キャロットクラブ2019年産募集馬、中低価格募集馬これ悪くないんちゃうん(kansai)

さて、関西馬編も行ってしまいましょう。関東のように敢えて分ける必要も特にないかと思いますので関西は一気に行ってしまいましょう。


募集番号73 父キタサンブラック 牝馬 橋口慎介厩舎 1800万円

てっきりDMM専用馬かと思っていた母の仔がまさかのラインナップ。とはいえ上が期待に応えられていない現状が有りますので、DMM側からいーらないと言われた可能性もあります。父キタサンブラックは現役時馬主も相まってとても人気のあった名馬でしたが、種牡馬として期待する声はあまり多くないのが現状でしょうか。DMM初年度のふざけた価格設定はさておき、昨年度募集馬の半姉がハーツクライで2000万円だったのに対して、今回はキタサンブラックで1800万円ですから、キャロット全体として低価格帯とはいえお得感に乏しい印象を受けます。

さて馬を見てみますと、1月生まれということで恵まれた体格を有しており、その体を上手く使ったダイナミックな歩様が目に付きます。

種牡馬キタサンブラックについては、僕は血統的見識が有りませんのでどう転ぶかははっきりとしないのですが、新種牡馬というだけでつい気になってしまうのは一口馬主の悪い癖かもしれません。


募集番号75 父キンシャサノキセキ 牝馬 池添学厩舎 2000万円

巷では学ぶだの学ばないだの言われている厩舎ではありますが、目をつむって買わなければならないのがキャロットでの中低価格路線狙いというもの。むしろ厩舎を嫌ってライバルが減るのであればそれはむしろ喜ばしいことと思えるある種達観した心が必要です。

さてキンシャサノキセキ産駒を語る上でとても重要なのが「馬体重」です。瞬発力では無く、パワーで押し切る競馬を得意とするこの種牡馬では産駒の体重は非常に重視すべきポイントになります。具体的なデータは載せませんが産駒の賞金上位馬を見ても立派な馬格に恵まれた産駒が目立ちます。この特徴が顕著なのは牡馬であり、当馬のように牝馬ですと絶対的な条件とは言えませんが、なんにせよ当馬は馬格に恵まれており、これはマイナス要素にはならないでしょう。

パワーを生み出すトモについては、大きさは有れど幅が伴っておらず現状ですとまだ力不足感は否めません。とはいえ今はまだ本格的な調教が始まる前ですからここからどのように変わるか非常に興味深い一頭と言えます。身のこなしも悪くないですからね。


募集番号76 父ディープブリランテ 渡辺薫彦厩舎 1800万円

父に関しては、真新しさもなく飽きてしまっている一口馬主さんたちも多いかと思いますが、こと中低価格馬狙いとしては面白い種牡馬だと考えています。

さて当馬、前後のバランスが良く、非常に薄い皮膚、そして文句を付けられない尺とあまり欠点らしい欠点が無いのではないでしょうか。多少筋肉が堅そうな印象は受けるものの、アウトブリードを活かしてガンガン走ってもらいたいですね。とはいえ、一定の能力が無いとガンガン使ってもらえないのがここキャロットクラブ。産まれてくる牧場を間違えたかもしれませんね。


募集番号79 父アジアエクスプレス 牡馬 寺島良厩舎 1600万円

新冠橋本牧場でこの価格帯は、たしかザダルがそうだったではないでしょうか。ザダルは大竹厩舎、この子は寺島厩舎と価格帯の割に恵まれた厩舎が配されるのは何故なのでしょうか。

牡馬としては中程度の大きさで、ヘニーヒューズ系らしいテンプレ馬体を有している当馬を見ると、つくづくヘニーヒューズの遺伝力の強さを実感します。

動かしてみると、動きは固く、可動域もさほど大きくありません。そういう意味ではあまり好みでは無いのですが、この価格にしてコンスタントに走るヘニーヒューズの血、そしてガンガンレースを使って実績も積みあがってきた師に期待するのであれば面白い一頭では無いでしょうか。あ、ガンガン使えないクラブでしたかね。


募集番号80 父エイシンフラッシュ 牡馬 杉山晴紀厩舎 2000万円

この価格帯でのピックアップになるとどうしても多くなるのが白老ファーム生産馬。しかし、ピックアップに値する(ちょっと偉そうな言い方ですが)良駒をたくさん出してくれているというのは有り難い限りです。

父エイシンフラッシュは現役時から馬体詐欺だなんだとパドック派を悩ませてきましたが、その傾向は種牡馬になってもあまり変わらず、一口馬主を悩ませているのではないでしょうか。

当馬は薄手ではありますが、父譲りの立派な骨格を有しており、馬格で困ることは無いでしょう。動かしてみると、背中をちゃんと使っていますしこの先トレーニングを積んで筋肉を付けていけば面白いのではないでしょうか。


募集番号85 父ミッキーアイル 牝馬 斉藤崇史厩舎 3000万円

たしかに小さい、小さい一頭なのですが、母高齢とはいえこの血統馬がこの価格ですからお値打ち感が有りますね。

立ち姿には気品すら漂っており、薄い皮膚、質の良さそうな筋肉と父の産駒としてはトップクラスの出来ではないでしょうか。何より立たせたときのバランスは僕の好みドンピシャになります。

厩舎のハードトレーニングに足元が持てばきょうだいのような活躍が有ってもおかしくないと思っています。


さて、関西馬は以上になります。

本当は関東関西ともに他にピックアップしていた仔も居るのですが、諸事情で掲載を見送った仔もおりますので、それがどの仔なのかはよかったら考えてみてください(笑)

今回僕がピックした関東・関西募集馬で、「自分と被った!」という方がいらっしゃればまたDMなどで教えてください(笑)


では、駄文ではありましたが最後まで読んでいただき有り難うございました。

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