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パートナーアスリート紹介Vol.1〜フレスコボール杉村秀樹選手〜

ーーまずはじめに、自己紹介をお願いします。

杉村)日本フレスコボール協会「ローカルコミュニケーションマネージャー」兼 気仙沼フレスコボールクラブ代表の杉村秀樹です。

大阪府摂津市出身で、宮城県気仙沼市に2024年3月から移住してきました。

ーー今回、株式会社ソクスポとパートナーアスリート契約を結ぶことになりましたが、ソクスポとは以前から関わりがあったのですか?

杉村)この度は、株式会社ソクスポ様とパートナーアスリートとして組むことになりましたが、代表の吉田さんとはもう6年近いお付き合いになります。

「ソクスポ」という活動を当時Twitterで見つけ、東京に遊びに行くタイミングで度々参加していました。素敵な活動を関西でもやってみたいという想いから「ソクスポ関西」を大学生の時に立ち上げ、様々なスポーツイベントを企画していました。

「ソクスポ関西」は大学卒業のタイミングで幕を閉じましたが、そこからSNS上でゆるく繋がっていた吉田さんから2024年に入ってから連絡を頂き、これまでのことやこれからのことを話し合い、『パートナーとして手を組んでいかないか』というお話を頂きました。

思い入れのある「ソクスポ」という活動にまた戻ってもいいんだ、という嬉しさと吉田さんの思い描くワクワクをまた感じながらサポートできたら楽しそうだと思い、すぐに返事をしました。

ーーオファーに対して、即決だったのですね。

杉村)「ソクスポ」のVisionである〈「やりたい!」と思った時に即スポーツが楽しめる世界をつくる〉というまさにスポーツをするまでの面倒くさい過程を取っ払った、ハードルが下がった状態を創り出すことがスポーツ参画に必要なことだと、「ソクスポ」を知った当時の私はスポーツ学部生だったので大変共感しておりました。

私の周りにはスポーツへの関心度が高い方が多いので、ソクスポのようなスポーツイベント的活動を私が発信することによって相性よくマッチングする可能性があると思っています。相互的に発信をしながら、お互いの認知度を上げていくことで新たな価値が創造できるのではと考えているので、そういったSNS等での発信を使ってお力になれたらと思います。

<<ソクスポパートナーアスリートの紹介>>

ーー現在、杉村さんは宮城・気仙沼を拠点に活動していますが、今後はどのような取り組みを行っていきたいですか?

宮城県気仙沼市では、フレスコボールだけでなく様々なスポーツを用いてコミュニティを創っていきたいと考えていて、港町でビーチもたくさんある気仙沼市では夏のシーズン以外でビーチで遊ぶことがそもそも少ないので、ビーチスポーツを積極的にやっていくことで市民のビーチとの距離感をもう少し近くしていきたいなと。

気仙沼市には人工芝のきれいなグラウンドがあったり、サーフィンスポットやSUPスポット、体育館や野球場などスポーツをする上での環境も整っていると思います。
環境が整っていても、競技者(利用者)がいないと盛り上がりに欠けるので、スポーツがやりやすい環境を整える、スポーツしたいという声を一つ一つ拾うという意味でも、ソクスポ的活動が気仙沼市でも出来たらと思います。

ーー杉村さんご自身もたくさんのスポーツイベントを企画したり、参加していますが、スポーツイベントを実施する上で重要に考えていることはありますか?

杉村)「ソクスポ関西」の話にもあるように、私は学生時代からスポーツイベントを企画しています。社会人になってからはフレスコボールやモルックの体験会・大会イベントを企画していますが、間違いなく根本には必要最低限に自分自身で求めていることが共通しています。

