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ストリングチェックでNGが出たのに故障パネルが見つからない!

※2023年6月9日に配信したメルマガのバックナンバーです

『太陽光パネルに異常に詳しい会社のメルマガ』vol.27

琵琶湖のほとりから
form 藤本 秀樹

ソラメンテでがっちりメンテ!
アイテスの藤本です。

「ソラメンテZが誤判定しているのか?」

先日、点検現場のソラメンテユーザー様から
こんな電話がかかってきました。

さて、これはどういうことなんでしょうか?

お電話で伺った内容は

 低圧発電所の年次点検で
 eソラメンテ eZ-10を使って
 ストリングチェックしていたところ
 いくつかのストリングで
 OL(インピーダンスが100Ω以上)が出た。

 パネルのクラスタ故障を特定するために
 OLが出た14直列のストリングを
 電流センサーeA-10を使って
 パネルチェックを実施した。

 しかーし!

 14枚のパネルすべてのクラスタが
 正常に反応してしまった!

 間違っているのかと思い、
 再度eZ-10でストリングチェックしたが
 やはりOLが出ている。

 どういうことだ!?

という内容でした。

はい。

このお問い合わせ、
よくある質問TOP3のネタなんです。

結論からいうと、
配線図とストリングの実態が
異なっている
んです。

もっと簡単に言うと、
故障ストリングと
パネルチェックしているストリングが違う
んです。

「え~、そんな事ある?」

っていう声が聞こえてきそうですね(笑)

でも、ホントに多いんですよ。

では、本当の故障ストリングは
どうやって見つけるのか?

ここからが、
ソラメンテiS、および
電流センサーeA-10(以下パネルチェッカー)の真骨頂です。

このような事象が起こった場合
下記の手順で確認してみて下さい。

まず、
ストリングチェックでOLが出たストリングを
開放状態(停止状態)にして、
その他のストリングは
発電状態(運転状態)にして下さい。

この状態で
配線図上の故障ストリングに
パネルチェッカーを当てて下さい。

恐らく、反応があるはずです。
停止状態であるにも関わらず!

ということは、
配線図が間違っている
ということです。

そのまま、
反応のないストリング探していただくことで
本来の故障ストリングが発見できます。

このように、
パネルチェッカーを使用することで
配線図とストリングの実態が合致しているかどうか
が簡単にわかります。

今回、現場から
お電話いただいたユーザー様にも
この手順で、電路探査していただきました。

すると、やはり
配線図とストリングの実態が違うことが
判明しました。

その後、該当ストリングを発電状態にして
電路探査すると、
クラスタ故障パネルが3枚見つかったそうです。

今回は配線図がある低圧発電所でしたが
配線図のない低圧発電所はとても多いです。

もし、
配線図の無い低圧発電所の
点検依頼を請けられたら
まず、パネルチェッカーを使って
ストリングマップを作ってください。

その後の年次点検・駆けつけ対応時の作業効率が上がります。

もう少し詳しいお話は下記URLをご参照ください。
https://www.solamente.biz/string-map-2013/


太陽光パネルに異常に詳しい会社
アイテス 藤本

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