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除去食ってナニ?

        ペットが健康であるように・・note29

アレルギーのお問い合わせは、尽きることがありません。
先日も「アレルギー反応のテストをしてみたら、こんなにアレルギーの原因物質(アレルゲン)が出てしまって・・」というご相談でした。
 

 そしてその獣医さんから、獣医さん専売の「病気療法食」の何点かが紹介されて、これらの中の一つを使うように、と指示されたおっしゃっていました。
 それらは、いわゆる「除去食」と呼ばれるものです。そこで、今回はこの「除去食」について私なりに調べてみました。

 私は「除去食」と言っておりますが、正式な名称は個々にあるようです。獣医さん専売の「病気療法食」の中の一種類という認識であります。

■除去食とは 
適応:食物有害反応(食物アレルギー/食物不耐症)による皮膚症状および胃腸炎症状原材料として食物アレルギーの原因になりにくい、高消化性で、一般には給与されることが少ない新奇蛋白質(今までに摂った経験の無いタンパク質)を使用します。 
禁忌:成長期および妊娠・授乳期
原材料:ドライフード
(エッグ&ライス)米、全卵、植物性油脂、ショ糖、セルロース、ビタミン・ミネラル、
(ダック&ライス)米、ダック、植物性油脂、ショ糖、動物性油脂、セルロース、ビタミン・ミネラル、
(サーモン&ライス)米、サーモン、植物性油脂、ショ糖、動物性油脂、セルロース、ビタミン・ミネラル、

 「除去食」とは、以上のような内容になっています。
 お分かりいただけますように、アレルギーテストを受けるとあれもこれもと該当してしまい、どのフードも与えることができなくなります。
 
 ご相談者様の愛犬も食べ物では、「大麦」「ニンジン」「鶏肉」「卵」「羊肉」「ミルク」「エンドウ豆」「米」「七面鳥」「ジャガイモ」「玄米」で、アレルギー反応がでています。
 ですから、それらのどれにも当たらない、「除いて除いて」「取って取って」できたものが、「除去食」なるものの実体です。

■除去食の原材料に注目
 原材料に注目してみましょう。
 タンパク質で1種類、炭水化物でもやはり1種類、それに脂肪を加え、さらに食べつきを良くするために甘味成分である「ショ糖」を添加し、繊維質のために「セルロース」が入っています。
 これだけですと、当然あまりにも少ない原材料のために、栄養バランスが偏るので、最後に「ビタミン」「ミネラル」を振りかけて、数字上のバランスを整えているかのように見えます。

 また、こんな疑問もうかびました。
①植物性油脂とは何の油なのでしょう? 動物性油脂も何の油?
②セルロースは食物繊維なので、植物(トウモロコシやキビなど)を原料としているようなのですが、何の植物から作られたものなのでしょうか? 綿や紙もセルロースの原料になるようなので、そのような原料から取ったものではないことを願いたいです。
③そして、これが一番の疑問なのですが、一種類ずつの食材しか入っていないので、長期間摂取していたら、アレルギーは軽減されたとしても、身体の栄養バランスが崩れるのではないでしょうか? 
 
 皆さんはどう考えますか?
 ご相談されたお客様も最後に、このようなことを言われました。
「除去食は、体質改善にはならないですものね」と。
 
 このワンちゃんは、食べ物以外に「雑草」にも「樹木」にも「ハウスダスト」「タバコの煙」「蚊」などにも反応が出ています。
 食べ物は除去できても、これら環境に幾らでもあるものから、逃れる術はありません。
 それなら「体質改善」をはかって、これらのアレルギーに負けない身体作りをした方が、良いのではないでしょうか? 
 その考え方が、ソフィアが推す「ホリスティック栄養療法」なるものなのです。

 アレルゲンを避けて避けて除去するよりも、清浄で正しい食事(クプレラやアズミラ)で栄養素を過不足なくいただいて、「体質改善」をはかることの方が、自然なのではないかと思います。
 また並行して、幾つかのアレルギー対応のサプリメントで、症状を緩和させていくことも可能です。

 アレルギーの場合、山あり谷ありです。しかし、山を乗り越えた先には、病気に負けない強い身体に変わっています。
 そしてできれば、獣医さんもさじを投げるような状態ではなく、初期の軽い症状の時に体質改善をはかられた方が、はるかにパートナーにとっても無理がありません。
 アレルギー対応のサプリメントなどについては、どうぞお気軽にお尋ねください。

         2021/07/17有限会社ソフィア https://www.sofia.co.jp/

アレジーサポート(アレルギー用)https://www.sofia.co.jp/SHOP/as-s.html

最後まで、お読み頂きありがとうございました。少しずつですが、継続して載せていきますので、今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。