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赤ちゃんが一番快感を感じる撫で方と抱き癖について

基本的に子供とスキンシップを取るのは非常に良いとされていて、たくさんスキンシップをとっている子どもは積極的に様々なことに挑戦できるようになるといわれています。

今回は子どもを撫でるという行為の効果を最大限に高める、至極の撫で方をご紹介します。


撫でるのに効果的な温度、速さ

ヨーテボリ大学の研究で、どんな温度でどれくらいの速さでなでると人間はストレスが減少したり快感や安心感を感じるかを調べたものがあります。

人間には、C触覚求心性神経という外部からの刺激に反応する神経があります。これが活発になるとストレスの減少や幸せや安心感を感じます。この研究では、C触覚求心性神経が一番活発になるのはどの条件かを調べました。

20代の男女30人の腕を
18℃、32℃、42℃の3種類の温度で、
毎秒0.3cm 1cm 3cm 10cm 30cmの5種類の速度で
撫でて比べた結果、C触覚求心性神経が一番活発になったのは「32℃で毎秒3cm」でした。

32℃というと、だいたい人肌の温度です。また、小指の長さが5~6cmなので、2秒で小指の長さ分を撫でると秒速3cmの目安になります。おそらく普段撫でているよりもゆっくりだと感じると思います。

さらに、他の研究では体毛がある部分をなでると脳に快感物質が出るというものもあるので、「あたたかい手で頭をでゆっくり撫でてあげる」というのが最強ということになります。


抱っこのしすぎはよくないの?

よく抱き癖がつくから抱っこしすぎない方が良いという人がいると思います。私は祖母によく言われています。抱っこしないと泣き止まなくなってしまうということのようですが、現代の医学では抱っこをたくさんしても何の問題もないとされています。

むしろ、将来積極的に物事に取り組めるようになったり、挑戦しやすくなる、またストレスにも強くなるということがわかっています。(参考:ストレスに強い子どもに育てる方法~マギル大学の研究より~

以前は抱き癖は良くないと言われていたようですが、気にしなくて大丈夫です。


子どもが泣いたらすぐに反応すべき?

スキンシップはたくさんとってほしいのですが、一方、子供が泣いたらとにかくすぐ反応してあげる、というのはあまり良くないということわかっています。

オランダの研究で、すぐに反応しすぎてしまう親の子どもは愛着形成が不安定な傾向がある、というものがあります。子どもが泣いたらすぐ抱っこしなきゃ!という強迫観念のようになってしまうのがよくないのだと思います。

子どもが泣いたら「はいはい行くよー」などと反応しつつ、緊急でなければ親のタイミングで行ってあげれば大きな問題はありません。

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