キャロットクラブ2019年産募集馬、中低価格募集馬これ悪くないんちゃうん(カント―②)

もう前書きも特に書くこともないのでちゃっちゃと行きましょうねちゃっちゃと。ところで「ちゃっちゃと」という言葉は方言なのでしょうか。関西人としてはナチュラルに使う言葉なのですがどうなのだろう。


募集番号33 父イスラボニータ 牡馬 田中博康厩舎 1800万

イスラボニータ産駒は様々なクラブで募集されており、また期待されている種牡馬ではありますが、どうでしょうなかなか良駒が居ないなというのが今のところの僕の印象です。トモが薄く、曲飛が顕著な産駒が多いなと。

さて、この子はどうでしょうか。前駆と後駆共に筋肉量は十分あり、またサンデー系らしい質の良い柔らかい筋肉に見えます。毛色も相まって父とよく似ている印象を受けます。背中が上手く使えているのは好印象ですね。立ち写真を見ると、左前が弓脚のようになっているのですが、動画だとさほど気になりません。ただ、故障に繋がる箇所でもありますので、次に出る動画ではその部分もチェックしたいところです。願わくば逆向きに歩くシーンが欲しいですね。飛節がもっと伸びてくれれば尚良し。

さて、皆さんは出資検討の際に父馬の動画を参考にされるでしょうか?

父馬の身体の使い方はどうなのか、各パーツのバランスはどのような感じなのか。当然種牡馬となるからには、優秀な競争成績を挙げていることが多いわけですから、チェックをしておくことは大事かなと思います。

なおイスラボニータの歩様はこちらから。とても重宝するサイトですので、是非ご覧になってください。(Stallions in Japan 2020)


募集番号34 父イスラボニータ 牡馬 1800万

さて、またイスラボニータではあるのですが、個人的には先に挙げた募集馬の方が好みではあります。とはいえ、イスラボニータ産駒としてはトモの幅も申し分ない訳ですし、初仔とはいえ牡馬でこの価格は安いように思えます。

身のこなしという部分では、もう少し背中を使ったウォーキングが出来れば尚良いでしょうか。33番、34番、父の3頭の歩様を見比べた時、父>33>34の順に背中を上手く使ったダイナミックな歩様となっているのがお分かりいただけるのではないでしょうか。

ただし、33番も34番も母馬優先有りですので、一般抽選くらいで済めば御の字といったところでしょうか。


募集番号40 父トーセンラー 牝馬 菊沢隆徳厩舎 1400万円

父トーセンラーは僕が注目していた種牡馬で、受胎率の低さからなかなか繁殖牝馬が集まりませんが父ディープインパクト譲りの良質な筋肉を伝えてくれる種牡馬だと考えています。アイラブテーラーがあれだけの末脚が発揮出来るのも、筋肉の質の良さではないかと考えています。

さて当馬はどうでしょうか。脚長のすらっとした馬体ではありますが、胴部には遊びが無く、マイル以下の芝で末脚を発揮するタイプのように感じます。

とはいえこの血統で怖いのは故障です。姉のメサルティムは骨折、クロウエアは屈腱炎で共に足元のトラブルで戦列を離れ、高い能力はありながらも満足が行くだけのレース数が使えていないことは頭に入れておくべきでしょう。当馬も管が長く、相応のリスクがあるようには思います。ただ足元に不安がある血統だからこそ、馬格のあまり大きくないトーセンラーを付けたということはリスクの軽減に繋がるかもしれません。


募集番号43 父リアルインパクト 牝馬 勢司和浩厩舎 1400万円

当馬に関しては、歩様動画を見る限り腰が甘く、現状のままだと能力を発揮しきれない可能性が有ると考えています。ただ、前後躯のバランスはこの価格帯としては十二分に整っており、また皮膚も薄く筋肉量で勝負するタイプの多いリアルインパクト産駒としては柔軟性のある良質な筋肉が備わっているように思えます。

価格、預託厩舎からも現時点での牧場の評価は低いように思えますが、母馬優先も無く、一般枠でも十分確保可能では無いでしょうか。


以上で関東馬のピックアップは終わりです。

ただ、なにぶん時間をかけてチェックをしているわけではないので抜けや漏れがあるだろうという事に関してはご容赦いただけましたら幸いです。

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