ボーイミーツポケモン

取引先と溜池山王にあるビルの景色のいいところで会食。

40代のおじさん上司一人と、取引先40代のかっこいいおじさん二人。

初めの話題は最年少の僕の恋愛事情。おじさんたちは若い人の恋愛話がなぜか好きなのか。いや、好きというかただ単に若輩者と話すことなどないからそんな話ばかり聞かれるのか。どの上司も飲みに行くと必ず最近ちゃんと女遊びしてるか?という謎の質問をしてくる。バブルのおじさんたち武勇伝を聞くと、そんなことありえんのかと思ったりもするが、それはただたんに時代が変わったのか、それとも今時の若者も変わってないけど、僕が知らないだけなのか。

話題は変わってポケモンの話に。僕の上司はポケモンマスターだ。ガチの。何をしてるのか聞くと、ポケモン情報をネットで調べまくって、石巻にラプラスが大量発生しているとの情報を見つけて、石巻まで行ったり、平日夜は渋谷のビックカメラにあるマックにいて、左手Kindle、右手ポケGOで居座ってるらしい。なぜそこかというと、そのマックから5つのポケストップにアクセスでき、常に誰かがモジュールを炊いているので、ぽんぽん捕まえられるらしい。しかもPGOサーチというポケモンをハッキングしたアプリを使って常にポケモンの居場所を把握している。

最近の悩みはポケGOプラスを買って、ポケモンを捕まえまくっているのだが、ポケGOプラスはスーパーボールが使えず、モンスターボールしか使えないので、すぐにモンスターボールがなくなってポケGOプラスを使えなくなることらしい。

さらにポケモンマスターの聖地である、日比谷公園と新宿御苑に入り浸っているらしいが、そこではやることのないおじさんおばさんがたくさんいて、みんな一人でポケモンをしているらしく、マッチングアプリを開発したら絶対流行ると豪語している。

このポケモン上司は大学学科が一緒で、今でも機械工学でやったことを多少かじっているらしく、普通にJavaとCを書けるから、さっさとこのマッチングアプリを世に出したいとか思ってもいないであろうことを言う。アプリの名前はボーイミーツポケモン。コンテンツは考えていないらしいが、ここの間髪入れず、ロマンス産まれますね!と僕が言うと、とりあえず40代のおじさんたちは喜んでくれた。広瀬香美かよ!と。これで流行ったらロマンスの神様じゃないですか!と僕が言うと今日イチの盛り上がりになって少し動揺した。こんなウケるのかと。

ご飯は美味しかった。

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