企業を増やし仕入れ量を多くして交渉力を持ちメーカーや商社に交渉する、いわゆる共同購入をその後本格的にスタートさせました。

あくまでここは収益を上げるものではなく、工事会社さんの仕入価格の低減によるサポートという位置づけでしたが、副産物としてメーカーからの最新情報、まだオフレコの情報などが入ってくるようになりました。
今でも専属の担当者を置いて共同購入は続けています。



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