Dream Switch 専用ソフトのデータマージ

※すでにまとめられている記事がネットを探せばありますが、いつページがなくなるかもわからないので、自分の備忘録用として残しています。

就寝前の読み聞かせに専用の動く絵本を再生できるプロジェクターのドリームスイッチ。子供が満足して寝てくれるので大変重宝しています。↓こんなやつ。

しかし、専用ソフトは何本もでているので、見たい物語によっては都度SDカードを入れ替えるため大変面倒でした。ネットを検索するとデータを1つのSDカードにマージできるとの記事がありましたので、実際に試してみました。

用意するもの

手順

  1. ドリームスイッチからSDカードを取り出す。

  2. 3つのSDのデータをPCにバックアップ

  3. マージデータの作成1(ファイルを入れる)

  4. マージデータの作成2(LSTテキストの編集)

  5. マージデータをSDに書き込む

  6. ドリームスイッチに入れて再生確認

詳細手順


1. ドリームスイッチからSDカードを取り出す。
本体電源ケーブルの差込口付近にSDカードスロットがあるが、ドライバでねじを外しふたを開封する必要がある。

2. 3つのSDカードのデータをPCにバックアップする
本体付属以外の専用ソフトはそのままSDカードで発売されているため、開封したら順次SDカードリーダーを使ってHDD等に保存する。SDカード直下にはSYMVフォルダのみがあるため、それぞれ何のSDからコピーしたかわかりやすい名前を追加して保存していく。ついでに本体付属データをコピーして書き込み用データフォルダも作っておく。

3.  マージデータの作成1(ファイルを入れる)
書き込み用SYMVのJBMフォルダとJMVフォルダに、追加ディスクのJBMとJMVをそれぞれコピーしてくる。同じ動画やメニューもあるので上書を聞かれた際はスキップでも上書でもOK。JBMもJMVも聞きなれないファイルだが、メディアプレイヤー等で再生可能な画像と動画である。

  • JBM(各お話のメニュー画像ファイルが格納されたフォルダ)

  • JMV(動画データが格納されたフォルダ)

  • Avant.JMV(起動時の動画1)

  • Opening.jmv(起動時の動画2)

  • SYMV.LST(各話のメニューと動画を紐づけるリストファイル)

  • Title.JBM(起動時にボタン押下画面)

4.  マージデータの作成2(LSTテキストの編集)
本体付属のデータをそのまま開くと、SYMV.LSTテキストの中身は以下のようになっている。

  • * から始まる文字列が最初の画面のメニューを指定する項目

  • *の下の行からはそれぞれのお話の設定が記載されている。

    • メニュー画像、最初に再生される動画ファイル、2番目に再生されるファイル、3番目に再生されるファイルとなっている。(通常は2番目にエンディングファイル、3番目にメニューに戻る動画を指定しているよだが、これを利用すれば別の動画を連続再生することも可能。最大何何個までできるかは試していないのでわからないがデフォルトの指定を見ると4つまでは問題なくいけそう。)

  • 追加ディスク1と2のそれぞれのSYMV.LISTを開いて、お話リストをコピーして元のテキストに貼り付け。単純に話が増えた分行が増える。

  • お楽しみカテゴリも同様の操作を行う。

  • 言葉カテゴリは差分がないため特に編集は行っていない。

マージで出来上がったファイルは約12GBとなっていた。追加ディスクはもともと3.26GBしかなく、重複コンテンツも多かったのでそこまで大容量にはならなかった。

5. マージデータをSDに書き込む
ドリームスイッチ本体についてきたSDは16GB Class10 U1と刻印されていたので11.9GBであればそのまま書き込み可能なサイズだ….と思っていたのだが、パーティションサイズが8GBに設定されていたためwindows上では8GBしか容量が表示されなく書き込み不可。仕方がないので一度パーティションを再設定して16GBとしてフォーマット(形式はfat32)。

余談だが、購入した人によっては8GB class 4のSDカードがついていたとの投稿も見かけたので、8GBでデータを作っていて、焼くSDカード側は仕入れによってばらけたのかもしれない。
フォーマット後は無事に書き込みが完了。


6. SDをドリームスイッチに入れて再生確認
間違えてテキストの一部を削除していたり、ファイルを入れ忘れたりしていなければ問題なく再生される。

余談

  • 設定できるメニュー数などには最大数があるようだが、今回ディズニーの追加ディスクの差分を書き込む分には問題なくワークしていて、最大数などは試していないのでここでは触れない。

  • 構成はシンプルで、画像と動画をぶちこんでテキストファイルで指定するだけの設定なので、ディズニー以外のお話データとのマージやちょっとやる気があればオリジナル画像やオリジナル動画を設定して完全オリジナルなものも作れる。動画は240×240 または 240 x 180 の24Bit Motion JPEG(MJPG)、画像もbitmapデータの拡張子を変換するだけでOK。

  • ドリームスイッチといえば再生中に動画がスロー再生になりホラーな音声で問題が報告されているが、SDカードのクラスを上げて安定した読み出し速度で再生できれば問題が起きないんじゃなかろうか。



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