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日々の短文

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#3行日記

映画『ひらいて』。原作は綿矢りさ。

憧れの彼には秘密の恋人がいた。距離を縮めた二人の女子高生は未知の性愛の扉をひらく。

性的興味や好奇心などではない。男である自分には決して叶えられない、甘く濃密な美と官能に浸る少女たちに対する狂おしいほど真っ直ぐな羨望が、私の胸を締めつけた。

映画『グラン・トリノ』と『小説家を見つけたら』。過去の痛手から心を閉ざした大人が、若者との交流を通じて自分を取戻してゆく物語。たとえ独り寂しく生きても、こんなすてきな友情に恵まれることがあるなら…。愛する者を再び得た彼らが、死に臨んで痛感したに違いない、救いと幸福の大きさを思う。

友がみなわれよりえらく見ゆる日よ花を買ひ来て妻としたしむ(石川啄木『一握の砂』所収)中学で出会った歌。異性との接点が全くない男子校。恋愛もセックスも夢の世界の出来事だった。思春期の鬱屈を晴らす光を文学に求めつつ、きっとこんな気持ちを分かってくれる女性と恋がしたいと憧れていた。

世の中にたえて桜のなかりせば春の心はのどけからまし 在原業平
(世に桜というものが全くなかったならば、春の心は穏やかであろうに)
業平は私が特に親しみを覚える歌人の一人です。古来より日本人が偏愛して来たと一般に言われる桜をこのように詠んだ彼の感性に、自らと響き合うものを感じます。

クリエイターページなどに表示されるプロフィール文を新しく書き直しました。たくさんの時間と労力がかかりましたが、良く書けたと思います。

生のすべてにおいて美を為すことを主題とする私にとり、この文章もまた一つの大切な作品であります。

https://note.com/soh_igarashi/

HSP診断テストを受けてみました

HSPとは英語のHighly Sensitive Personの略称で、物事にとても感じやすい人、刺激に非常に敏感…

生まれたときからの地獄を抜け出したい、生きたいのに。ずっと生きられないまま、独り——。

【日記】何が起きるかわかりません—令和6年5月10日(金)—

明け方、左目が妙に痛いなと思い、起きて鏡を見たら、白目が大きくどろっと赤くなっていました…