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医薬品使用に関する国民の努力義務

二回目の投稿で「すべての薬は毒」という基本的な考え方が存在すること、そして多くの国民にとって「すべての薬が毒」であることが共通認識になっていないことが、薬害(現在進行中の●クチンによるものも含む)が拡大する原因だろうと個人的には考えていることをお話ししました。なので、より多くの国民にこの基本的考え方を知っていただいたうえで、自ら薬について情報収集して使用するかどうか判断することが必要だと考えています。このnoteは、多くの国民がそのような判断ができるようになることを目標として始めたものですが、そもそも「自ら薬について情報収集すること」は、法律で国民の努力義務とされていることをご存知でしょうか?「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」(以下、薬機法)では、国民の役割を以下のように規定しています。

(国民の役割)
第一条の六 国民は、医薬品等を適正に使用するとともに、これらの有効性及び安全性に関する知識と理解を深めるよう努めなければならない

医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律

このように定められているということを知っている人はどれだけいるでしょうか。医薬品に関する情報は「専門家」の領域であって、一般の国民は特に学ぶ必要はなく、ただ指示された通りに使用していればよい、と思っている方がほとんどではないでしょうか。しかし、薬機法では特定の職種に限らず、国民は医薬品等の「有効性及び安全性に関する知識と理解を深めるよう努めなければならない」と明記されています。医薬品が効果的かつ安全に使用されるためには、使用者である国民の努力も必要なのです。このことについて是非ご理解いただきたいと思います。

国民にも努力が必要であると考えられていることは、厚生労働省のウェブサイトに掲載されている教育用資材からも読み取ることができます。厚生労働省のウェブサイトに「薬害を学ぼう」(※心が痛む写真も掲載されていますので、閲覧の際はご注意ください)というページがあります。このウェブページ内の教材の6ページの下部に「もっと詳しい役割を見てみよう!」というコーナーがあり、その中で国民(消費者)の役割は以下のように書かれています。

D 国民(消費者)
■消費者として主体的に関わる役割

・自分の使う薬に関心を持つ
・関係者(国、製薬会社、医療機関)の役割や行動をチェックする など

薬害教育テキスト「薬害を学ぼう」p.6

薬害の発生を防ぐためには、製薬会社、国/医薬品医療機器(PMDA)、医療従事者(医療機関)/薬局、国民(消費者)がそれぞれの役割を果たす必要があり、ここでの国民(消費者)の役割は主体的に関わることである、としています。

私は、この教材で述べられている、薬害を防ぐためにはそれぞれが役割を果たす必要がある、という主張は正しいと考えています。この教材がもっと社会に浸透していれば、もう少し今回の●クチンによる薬害も規模を抑えられたのではないかと感じています。

心が痛む写真もあるので、苦手な方は無理にとは申しませんが、是非多くの方に一度この教材の内容を見ていただきたいと思います。本教材は中学生向けのようですが、個人的にはより早期に、例えば小学校高学年で教えてもよい内容ではないかと考えています。そしてお子さんだけでなく、親御さんにもご覧いただきたいです。

この記事をご覧の方も、是非身近な方に本教材を共有いただけたらと思います。

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