変わることの難しさ

人は変化を嫌う動物だとはよく言ったもので、実際多くの人々がそうであろう。しかし、人生には変わらなければならないときがある。それのほとんどが自分で変わらなければならないと気づくか、人に変われと言われるときに大別されるだろう。前者は自分の意志に委ねられ、ぐらぐらとさまよい、次第に元の変わらない自分に戻るか、自分の意志の強さで、変えていく。実際のところそんなに意志が強い人は少ないと思われるから、先に示した例の後者、人に変われと言われるときのほうが変わりやすく、また他人の目があることからも一人で悩んだりするよりは人との関わり合いの中で変わっていくことがよいと思う。このときに大切なのは、「傾聴」と「実践」だ。
まず人の話を聞かないことには何も始まらない。孤独で悩んでなんの意味があるのか。コミュニケーションが気軽にかつ円滑にインターネットなどでとれ、しかも匿名で相談ができるようなものもある。その人の話を聞き、なおかつ実践すること。これが一番難しく、逆にこれをしなければ「変われない」今までの自分でとどまり、現状維持。それをひたすら一日一日を無駄にした結果、「無駄だったな」と気づき、いきなりかわろうとする。
いきなり変わることなんて無理だ。よほど意志が強い人じゃなければ。毎日一つのことをしっかりやる。そこから少しずつ前進する。それが一番結果的に早い方法だ。
人生という階段があるとして、それを駆け足で登ることが自分にとっていいのか?否、自分に納得がいく歩みで、少しずつでもいいから上がることが大切だと思う。時には妥協が必要かもしれない。その妥協した先に自分の目指す未来が広がっているかもしれないと信じて、一歩一歩、一日一日を大切に進んでいくしかない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?