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胃薬(胃酸分泌抑制薬)の強弱分類

こんにちは、いちょトレです。
今回は病院で処方される、胃薬(胃酸分泌抑制薬)の強弱について書きます。

胃酸分泌抑制薬は、PPI(プロトンポンプインビビター)とH2ブロッカーに分かれます。
PPIの方がH2ブロッカーよりも強いです。
そして、H2ブロッカーは最大量1日2回飲みますが、PPIは1日1回の内服です。

これから胃酸抑制の弱い方から強い方へ順に書いていきます。

1.H2ブロッカー(ガスター、アシノン、プロテカジン)
これら3つのお薬に、強弱はあまりありません。
先生の好みであったり、肝臓腎臓の機能により使い分けます。
効果がPPIより弱いからといって効かないということは全くなく、私は胸焼けや胃痛の患者さんの大半はこのH2ブロッカーで十分こと足りると思っています。

2.オメプラゾン、タケプロン
PPIの中で初期のお薬です。
PPIの中では比較的弱めの分類ですが、胃酸分泌抑制力は強力であり、H2ブロッカーがあまり効かなくなってきた場合には、オメプラゾンやタケプロンの少ない量で飲むと良いです。
1日1回の内服で良く、効果が1日持ちやすいです。

3.パリエット、ネキシウム
PPIの中では新しい方になり、非常に良く効きます。
パリエットに関してはジェネリックがあり、比較的安価で服用できます。
ネキシウムはカプセルですが、剤型が小さくて飲みやすいです。

4.タケキャブ
1番新しいお薬で、PPIのなかで最強の胃酸分泌抑制を誇ります。
PPIとは別にP-CABと言われることもあります。
PPIは一日中効果が出やすいのですが、それでも24時間近くになると効果が切れやすく、敏感な症状がある人は困っていました。
タケキャブはしっかり一日中胃酸を抑えるので、純粋に胃酸による症状に敏感な方はこれで改善できるようになりました。

以上、胃酸分泌抑制薬の強弱になります。
それならば、みんなタケキャブを飲めば良いのではないの?!
と思われたかもしれません。
実際には、これら胃酸分泌抑制薬の使い分けが非常に大切です。
次回は、胃酸分泌抑制薬の使い分けとその理由について書きたいと思います。

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