それは「興味関心を持つこと。」

基本的にマイナースポーツは興味関心をどこかで持たないと始めようとも思わないし、知ることもない。

何かで見て、知って、『面白そうだからやってみたい!』と思ってから、実際に体験するまでの時間が短ければ短いほどハマりやすいのではないでしょうか。

それは競技を始めてからも同じだと思っています。

各競技のトップ選手への興味関心、大会に出たらどんな結果が残せるのかという自身への興味関心、どんな活動をしたら競技は広まるのかという競技普及への興味関心。

これらの興味関心が広がることで競技者が生まれ、普及が進んでいくのだと信じています。

ーースポーツイベントの企画・運営やスポーツを活用した地域活性を行う一方で、ご自身も「フレスコボール」の選手としても活動しています。

改めて、フレスコボールについて教えてください。

杉村)自己紹介の時点で「何言ってるん?聞いたことないスポーツやわ。』と思われているのではないでしょうか。実際にフレスコボールがどれほど全国的に認知されているかは分かりませんが、少なくとも私が最初にフレスコボールを体験した2019年当時よりは、知っている人が増えた印象です。

『フレスコボールというブラジル発祥のビーチスポーツを...』という今では定型文となった自己紹介ですが、改めてこのあたりで紹介させてください。

ブラジル・リオ発祥のビーチスポーツで、2人1組のペアでラリーを積み重ねるラケットスポーツです。テニスや卓球と違って打ち負かすのではなく、ノーバウンドでラリーを繋ぐスポーツです。打ち合うプレーヤー間に勝ち負けはなく、5分間の総打数や落球数やテクニックから算出される総得点を他のペアと競うスポーツなので、お互いがお互いの打ちやすいところを理解して、返し合う「思いやりのスポーツ」とも呼ばれています。

「フレスコボール」がブラジルから日本に渡ってきたのは2013年で、日本ではまだまだ歴史の浅いスポーツとも言えます。ブラジルでは1945年からある伝統的なスポーツとして盛んに行われています。

ーーなぜフレスコボールの普及活動に取り組むようになったのですか?

杉村)私がフレスコボールを始めたのは、大学3年生になる手前の3月でした。
当時大学生プレーヤーが誰もおらず、もっと大学生を増やして日本のフレスコボール人口を増やしていきたいという想いが1年目のシーズンを終えたタイミングで芽生え始めました。

そこから始まったのが大学の空き時間に友達と始めた、ゆるいフレスコボール体験会でした。友達はいつも昼休みにフレスコボールをしてくれて、それを見た他の友達が集まってきてくれて、と少しずつ認知もされていました。

その後、大学内で競技者が増えることはなかったのですが、その体験会を全国各地の大学生に向けて転々と旅しながら開催していると、競技者が少しずつ増えてきました。そこから始まった旅先での体験会はフレスコボール6年目となる2024年も続けています。

この活動が続けられるのには理由があります。
「ただ好きなことを発信し、人に伝え、広まる。」
この連鎖が幸せであり、やりがいだから。

美味しいものを誰かに一口あげてしまう気持ちと同じで、この幸せな感情や楽しい感情を身近にいる友達に共有したいという気持ちから、普及活動は始まっています。

だからこれからも、この「感情」をおすそ分けするために普及活動をしていけたらと思っています。

ーーソクスポでは、「Keep Experimenting」をミッションに掲げ、「スポーツをより身近に楽しめる世界をつくるための実験」に取り組んでいます。

杉村さんは、ソクスポと連携して、どんな実験を行い、まずは気仙沼をどんな地域にしたいですか?最後にお聞かせください。

杉村)まだまだ気仙沼市内のスポーツ事情を詳しく知ることができていませんが、バスケットボールやサッカー、フェンシングなどが盛んなイメージがあります。大人がスポーツに関わるイメージはまだまだ少ないなと感じることもあります。

ビーチがあったり、公園があったりと環境には恵まれていると思うので、そういった場所を活用して、場所にあったスポーツを広めていくことや場所を問わないスポーツの普及も進めていけたらと思っています。

「ソクスポ」のこれまでの経験を活かすことで、多様なスポーツと場所の適合性を知った上でスポーツのイベントなどが出来るのかなと思うので、まずは気仙沼の方々がたくさんのスポーツに触れて、体験する楽しみの先にある運動機会が増えていくような動きをデザインしていけたらなと考えています。

ーー杉村さんありがとうございました。気仙沼が杉村さんをきっかけに様々なスポーツの発展の場になることを楽しみにしています。これからよろしくおねがいします!


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