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製薬業界で働いてきた経験から、コロナ禍を含む医薬品を取り巻く状況について思うことを書いていきたいと思います。

初めまして、そごう と申します。私は現在、製薬会社の開発部門に所属し、主に規制当局(医薬品医療機器総合機構)との科学的コミュニケーションに関する文書(相談資料、承認申請資料など)を作成する仕事をしています。これまで10年以上製薬業界で働いてきました。

中学生の頃から病気を治す薬の研究に憧れ、念願の医薬品業界で働き、これが自分の一生の仕事だとずっと信じていました。しかし、その気持ちが変化する出来事がありました。

2020年に始まり、今も終わっていない、コロナ禍です。

いつから日本で始まったか、もう忘れてしまいましたが、まず感染の判定方法から疑問を感じていました。ポリメラーゼ連鎖反応(polymerase chain reaction; PCR)法は自分自身学生の頃から何度となく実験で使用してきた実験手法ですが、この方法がなぜ感染の有無の判定に使えるのか、理解できませんでした。とはいえ、短時間でなにがしかの結果が出る実験手法には違いないことは感覚的にわかったため、「まぁ、適切じゃないけれど最初は仕方がないのかな、いずれ適切な方法が開発されてくるのかな」と思いながらニュースを眺めていました。ところが、いつまで経っても検査方法が変わる様子はありませんでした。―なぜ?強い疑問を持ちつつ、何も行動を起こすことはなく、ニュースを眺める日々が続きました。

そしてしばらくして、予防のための●クチンと称する医薬品が海外で開発され、承認されたというニュースが入ってきました。作用メカニズムを聞いたとき、「これは『医薬品』のカテゴリではなく、『再生医療等製品』では?」と思いました。詳細は省きますが、仰々しい名称のとおり『再生医療等製品』はそう簡単に多くの人に適応して良いものではありません。開発には慎重な検討が必要ですし、規制当局とも何度も議論してやっと承認されるような製品です。それにも関わらず、今回の製品は『●クチン』として海外では承認されたというので、「流石、海外はリスクをとってスピーディーに承認するんだなぁ」と、ある意味感心しながら見ていましたが、私は日本ではそう簡単に承認はされないだろうと予想していました。というのも、私自身が実務でコミュニケーションをとっている日本の規制当局は、往々にして海外の規制当局よりは保守的だったからです。日本の規制当局であれば、いろんな検討をするよう製薬メーカーに求めるだろうから、その対応に時間がかかってそう簡単に承認はされないだろうと思っていたのです。

ところが、私の予想は大きく外れ、あっさり承認されました。

この時点で、これは絶対に大きな薬害問題になるだろう、と予想はつきました。せめて、被害が大きくなる前にできるだけ早く市場撤退したらいいなと思っていました。

しかし、そんな私の期待をよそに、●クチン接種後の重篤な事例報告は積みあがっていきました。

そして、自分の中のモヤモヤした気持ちがますます高まっていく中、職域接種も始まりました。私は、医薬品開発に関わっている同僚や同業の友人は、医薬品開発が如何に時間を要するものであるかを実務で知っている訳ですから、まず接種を受けないであろうと予想していました。ところが、再び予想は大きく外れ、ほとんどの同僚や知人は次々と接種を受け、接種後の症状が辛かった話を共有してくれるのでした。

とても、ショックでした。

皆、賢くて、私がリスペクトする人たちです。けれど、なぜ今回のことには疑問を持たなかったのか。当時はまったく理解できず、絶望的な気持ちになりました。

そんな鬱屈した気持ちを抱えていた2021年の6月、近所の商業施設の前でビラ配りをしている人たちに出会いました。蒸し暑くなってきたにも拘らず、ほとんどの人がマスクを着用している中、その方々は「子どもたちへのマスクの強要をやめよう」と呼びかけていました。主に子どもたちへのマスク強制について訴えられていましたが、その脇で少しだけ●クチンの危険性についてのビラも配っていました。

あぁ、ちゃんとこの状況に疑問を持っている人は存在するんだ。

まだマスクや●クチンに疑問を持っている人がほとんどいなかった当時、このように集まってビラ配り活動をすることは、とても勇気のいることだったと思います。それでも、ネット上で声を掛け合って、集まってビラ配りをしている。なんて尊い活動だろう。そう思ったのです。

それに対して自分は、一連の動きがおかしいことは自分の中で確信しているのにも関わらず、1年以上何の行動も起こさないできた。

このままでいいのか。

おかしいことをわかっている自分が行動を起こさなくてどうするんだ。

ここでようやく、アクションを起こす決心がつき、●クチンに対して明確に否定的な方針を持っている政治団体のボランティアスタッフに加入しました。

それから2年半政治団体の中で活動してきましたが、やはりもっと自分自身の経歴と名前を出して発信をしていくべきだと思い、個人名義でnoteを始めることにしました。

現役の製薬会社の社員のなかにも、コロナ禍に疑問を持っている人間がいることを知ってほしいと思ったからです。

これから、これまでの経験に基づき、コロナ禍含む医薬品を取り巻く状況について思っていることを共有できたらと考えています。

どうぞよろしくお願いいたします。

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