夢の源泉さえも枯れ果てた。
時間は僅かなたわみも有さない。
緊張感を覚える余裕すらなく、ただ鉄の棒になり無自覚なまま世界に違和を与え続ける。
みんな去った。
ばかみたいな青空が金属音を煌めかせると、実物の僕よりよほどリアルな僕の影だけが先をゆく。

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