最近思うこと 〜瓶を割る発想〜

成長期の企業は、全員が一丸となって仕事に取り組んでいくから、あまり問題とはならないが成熟してくると、人員構成がワイングラス型になってくる事も有り、“技術の伝承”をいかにスムーズに行っていくかという事が問題となってくる。

言い換えれば、“技術の伝承”とは、過去の実績、ノウハウを後輩に伝えていく事であり、守りの姿勢であるといえる。

その内、技術を蓄積してきたベテランの人数が激減することになる。

しかし、先輩たちが営々と蓄積してきた、仕事のノウハウは、標準として取り纏められており、あまり心配する事はないと思う。

ここで問題となるのは、働く人、一人一人の意識の持ち方である。 
自分が慣れた仕事、自分が慣れた仕事のやり方があるからこそ、能率が上がるけれども、それは別のやり方があるかもしれない、ということに目をむけない事によって成り立っていることに、ほかならない。

時には、最初は能率が多少落ちても、違う仕事のやり方が有るのではないかと考える、そうゆう勇気が求められているのではないだろうか?

特に、まだ自分のやり方に凝り固まっていない若い人は、常に、変化を求め、自らの知恵で、新しい仕事のやり方にチャレンジしても良いのかもしれない。

 最後に、ある雑誌に掲載されていた文章が、心にとまり手帳に控えていたので紹介する。

「わきまえる領域、わきまえる行動は、与えられるもではなく、自らの頭で考え、自らの体で行動
しながら作り出さなければならない。他から与えられるものは知識であって、自分でこうするとい
うのは自らの知恵である。自己の行動は、自己を取り巻く全ての環境によって強制されるのは当然であるが、ここで捨て去るべき物は「現状維持」であり「いまは、まだいいや」という先送りであり、そうしない為の知恵を出し合わなければならない。」

“瓶を割る発想”…子供達が、大きな瓶の周りで遊んでいたところ、よじ登った一人が誤って中に落ちてしまった。このままでは溺れ死んでしまうと大騒ぎしていた、その時、とっさに石を投げつけて                                                                                              瓶を割った子がいた。発想を変えればどんな解決不可能と思える難問でも答えが簡単に見つかるという事。

終わり

 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?