妊娠６ヶ月半

妊娠も６ヶ月半が経った。（認識してからはまだ３ヶ月とちょっと。）

最初は腹も膨れちゃいないし、病院でエコーカメラを突っ込まれない限り、その存在を実感する機会はほぼ無かった。とにかく、突然腹のなかに飛び込んできた生命への戸惑い＝「違和感」だった。

でも、少しづつ日々変化が起こる。

腹がちょっとずつ出てくる。先週は普通に履けたパンツが今週は苦しくなってる。中の子が腹を蹴るようになる。うにょうにょ子宮内を動いているのが分かるようになる。静かにしてると「寝てるのかな」と中の様子を察したりするようになってくる。性別が分かる。４Dエコーとやらで子の顔つきを見たり、指を吸っている姿を見せられたりする。

つまり、つまりは、「生命」くらいのぼんやりした存在と距離感だったものから「一人の人間」にどんどん解像度が上がってくる。なんか、すごい勢いでこちらに近づいてくる。そしていつの間にか、その存在をすっかり受け入れている自分にも気づく。多分明日いきなり居なくなったらとても寂しい。今は腹におとなしく収まってるのに、いつか腹から出て、唯一の個性や人格をもってこの世で一人歩きし始めるなんて、なんと不可思議。

それにしても、世間の母親の産むまでの神聖な感じからの、産んでからの荒んでいくイメージはなんなんだろう。自分が、夫が、どう変わっていくのか分からんけど、とにかく経験してみよう。自分の望む姿には自然と近づくし、いやだと思う姿にはならないように無意識に選択を重ねると思っているので、多分どんな状況も面白がって観察するのが私だと思うけど。

年が明けて雪が溶けて桜が咲き出すころ、無事にいけば女子が一人出てくると思います。