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スティーブ・ジョブズの名言「ハングリーであれ、愚かであれ」の愚かであれとは?(その1)

2005年6月12日、スタンフォード大学の
卒業式でのスピーチの最後をスティーブ・
ジョブズは、この言葉で締めくくった。

14分17秒もの長いスピーチの最後に
この言葉を3回も繰り替えし卒業生に
印象付けようとしたのだと思います。
しかし、この名言だけが一人歩きして、
この言葉が、ジョブズ自身の言葉だと
思っている人が大半だと思います。

この言葉の出典は、1970年代半ばジョブズ
が大学生の頃、多くの学生達がバイブル
として読んでいた『全地球カタログ』
(スチュアート・ブラウン著)の最終号
の裏表紙に、早朝の田舎道の写真と共に
「ハングリーであれ、愚かであれ」と
書かれていました。
自身が大学生だった時の別れの挨拶と
して心に焼き付いた言葉を今の学生達に
も伝えたかったのでしょうか?

「ハングリー」は分かりますが、
「愚かであれ」は、人によっていろいろな
意味として取ることができるので、それぞれ
認識が違ってくると思います。
アメリカ人の多くは、Foolishは愚かでは
なく、純粋、pureという意味で捉えている
ようです。

ジョブズは晩年、度々京都を訪れ禅寺で
座禅を組んでいました。京都在住で、
ノーベル賞(医学・生理学)有力候補者
の一人である杉本八郎博士は、別の見解
を示されています。

(2023.2.8 Vol.12)

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