ネットワークスペシャリスト受験記

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概要

今日、IPAの主催するネットワークスペシャリスト試験を受験しました。
高度試験はDBスペシャリストに続き2つ目です。

DBスペシャリスト受験記はこちらです。

例によって行ったことと所感を簡単に書いていきます。記事公開時点では合否は分かっていませんが、とりあえず絶望的というわけではなかったのでネガティブな振り返りではなく順当に参考になる部分があればよいなという方向性で書いていきます。
(ですが、基本的には日記です。)


申込

そもそもですが自分は元々ネットワークに対する苦手意識がとても強く、IPAの高度試験で業務知識への直結度が高そうなのはDBとNWっぽいけれど合格可能性のあるほうを取ったのでもう終わりかな、くらいに思っていました。

ですが申込締め切りの1月時点で妙にポジティブな状態にあり、年に一回しかチャンスがないし落ちたとしても次取りたくなった時の下地になるのでとりあえず申し込むかと思い受験に至りました。
ほぼ1からのスタートになります。

先にこの部分に対する振り返りだけ書くと、今後人と話をするときの基礎知識や新しい概念を調べる際の出発点になるくらいのことは(それこそL2スイッチとL3スイッチの違いとかから)学ぶことができたので行動としてはよかったのかなと思います。
目標に向かって準備している状態というのもそこそこハリが出ますし。(何もできなかった日の焦りも出ますが)


教材

書籍

おそらくIPA試験の定番でしょう。DBスペシャリストの際にもお世話になったシリーズをまず読み始めました。

DBのほうはある程度基本/応用情報的な知識が必要だったり抽象的な話が多く経験が必要に見えたのに対し、NWのほうは入り口としてはとっつきやすい小さなトピックに分かれており読み進めやすかったです。

試験(というより扱う概念)の傾向的に、NWは個別のトピックに関しては理解しやすいものの扱う用語の量などが多く、かつ基本原理などから導くことができないので知らないと終わるパターンが多いイメージです。

ひとまずは全体に目を通すのを目標に進めました。

過去問と解説がおまけとしてついてくるのも良いです。

DB受験時の記憶から翔泳社のシリーズだけで1から合格は無理そうと思っていたので、別の参考書も探していました。複数の切り口からの説明を読むことで理解を深める目的もあります。

どうやらNWでは左門さんという方のシリーズが定番のようなので網羅的で一番入り口に近そうなものを購入しました。

実際分かりやすく、翔泳社シリーズではほぼ定義の説明にとどまっていたような部分についてなぜそうなっているのか、実際何が起こるのかといった視点で見ることができより内容が定着したように思います。
先生と生徒の対話形式で進める参考書の類は鉄板のようですね。


Webページ

個別の話題に対してより詳細に知りたい場合はWeb上での各種解説を参考にしていました。

ヒットするサイトの数は多いのですが、自社製品の販売促進の色が薄いものが読みやすくて良いのではないでしょうか。

この辺をよく見ていました。

https://www.cloudflare.com/ja-jp/learning/


YouTube

ネットワークスペシャリストやCCNAの出題内容に関する動画などを多数投稿されています。

とにかく知らない単語があったら開いてみて概要をつかむのにお世話になりました。
また自分は行動の切り替えができなさすぎて対策になかなか着手できないのですが、そういうときにも流し見することで少しずつ物を覚えられるのもいい所です。

過去問道場

https://www.nw-siken.com/nwkakomon.php

いつもありがとうございます。


対策

1月~2月くらい

普通にページ数が多いのと、まだ試験を受ける実感が全然ないので翔泳社のテキストを2周、左門先生の本を1周するのにこれくらいかかりました。

3月

過去問を触り始めました。

当然ながら壊滅的なので、都度用語について調べながら解像度を高めていきました。
2年分くらい触ったところで問題を考えるための前提となる概念がわからず意味がなさそうだと思ったので、先述のWebサイトなどを漁りながら「○○とは××」的なメモを作るなどして脱却を図りました。

4月

過去問演習メインです。
時間がなくなってきたので午後1メインに取り組みました。

午後1と午後2で求められる前提知識に大きな差はなく午後2には国語などを頑張って初見の概念を理解するパートが追加されるという認識でした。
午後2特有の部分は結構どうにかなると思ったので、短い午後1を解いて知識の穴埋めを回していこうという狙いでした。

直前

解けていない問題の模範回答欄だけ見る、翔泳社の対策本に載っている「試験に出る」部分だけ眺める、先述のYouTubeチャンネルをとりあえず適当に流すなどをしていました。

午後試験の選択問題について

(たぶん)各問について明確な出題テーマが定められていないので、試験のその場で判断をする必要がありました。

判断基準としては「知らないので解けないという事故を回避する」ことを軸にしました。
合格点は60点であるものの設問数が少なく、埋められない語句問題が複数あると一気に苦しくなりそうで怖かったです。なので語句を埋める系の問題にだけ目を通してパッと思いつかないものが一番多いものをパスしようと考えていました。

そもそもとして時間に余裕がなさそうだったのである程度説明を読んでから判断するという方針がとれなさそうでした。(優柔不断のせいであと5分あればという結果になるのが一番悔しいので)
○○字以内で、系の問題にも「知らないので終わり」が潜んでいる可能性はあるのですが、直感で決めたら除外した問題のことは考えず祈るのみです。


所感

一言感想など。

午前2

直前に過去問道場で見ていた問題が出て救われたりしました。
あまりにも試験対策の側面が強いですがやれることはやっておいて損はないです。

STPの問題好きでした。(dijkstra法は競技プログラミングを思い出すので)

午後1

解答用紙が配られた時点で問2の語句記入欄が多く、問題を見ても怪しい感じがしたのでパスしました。(有言実行で問1と3に全力投球したのであまり覚えていません)

選択した2問については例年より知識を求める問題が少なく問題文に書いてあることから推測できる内容が多く助かったと感じましたが、これは前提知識を頑張ってつけたのでそう感じたと受け取っておきます。

午後2

問2のDNS及びメール関連のセキュリティについては細かい内容に不安があったため少しだけ見て問1を選択しました。

問1についてはほぼほぼ問題文中で説明される概念の理解を問われる系で脳内の知識と反射的に結び付けられるものが少なかったので、とりあえず回答は書いたものの問われている内容と回答の焦点が食い違っていないか…?とずっと不安になっていました。現時点で一番不安です。
(自発的にそういう問題を選択したわけなのですが)

振り返り

例えば解答速報などを見ても配点や表記ゆれなどの都合上合格を確信できる可能性はほぼなく、答え合わせをした際の感情の振れ幅が期待値マイナスなので見ていません。

合格発表の日まではいったん忘れ、結果のみをもって一喜一憂しようと思います。


まとめ

最初にも少し書きましたが、合否に関わらず過程自体がプラスになったのではないかと思い、自分の中ではまあまあ満足しています。

「申し込み時点で知識がほぼない」という状態は「もしこれで受かったらかなり嬉しい」に都合よく変換されていたので勉強の進め方や本番での動き方を考えるのも結構楽しかったです。

ネットワークについて学ぶというより試験に受かるというのが主眼になっていたのは否めませんが、自分はそういうのをモチベーションにしないと動きづらい人間なのでまあ良いかなと思っています。
せっかく勉強したので、もし落ちていたらもう一回くらいは受ける予定です。

今後ですがIPAの高度試験で目指したいものはほかにあまりなく、いい加減クラウド系の資格試験をやっていかないとなと思っています。



以上になります。
書いていたら思ったより長くなりましたが、お読みいただきありがとうございました。

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